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2025年2月15日(金)小倉8R小倉JS(J-G3)

昨年までの小倉サマージャンプから開催時期が変更されたことに伴って名称が小倉ジャンプステークスに変更。
中山GJへの前哨戦的な意味合いを持つレースに変化した。
開催時期が変わったことの影響もあったのかかなりの好メンバーが集結。

出走馬14頭中重賞勝ち馬が3頭、オープン勝ち馬が7頭というメンバー構成。ここから春の大一番である中山GJで活躍する馬が現れるのか?
非常に楽しみな一戦。


パドックメモ

スコアリング

上位勢の牙城は高い

◎8スマイルスルー

未勝利戦→清秋JS→京都JSと3連勝中の同馬を人気だろうが本命に据える。

この馬の持ち味は"巡航スピードの速さ"だろう。
そのスピード能力を持続させる体力と飛越のスピードも兼ね備えていて、かつラストで脚も使えるタイプで穴が限りなく少ない。

巡航スピードの速さと上がり性能を併せ持つ

デビューから3戦は森Jとのコンビで好走はするもののなかなか勝ち上がることができないもどかしいレースが続いていたが、高田Jとのコンビ結成となってからは全く危なげのない内容で3連勝。
京都→中山→京都での3連勝で飛越レベルが高いことも証明している。

今回は2走して勝ち切れなかった小倉へのコース替わりが不安要素としては上げられるだろう。
陣営より左回りより右回りの方がコーナーリングがスムーズだというような節のコメントもあり、レース中盤に構える襷部分までは左回りコースである点は心配材料と言えそう。

それでも評価を落とさなかったのは週半ばより連日高田Jを背に現地で調整をしているから。当然この馬のウィークポイントを分かった上で調整を重ねているだろうから不安については限りなく取り除かれている可能性が高いと考えたい。

未勝利戦から3走連続で同一のレースを走ったオオキニに対して、未勝利戦0.4秒差→清秋JS1.0秒差→京都JS1.5秒差とレース毎に着差を広げていてこの馬の成長力の高さを感じさせる。
そのオオキニは昇級後一度も馬券外がなく、現在の障害レース界においては高いレベルで走り続けている馬。
さらには前走で今回も一緒に走って上位人気になることが確実視されるアサクサゲンキに対して決定的とも言える8馬身差を付けているのだからその力は疑いようがない。
しかもそのアサクサゲンキはその次走となったイルミネーションJSで、後の中山大障害で3着に好走するネビーイームに対して3馬身半差を付けて快勝したように十分な力の持ち主。

これまで倒してきた相手を物差しに考えるとここでも当然勝ち負けできる力はある。

ここで不安を克服すれば今後のレース選択の幅が広がっていくためにしっかりと結果を残したいところ。

○2ブラックボイス

昨年の冬コクでオープンを連勝した力を信じて対抗評価とする。

昨年冬コクではヴェイルネビュラ、エンデュミオン、サンデイビス、ジューンベロシティ、ニューツーリズム、スヴァルナ、ロードトゥフェイム、マイネルヴァッサー、アサクサゲンキと錚々たる名前のオープン勝ち馬達に先着した実力の持ち主。

その後に出走した東京JSは1.7秒差の4着→東京HJ1.6秒差の6着と敗れはしたが、暑い時期が良くない馬で身体のハリや覇気が明らかに物足りなかったと陣営のコメントがある。
またシンプルな東京コースよりも多少トリッキーな小倉コースの方が脚が溜まるように思える。

そういった合っていない条件かつ超強力なメンバー相手でも大きくは負けていないのであれば得意条件に戻れば当然に上位争いは可能なはず。

しかも昨年に連勝した時同様に内めの枠を引けたこともこの馬にとってはプラスとなりそう。

暑くなってくる前の時期で結果を残したいという思いも見えるからここに全力投球とみる。上手く流れに乗れれば逆転の可能性もあるとみて対抗に。

▲9サペラヴィ

昨年はオープン、阪神JS、秋陽JSと年間で3勝を記録。

とにかく江田Jと手が合っていて持ち前のスタミナを武器に強気の先行策で後続の脚を削る作戦が身上。

アベレージで巡航速度が速い

クッション値の高くない力の要る馬場で良績を残せていることはここに入っても強みとなりそうに思える。

前々走の阪神JSでは後の中山大障害で3着に好走するネビーイームに0.9秒差を付けて、前走の秋陽JSではサイード、アンクルブラック、ヴェイルネビュラ、ヴァレッタカズマ、ナリノモンターニュといったオープン勝ち馬よりも重たい斤量を背負っていたにも関わらず東京コースで逃げ切ったのは地力の証明と言えそう。しかも坂上から加速して後続を千切っているので着差以上に価値がある勝利だった。

