
2024年6月22日(土)東京8R東京JS(J-G3)
春の障害競走総決算ともいえる素晴らしいメンバーが顔を揃えた。
重賞勝ち馬4頭、特別競走勝ち馬4頭、オープン勝ち馬5頭と出走14頭の内の13頭がオープン勝ち以上の実績がある。
人気の中心は前走中山GJで2着に好走、東京JSの連覇を目指すジューンベロシティか。3連勝中と勢いのあるオールザワールド、ブラックボイスの勢いも見逃せない。
前走勝利馬が5頭、2着馬が3頭、3着馬が1頭と勢いのある馬が多いのも今回の大きな特徴。
ここから暮れの大一番を目指す馬が多く出てきそうでハイレベルな1戦を期待したい。
パドックメモ

展開予想
2
↓
4.3.9
11.10
7.14.6.8
↓
1.5.6.13
行く気を見せているホッコーメヴィウスが枠なりに主張してハナを切る。
2列目は強気に出していきたいギガバッケン、ゲートの出が速いジューンベロシティ、ロスコフ。
サクセスエースは上手く内に入れ込みたいはず。ブラックボイスは折り合いを欠き気味だから外を取るはず。
操縦性が高くどこからでも自分のタイミングで動けるオールザワールドは3列目の内を取りに行くと見る。
とにかく内ラチ沿いのコースを取ることが東京コースでは重要で隊列争いが大きなポイントになる。
◎14オールザワールド
未勝利→オープン→三木ホースランドパークJSと3連勝中の同馬を本命視する。
過去の3連勝の内容がとにかく秀逸で森Jとの相性の良さがすごく伝わってくる内容。ジョッキーが仕掛けたい場所で即座に反応して出して行きたいタイミング、出して行きたい場所までスッと反応できるのが最大の強みに思える。
今回はホッコーメヴィウスがある程度のスピードでペースメイクしていくことが予想されるが、前走でフィロロッソが暴走気味に逃げるというレースを経験できた点は同馬にとって大きな財産となりそう。
※しかもそのレースで61kgを背負いながら入障後の最大着差で勝利
前走では早めに踏んで前を捕まえに行く競馬、前々走では馬群の中で競馬して一気に抜け出す競馬と種類の違う競馬で勝てている点もしっかりと評価したい点。
東京は障害コースから最終直線へ進入する角度が急で必ず馬群がバラける。
— しばす (@shibasuchan29) June 22, 2023
それゆえに差し馬も追いかけやすいコースレイアウト。ただし大外を回すと絶対に届かない。
差し馬はコーナーである程度内を回して直線ではバラけた馬群を縫っていける器用さが必要。
必要なのは捲る脚よりコーナリング性能。
昨年の東京JS前にポストしたように東京競馬場の障害コースで必要なのはコーナリング性能。直線で内を突けるコーナリングと機動力が必要となる。過去のレース振りからその能力はしっかりと示している点は非常に心強い。
また最速である必要はないが直線が長いゆえに直線スピードは当然に必要。入障からの4戦で記録した上がり3Fタイムが38.9秒→38.3秒→38.1秒→38.0秒と、一戦ごとに縮めている点も評価したいポイント。
森Jにはゼノヴァースでホッコーメヴィウスを倒した2022東京HJのような総合力の高さを活かした騎乗を期待したい。
ここは新星誕生に期待して本命に据える。
○3ジューンベロシティ
連覇を目指す昨年の覇者を対抗評価とする。
昨年は6番人気17.6倍の低評価をあざ笑うかのような快勝。
そこからキャリアを重ねて阪神JS1着、中山GJ2着の実績を引き下げてここに帰ってきた。
ゲートは結構速くこのメンバーに入っても先行することは難しくないはず。
昨年のこのレースを勝っていて中山GJでも好走できる飛越力はここに入ると見劣る事は決してない。
春麗JS→中山GJ→東京JSというローテーションは昨年と全く一緒でその点も不安はなく減点材料はないと言えそう。
