転職した話・ダークサイド編
転職しました。
なんで転職したとか、その中で見えてきたものについて書きたいと思います。
仕事やキャリア、転職なんかで迷っている人の参考に少しでもなれば。
2019年の12月、僕はダークサイドに堕ちていた。
去年の秋くらいから、仕事に感じていた違和感や、自分のやりたいこと、将来のキャリアなどについて考えて考えて考えていたら、考えすぎてわけがわからなくなり、完全に気分が堕ちていた。
ちょうど、同じ月に見た「STARWARS スカイウォーカーの夜明け」で自身の在り方に悩むレイやカイロ・レンに激しく共感した。
ダークサイドからの誘惑わかるぅぅ。
カイロ・レンは仮面かぶっていた方がかっこいいよね。
悩んでいた理由としては主に
「自身のキャリアに対する不安」
「(当時の)仕事においてやりたいことが思いつかない」
前職では、ざっくり言うと動画メディアの運営やSNSを使った商品のPRみたいなことをしており、そこで僕は撮影をしたり、PRのプランニングをしたりしており、なんの仕事をしているのか非常に表しづらい状態だった。ベンチャーあるあるで、一人で幅広い分野のことをしないといけなかったが、どの分野にも突出したスキルがあるわけでもなく、これらをそのまま続けていても社内で最適化されるだけで、市場価値は大してないよなぁという不安がすごかった。
更に、僕は個人として友人と「銭湯女子」というメディアをやっていたり、トークイベントや交流会のような企画をすることがあるのだが、それらのプライベートの活動においては、やりたいことがどんどん思いつくのに、仕事においてやりたいことが全く思いつかなかった。
当然、そんな状態ではモチベーションは急速に低下し、上司と打ち合わせしている最中に「あれ?なんでこの仕事してるんだっけ?」とふと疑問に思った時に本格的に迷子になり、メンタルのコンディションが地底2万マイルくらいに沈み、非常に苦しかった。
年末には悩みすぎたことと疲れもたまっていたのか、体調を崩し、年末年始の1週間をほぼ寝て過ごした。
寝込みながらも、このままの状態で悩み続けるのは健全ではないと考え、年明けの2020年は行動することを決意。転職すると決めたわけではないが、自身の在り方を見つめ直すことにした。
まずやったのは自己分析だ。
就職活動以外で自己分析をやるとは思わなかったが、「自分は何がしたいのか」「何に興味があるのか」を把握しなければ、どう進むべきかも決めることはできない。
ストレングファインダーやエムグラム診断など有料、無料の自己分析ツールを使いつつ、コーチングも受けた。
コーチングも友人にコーチの方を紹介してもらったりして何名かとお話ししたが、cotreeのコーチングは自己分析→コーチング(対話)がセットになっていてオススメだ。
ストレングスファインダーでは「最上志向」「適応性」「共感性」「着想」「収集心」がトップ5の資質だった。
cotreeのアセスメント分析結果(一部抜粋)
レポートとして分析結果を出してもらい、自分でも、そうだよねと思う部分と、こういう性質もあったんだと思う部分があり面白かった。
「着想」「収集心」などは興味があると自分でも思っていたが、「評価志向」が高かったり、頑固な部分もあると思っていたので「エミアブルエミアブル」だったのは少し意外だった。
これらの分析結果やコーチングの対話の中で、自分のやりたいことは結構早めに見つかった。いや、気づいたというべきか。
僕は「企画」の仕事がしたかった。
アイデアを考えて、それを形にして、誰かの役に立ったり、喜んでもらえるような仕事がしたかった。
このnoteでも触れたが、個人でイベントの企画をしたりしていたのは「企画」の仕事がしたい、という気持ちの表れだった。
ファーストキャリアが銀行員という、企画でも広告でもメディアでも何でもないところからスタートした僕は、「企画」の仕事がしたいと思いながらも自分には無理だ、仮にチャンスがあったとしても失敗したら怖い、通用しなかったら傷つくと思って、正面から向き合おうとしていなかったことに気づいてしまった。
また、僕はこの数年「仕事は仕事、プライベートはプライベート」というスタンスを貫いていた。仕事はそこそこで、やりたいことはプライベートでやればいいや、と思っていたのだが、最近1年くらいで知り合った人の多くがプライベートで知り合った人と仕事をしたり、仕事で知り合った人とプライベートでも遊びに行くなど、仕事とプライベートの境界線が曖昧で溶け合っている人が数多くいた。
