訪問看護は不人気?
現在訪問看護に従事している看護師は、就業している看護師の約4%程度しか従事はしていない。しかし、この10年程度で訪問看護ステーションの数は倍以上に増えているのが現状なため、それでも以前よりは従事している人は増えてきている。そのため、どのステーションもスタッフの確保が難しくなっています。また、病院に従事している看護師は約60%と高く、訪問看護ステーションは病院と比べて給与が低かったり(夜勤がなくなるため)、休みがしっかり取れなかったりと色々と原因はあるが、訪問看護に転職しようとする人も少ない。やはり、不人気になるのは否めない。
主に訪問看護に転職をしない理由については下記の内容があると思います。
* 労働環境の厳しさ:
* 長時間労働やオンコール対応が常態化している
* 訪問先の環境が予測できず、感染症のリスクや危険に晒される可能性がある
* 身体的な負担が大きい
* 精神的な負担:
* 患者さんやご家族の様々な感情に対応しなければならない
* 患者さんの容態が急変する可能性もあり、常に緊張感を持って仕事をしなければならない
* 孤立感を感じることがある
* 待遇面:
* 給与が低い
* 評価制度が不透明
* キャリアアップの機会が少ない
* その他の理由:
* 1人で判断しなければならない場面が多く、責任が重い
* 多職種との連携が必要で、コミュニケーション能力が求められる
* 訪問看護の知識や技術習得が大変
これらの理由から、訪問看護師の離職率は高くなりがちです。
数年前から病院もできるだけ在宅に移行させるような施策も出てはいるが、在宅で看る看護師に対してはあまり条件を良くしようとする施策はまだない。また、訪問看護ステーションが乱立している現在では、一つのステーションに在籍できる看護師の数にも限りができてしまう。そのため、大規模ステーションにするための加算などで一つのステーションの看護師の人数を増やしていくようにはなっているが、未だに個人で開設し、数年は小規模ステーションのまま運営をせざるを得ないところが多くあるため、そのまま閉鎖してしまうステーションも少なくはない。
人材を採用しようとしても、人材紹介などは年々費用が高くなってきているため、新規に採用をしたとしても、その人件費を回収するまでに場合によっては年単位の日数がかかることもあるし、途中で退職をするリスクもあるため余計な費用となることもある。
マイナス面ばかりだと、わたしも嫌になってくるので、いい面も伝えていきたいと思います。
訪問看護の仕事は、患者さんとの距離が近く、一人ひとりにじっくり向き合えることが大きな魅力です。
訪問看護のメリット
* やりがい:
* 患者さんの生活に寄り添い、その人らしい暮らしをサポートできる
* 患者さんやご家族から感謝の言葉を直接いただけ る
* 患者さんの状態の変化を捉え、適切なケアを提供 できる
* 働き方:
* 自分のペースで仕事を進められる
* 時間の融通がききやすい
* 日勤のみの働き方が多く、夜勤がない
* スキルアップ:
* 幅広い医療知識や技術を習得できる
* 多職種と連携し、チームで仕事を進める経験ができる
* その他:
* 地域に貢献できる
訪問看護が向いている人
* 患者さんとじっくりと関わることが好きな人
* 自立して仕事を進めることができる人
* 地域で活躍したい人
* 様々な人とコミュニケーションをとることが好きな人
など、一部ではありますがこんな感じかと思います。また、不人気になる理由が逆に得意な人はメリットにもなるため、やりがいのある仕事だと思っています。
ここまで、長々と書かせていただきましたが興味ある方は働いてみるのもいいと思います。