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2024年7月27日(土)新潟9R新潟JS(J-G3)

真夏の新潟の名物障害重賞。
今年はこれまでの障害競走史上最も遅い16時50分の発走。パドックなどの見え方も変わってくるだろうし注意が必要。
出走13頭の内7頭が新潟で勝利実績あり。その内5頭は複数回勝利がある馬で新潟巧者が揃った。
本命は昨年3着のサペラヴィ。昨年の1,2着馬も出てくるが臨戦過程や騎手起用を見ると一番信頼できるのはこの馬と見る。夏の新潟競馬場をサペラヴィと江田ママ色に染めてくれると信じて。

パドックメモ

2024年分パドックメモ

◎7サペラヴィ

前走はメンバーの揃ったオープン競走で61kgを背負いながらも2着パトリックに0.6秒差を付ける快勝で地力強化を証明してくれる格好となった。
距離の面を不安視されて5番人気だったがその声をあざ笑うかもような圧勝となった。
騎手いわく馬がようやく大人になってきて最後まで集中して走ることが出来るようになってきたとのこと。

その面が今回も持続しているようであれば前走の内容を踏まえると当然に中心視されてしかるべき存在。

新潟コースは3-0-2-1と最も得意とする舞台で昨年の同レースはサクセッションから少々離された3着だった。
ホッコーメヴィウスとフォッサマグナの激しい先行争いにしっかりと付いていくことが出来た先行力はここに入っても上位のはず。
しかも途中からニューツーリズムが大捲りして息を入れづらい展開となったがその展開を堪えて3着になったそのパフォーマンスはレベルが高かった。

暴力的な末脚で全馬を飲み込んだサクセッションと信じられないほどのスタミナ比べに持ち込んで粘りこんだニューツーリズムに先着を許したものの内容としては十分すぎるものだった。

良馬場で行われた直近5年分の上位馬のラップ推移
2024年5月18日 サペラヴィ戦の個別ラップ

過去の新潟JSのラップを紐解くと必要になるのは末脚の鋭さではなく、先行力を持続するスタミナ。
前走で見せてくれたパフォーマンスは新潟JSで好走するためのラップ推移に該当するものと言えそう。

前走でケイティクレバー、昨年のレースでホッコーメヴィウスの逃げを経験出来ている点も強調材料。

昨年の1,2着馬はいずれも当時とは乗替。
レースの再現性という意味では若干付け入る隙があってもいいはず。

減点材料がなく前走で地力強化を証明している同馬を本命に指名する。

江田勇亮Jが重賞制覇となれば2014年3月15日に行われた阪神SJをケイアイドウソジンで勝利して以来10年4か月ぶりとなる。

江田ママの歓喜の声が納められたインタビューを拝聴したいものだ。

○8ニューツーリズム

昨年の2着馬。昨年のレースの凄さは過去に何回も触れてきている通り。
信じられないほど豊富なスタミナを活かして周囲の馬の脚をそぎ落としてしまう戦法が得意技。

昨年から新潟で出走しているレースが軒並みハイレベル戦で
2023年5月20日サクセッション戦 2着0.1秒差 伴J(61kg)
2023年7月29日新潟JS      2着0.1秒差 小野寺J(60kg)
2024年5月18日サペラヴィ戦   3着1.0秒差 伴J(62kg)

いずれも厳しい流れを先行してなだれ込むレースで好走している。

今回はホッコーメヴィウスとロンギングバースがハナ争い、同馬とサペラヴィ、エンデュミオン、サイードあたりが先行争いを演じそうでタフな流れとなりそう。

タフな流れとなれば同馬のスタミナが十二分に活きる可能性が高い。

それでも対抗評価としたのは伴Jとのコンビだと0-1-2-3とワンパンチ足りなくなってしまう点。

他馬の長所を軒並み奪う展開となれば圧勝しても不思議ないがどれか1頭に上手く走られる気がしそうで対抗評価に留める。

▲10エンデュミオン

前走から中2週での強行軍。それでもここに向かうのは体調が良いからのはず。
昇級後、4戦消化して1-1-1-1。三木HJSを除くと大崩れなく好走出来ていて能力は高い。