その様子をずっと、なんかいいなぁと横から見ていた。
仕事の為だけにプライベートの時間を全て捧げるようなことはしないけれど、仲良くなった人と結果的に仕事が一緒にできるのは良いことだ。イベントに行ったり、新しい人と交流したりすることがどちらかといえば好きな自分は、緩やかに仕事とプライベートを曖昧にできるような仕事の方が向いているのでは、と思い始めた。
そして転職する方向で進めることを決意した。
そこからは、自分が仕事に求める要素を項目であげて解像度をあげることにした。
僕が大事にしたいのは以下の項目
・企画ができる仕事である
・SNSが好きなので、SNSの領域の仕事がしたい
・イベントなども開催したい
・プライベートで知り合った人とも仕事ができる可能性があるものが良い
解像度を上げる必要があるなと感じたのは、「行為」や「肩書き」だけで仕事で選んでしまうと、自分のイメージするものと齟齬が出る場合があり、その齟齬が後々響いてくることを実感していたからだ。
例えば、料理人になりたいという人がいた時に、メニューが決められていて、毎日同じものを作るお弁当屋さんに就職したとする。
でも、その人のなりたい料理人のイメージというのはフレンチなどを使ってメニューを開発したり、お客さんとコミュニケーションを取れるお店で働くことだったりしたら、確実に齟齬が生まれる。
やりたいことの「行為」や「肩書き」も勿論大事だけど、結局はそこに対するイメージや理想があるはずだから、それを明確にしておかないと、後々辛くなる。※一足飛びにやりたいことができなくても、最終的にそのゴールに迎えるのかを考えておくことが必要。
「出来そうなこと」ではなく「本当にやりたいこと」で選んだ方がいい。
僕も「企画」を軸に仕事を探していたけど、自分がまとめた軸に沿っているか、イメージに合っているかは常に意識しながら情報収集するようにした。
※突き詰めると、大半の仕事に「企画」の要素はあるけど、僕がイメージしていたのは広告を作ったり、SNSのキャンペーンを考えたりすることだったので、そこからずらさないようにした。
「やりたいことがわからない」という人がいる。
それは別に悪いことじゃない。「やりたいこと」なんてなくて当然だと思うし、見つかればラッキーくらいなものだ。
だけど、「やりたいこと」が分からないじゃなくて、本当は分かっているのにそこと向き合おうとしない人、向き合うのが怖い人もいるのかな、と自分の経験から思った。
必ずしも向き合う必要はないけど、そこに向き合わないで、だんだん自分がすり減っていく位なら、少し勇気を出して向き合うのも1つの手段だし、やりたいことではなかったとしても消耗しない環境を探して欲しいと願う。
そして仮に「行為」や「肩書き」として自分のやりたいことが出来そうだとしても、それが自分のイメージや理想にフィットするかはもう一度よく考えて欲しい。過去に僕も「広義ではやりたいことに近いし、内定もらったから」みたいな理由で転職をして後々違和感が大きくなることがあった。
「行為」や「肩書き」は同じでも、実際のやることや本人が感じる印象は、会社や職場、職務内容や、周りの人によって大きく左右されるので、安易に飛びつかずじっくりと判断して欲しい。
※「営業」の仕事でも、既存の顧客がある程度いて、既存顧客への提案が中心の営業と、朝から深夜までテレアポし続けるブラック企業の営業も大きな括りとしては同じ「営業」だけど、果たして同じと言えますか?
そんな感じで、やりたいことの解像度を高めて転職活動に臨み、結果的にかなりイメージに近い仕事に転職することが出来ました!
まだ始めたばかりですが、過去の経験を活かして頑張りたいと思います。
(どこに転職したか、という話は次のnoteに書きます。
もし、
・やりたいことが分からない
・自分のキャリアが不安
・このまま今の会社にいていいんだろうか
みたいに悩んでいる人がいたら、少しでも参考になれば幸いです。
僕で良ければお話くらいは聞けるので、お気軽にご連絡ください。
あなたの人生と仕事が光に満ちたものでありますよう。
フォースと共にあらんことを。