非オタの私から見たジャニオタという生き物
学生時代を振り返ると、なぜだかいつも周りにはジャニオタがいた。これを人に言うと
「え? じゃあ あなたも ジャニオタなん?」
と言われるが、私はオタクではない。ジャニーズも嵐、Hey!Say!JUMP、関ジャニ∞くらいしかわからん。(ジャニーズファンの方すみません。)
友達が“関ジュ”と言ったのを聞いて缶ジュースをとんだ略し方するなあと思ったくらいだ。
(関ジュファンの方すみません。)
とまあ、私自身は本当にジャニーズに関する知識がみそくそレベルなのだが、何故だか私の周りにはジャニーズのファンを通り越した“オタク”たち、通称“ジャニオタ”が沢山いる。
で。
学生時代に彼女らと会話を重ねる中で幾度となく思ったことがあるのでそれを紹介したい。
まず私が何を思ったかというと、
彼女達は引く程おもろい
そりゃもう腹を抱えるくらいおもろい。彼女らはボキャブラリーの宝庫であり、一度口を開くと西の帝王明石家さんまばりに喋る。
よくもまあそんなにポンポン言葉が出てくるなあと感心するレベルであり、彼女らの言葉の引き出しは多分常人の倍はある。(私調べ)
どうして彼女らはこんなにも喋りが上手いのか。ちなみに酒を飲んでいる時は換算しない。アルコールは彼女らをアグモンからスカルグレイモンに変える。つまり化けもんである。私が太一ならソッコー逃げ出す。
(スカルグレイモン参考画像:デジモンリンクス公式)
私はこう考えた。
彼女らは大好きなジャニーズの事を毎日毎時間毎秒考えており、また、目で追っている。ライブは勿論、“推し”が出てるトーク番組も殆ど目を通す。
で、
その推しの一挙手一投足を隈なく観察する。
そして、“学習”するのではないか。
勿論彼女らに“私今学習しとるわ〜”なんていう自覚はない。
しかし人間は好きな人、尊敬する人、信頼している人を真似るという習性がある。これはその人に好かれたいという感情や、その人みたいになりたいという感情から成るものである。
つまり何が言いたいかと言うと、彼女らのボキャブラリーの元は、ジャニーズの推し達なのである。
じゃあジャニーズが面白いんじゃん
そうであるけれど、そうでない。
ジャニーズはプロだ。芸能界で生き抜く為に、彼らは華やかなライブ会場で歌って踊るし、またある時は雛壇に座って出っ歯のおじさんだったりピコハンを持ったおじさんにいじられる。ここ。ここだ。
彼らもまた、学習しているのだ。
ジャニーズの方々は、広く深い芸能界という海で生き抜く為に、より面白い人からより面白いトークを学習し、それを自分のものにするのだ。そして機会があればその学習した成果を披露する。ウケればそれは成功体験となり、彼らに自信がつき、もっと学習したいと思うようになる。
つまりジャニーズのボキャブラリーの根元には、明石家さんまが、北野武が、志村けんが、日本の名だたるお笑い芸人達が鎮座しているのだ。
これがジャニーズという媒体を介して、彼らを愛するジャニオタに流れていくのだ。
ジャニオタは、毎日毎時間毎秒ずっとずっとずっと、最高の教材を使ってボキャブラリーを学んだジャニーズを愛でる事で、同時に己のボキャブラリーをアップグレードしていっているのだ。
で、まだあるのよ思ったこと。
二つ目はね、
彼女らは強い
まあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜我が強い。てか一人称が“我(われ)”の時とかあるもん。武将かよ。
でもね、彼女らの我の強さって、なるべくしてなったんだなって思う。
だってジャニオタである彼女らは、推しであり好きピであり旦那で彼氏で息子で嫁であるジャニーズと目が合うことに命をかけている人種なのだ。
(過去に私が「旦那で息子で嫁てお前の貞操どないなん?」と友人に尋ねたところ、「ジャニーズは2.5次元だからええんよ」と返ってきた。ほげ~~~~~)
例えばの話、その推しがライブで50人くらいのファンの塊めがけてバーン!とピストルで打つ真似をしたとする。
そうするとその50人は多分同じ事を思う。
((私にしてくれた!!!!!!!!))
わかる~~~~!!人間良い方に考えたいもん。
でもね、50人いるのよ。倍率50倍。本当に自分にやってくれてる確率ってかなり低めよね。
でも、彼女らは本気でそう思ってる。信じている。
そしてその自己主張も忘れない。
「○○くん私にばーん!てしてくれた(ᐡɞ̴̶̷ ̫ ɞ̴̶̷ᐡ)✩*.゚」
ええやん。
だって真相は推しである彼、本人しか知らんのだから。信じたもん勝ちやん。
要するに彼女らは信じる力がバチボコに強い。
アンド
数億数万といるファンという存在の中で、少しでも推しに認知して欲しいと願うばかりに
半 端 じ ゃ な い く ら い の 我 の 強 さ
が爆誕するのだ。
中国の人って気が強いイメージだけれど、あれもこの原理と一緒で、人口が多いから自己主張が激しくなるらしい。
まあここまで書いておいてあれなんだけれど、
私はそんなジャニオタが好きだ。
だって推しを語る時の彼女ら、キラッキラなんだもん。
生きてんな。全力だな。すげぇよほんと。
って毎回思う。
さすがにバイト代半年分全額かけた友人と
CD30箱買った友人は生き急ぎ過ぎてるから一回落ち着いてな。頼む。
(※ここに出てくる“ジャニオタ”とは私の友人の事であり全てのジャニオタの方に当てはまる訳ではありません。すみませんほんと。)
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