この馬の強みはなんといっても平地力の高さ。無理なく先行できる脚力はこの舞台では大きな武器になる。

前走は6頭立てと考えると後方からのレースとなったが小牧加矢太Jが上手く捌いてきて勝ち馬アスターディゴンとはハナ差の2着に好走した。
そのレースでメンバー中ダントツで最速となる上がり36.5秒の末脚を使えたことが今回のレースに活きてくるはず。

今回は小野寺Jへの乗替で初コンビとなるが、小野寺Jは昨年ニューツーリズムを2着に導いていて新潟での乗り方については心得ているはず。

最近のリズムの悪さは気になる所ではあるが、今回は人気のない立場での出走のはず。思い切った騎乗で『テン乗りの一撃』を見せてくれないだろうか?

△5ホッコーメヴィウス

一昨年の勝ち馬。
重賞3勝2着6回の実績はここに入ると明らかに抜けた存在。

前走はスタート後2つ目の飛越でバランスを崩して落馬競走中止。井上Jの若さもあって焦ってしまった格好となったが馬に大きなダメージが残らなかったのは不幸中の幸い。

今回は小牧加矢太Jとの新コンビ。
ジョッキーのリズムは好調期にあって新潟コースは得意なコースの一つ。

今回は人気を背負う立場となりそうだが、当然マークが厳しくなるはずだし先週福島で逃げて勝利を上げたものの、現時点ではそこまで逃げて残すことが上手いジョッキーでもない。
※ホッコーメヴィウスのようなレベルの逃げ馬に乗っていないのも事実だが…

また追切の本数をそこまで消化していないことも気掛かり。
※全盛期と比べると本数が明らかに減少傾向

ただしスピードの違いであっさりとハナに立ててしまった場合は馬のリズムを妨げない持ち前の跳ばせる能力の高さを存分に生かして圧倒してしまう可能性もある。

ピンかパーのような印象があるが今回はパー寄りとみて2列目まで。

✕11サクセッション

昨年の覇者。昨年のパフォーマンスは圧巻の一言。

持てる能力をフルに発揮できるコンディションであれば連覇の可能性は十二分にあり得る。

今回は未勝利勝ち以来の石神Jとのコンビ。石神Jが昨年のように暴力的な末脚を引き出すことが出来るか?綺麗に乗って末脚が若干鈍るという可能性があるように思える。蓑島Jでこそあの走りができるという可能性も頭に入れておきたい。

またXでも触れたが春麗JS後の騎手変遷が個人的には不満。
これほどの馬がなぜ京都HJ伴J⇒新潟JS石神Jという乗替となったのか?伴jはもちろん素晴らしいジョッキーだが前走のスポット騎乗を依頼した意図が全く理解できずその点が引っかかるため5番手評価とする。

紐①6パトリック

新潟巧者。距離は前走で経験済。斤量が減るのもプラス。
ただし夏場に弱くこれまで避けてきたとのこと。
今回はなんとか耐えれているという話だが今週のとんでもない暑さで馬が堪えていないか?
その点を考慮して相手まで。

紐②4ウインチェレステ

前走サペラヴィ戦の4着はびっくりした。
今回は人気が全くない立場のはず。
やることはシンプルで内で脚を溜めて直線で弾けさせるだけ。
ハマればやれて良いはず。

紐③12サイード

相手を問わずしっかりと纏めてくるタイプ。
序列設定のための評価基準馬として紐に一考。

紐④13トライフォーリアル

上に同じく評価基準馬で紐に一考。
置き障害は1-0-0-0で得意な可能性を残す。

買い目イメージ

単勝
7サペラヴィ

3連複フォーメーション
7-8.10.5.11-8.10.5.11.6.4.12.13

ワイド
8-10

馬連流し
10-7.8.5.11.6

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