早仕掛けして後続の脚を削って粘り込むスタイルなだけに今の小倉の馬場と脚質はマッチしそう。

一番の懸念点は入障してからの11戦は全て左回りの順周りコースしか経験してきていない点。これまで右回りに不安があったために障害レースでは左回りにこだわって使ってきたとのこと。
ただし、どこまでダメなのかは未知数である以上必要以上に評価を落とすのは却って危険に感じる。
ずっと駄目だといわれていた本場の固定障害を克服した今の勢いがあるのであれば襷掛けコースの克服も可能かもしれない。

今回はその点も危惧されてか重賞勝ち馬3頭の中では最も人気がない立場。それならば逆に狙ってみたい。

能力全開ならばスマイルスルーを逆転できる数少ない存在であるとみて単穴評価とする。頭の馬券を握りたい。

△5サイード

新潟JS以降の充実ぶりが目立つ同馬を4番手評価とする。

前走の牛若丸JSは圧倒的1番人気の立場だったが人気通りの快勝。

クッション値9.1と力の要る馬場で障害数が13ヶとローカル競馬場の中では群を抜いてタフな中京3300mで強い競馬を出来たことで体力的な下地があるところは十分に証明してくれたといえそう。

2着マイネルエールは場所さえ選べばオープンクラスで十分に勝ち負けできる力がありそうでそんな馬を4馬身千切った内容は見事だった。

前々走ではサペラヴィに次ぐ2着で4頭のオープン勝ち馬に先着しているのでその内容の価値は高い。

小倉コースは1回だけ出走経験があり昨年の牛若丸JSで2着と相性はいい舞台。しかもその時は屈指のスピード逃げ馬だったフォッサマグナが引っ張るタフな展開だったがそれに食らいついて2着を確保した。
フォッサマグナのスピード域は今回圧倒的1番人気となるはずのスマイルスルーと似た水準にあるためそのペースに対応した経験値は大きな武器となるはず。

今回は小牧加矢太Jがアサクサゲンキを選んだために小坂Jへの乗替となるが、小坂Jは現役ジョッキー屈指の襷掛けコース巧者。日頃から小牧加矢太Jからの乗替馬が多く乗替はお手の物。

これまで戦ってきた相手と今の充実度を評価したい。

×11エンデュミオン

"神馬"と呼ばれる同馬。最近は好走するも馬券内に食い込めないことも多くもどかしい競馬が続いているがここは条件が大幅に好転するとみて評価したい。

今回好転する条件は小倉替わり、直線芝戻り、斤量減。
小倉コースはこれまで1-1-1-0と安定して成績を残せている舞台。

平地脚力と体力はここに入っても上位のものがあるだけに、先行勢が強力な今回は自分の競馬に徹することができれば着順を上げることができる可能性は十分にありそう。

自分から展開を作ることができない点が残るために2列目までの評価となるが人気より走ってくる可能性は高いように思える。

紐①3アランデル

体力自慢でサペラヴィ同様に早仕掛けしていく競馬が持ち味。

ハービンジャー産駒らしく外枠で成績を上げるタイプなだけに内枠を引いたのは減点材料か。

競馬に注文が付きそうなだけに能力は評価しつつも紐評価に留める。

紐②1アサクサゲンキ

音無厩舎最後の障害重賞制覇を狙って出走。
小牧加矢太Jとしては是が非でも勝利が欲しいところ。

馬の能力は誰もが知るところだが、この馬は叩いて調子を上げてくるタイプ。今回は2ヶ月ぶりの出走と間隔が空いたわけではないがもっと詰めて使っているときに結果が出ているタイプな点は気になる。

また今回はゲートの速い先行勢が多い中で最内枠を引いたためにある程度ポジションを取りにいかないと家で包まれてしまう可能性がある。
ただし出しすぎると昨年の牛若丸JSみたいに引っかかってしまう可能性があって今回は乗り方が絶妙に難しそう。

今回は是が非でも勝ちに行きたい局面であるため積極的に乗ってくるはず。強力な先行勢と競ったときに体力面で後れを取る可能性もある。

めちゃくちゃうまく乗れば勝ちまでありそうだが惨敗もあるとみて今回は紐まで。

紐③6ナリノモンターニュ

西の競馬では大崩れしていないという点を信じて。

器用にロスなく回ってくれば一角に食い込める可能性も…

買い目イメージ

馬連流し
8-2.9.5.113

3連複フォーメーション
9-2.9.5.11-2.9.5.11.3.1.6

馬連BOX
2.9.5.11.3

オッズと直前気配を見て組み立てていきましょう。

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