ただ1つ気になるのは追い切りの騎乗者
6/8(土) 小牧加J
6/12(水)高田潤J
6/15(土)森一馬J
6/19(水)高田潤J
なぜ15(土)に森一馬Jを騎乗させたのかという点がどうしても解せない。
これまでにないパターン。
また、最終追いまでに時計を出しているから必要以上に心配することはないのだろうが直前追い切りが軽いのも気になる。
これまでは小倉での滞在時以外は最終追いはビシッと追っていた。
この2週の調整過程に不安を感じるため対抗評価にする。
▲10ブラックボイス
この馬もオールザワールドと同じく3連勝馬。
前走の春麗JSではジューンベロシティ、ニューツーリズム、アサクサゲンキといった重賞常連馬を相手に快勝だった。
ゲートの出が決して速いというタイプではないが、前進気勢が非常に強く折り合いを欠きかけながらポジションを取りに行って落ち着かせるスタイル。
馬を御することに長けている石神Jだからこそ乗りこなせる馬。
跳び自体はスピード感のある飛越で前走ではジューンベロシティに跳び勝つシーンがあったほど。
スタミナも非常に豊富で前走では最終飛越後ジューンベロシティに詰め寄られたが残り50mくらいの伸びが全く違っていて突き放したのは印象的だった。
先行できる脚があり、スタミナも豊富、飛越力もあるタイプで東京コースは向きそう。
馬場不問なタイプに見える点も心強い。
ここは頭まであってもおかしくない存在とみる。
△8ナリノモンターニュ
入障から一貫して金子Jとコンビを組み続けている点は好感。
昨年の未勝利勝ちを東京で飾っておりその時の内容は優秀だった。
障害戦での2勝はいずれも直線ダートコースでのものだが、平地時代の勝ち鞍はいずれも直線芝コースでのものでこのコースへの適性も問題ないはず。
超ハイレベルだった昨年の新潟JSでは先行できた脚力があり、近走のように道中で押し上げる脚もある。総合力の高いタイプで東京は良い条件。
人気ほど上位勢と力の差はないはず。
×2ホッコーメヴィウス
枠なりに出して楽に先行できそうな点は良い。
スッと先行さえできれば東京コースで重賞2着が5回あるように力は十分。
今回は井上Jへの乗り替わりとなるが2.3週前からしっかりとコンタクトを取っていて癖は分かってきたはず。
井上Jはタマモワカムシャやキスラーを乗り替わり初戦で馬券内に導いており、初戦からしっかりと勝負にいける騎手とみている。
メンバー的に展開利も期待できることから2列目には入れておきたい。
紐①11サクセスエース
前走の福島SA戦は、昇級戦、距離延長、置き障害変わりという厳しい条件を早め先頭から押し切るといった濃い内容。
しかも中間一頓挫あり調整が万全でなかったという中でのもので価値は高い。
今回は初の本場、初の順回りとなるがどう対応していくか…
パトロールを見ると分かるが前走の飛越で多少バタつく所があったのは気になる。
連続障害で跳び負けないか不安があり、枠の不利もありそうで今回は相手まで。
紐②1ダイシンクローバー
飛越力とスタミナはメンバー屈指。
最内枠でロスなく立ち回って直線で上手く脚を使う展開に持ち込めれば。
紐③9ロスコフ
スッと前に行けるダッシュ力は魅力。
跳びはやや安定しないが体幹が強く跳び越えるというより跨ぎ越えるタイプ。
昨年の秋陽JSで差し有利の展開を先行して粘ったレース振りを個人的に非常に評価してここも紐には入れておきたい。
紐④6ロードトゥフェイム
坂口Jの重賞初騎乗。
ポジション取りがはるかに厳しくなる重賞で坂口Jがどう乗るのか楽しみ。
斤量の恩恵がなくなる点がどう転ぶか…
東京で特別勝ちのある馬の地力を信じて紐には入れたい。
買い目
オールザワールドのオッズ次第で買い方は大きく変わりそう。直前気配とオッズを見極めて。
オールザワールドの単勝は出来れば買いたい。