いきなり100mile -3
「ULTRA-TRAIL Mt.FUJIレース編
富士山こどもの国Start〜富士急F5」
第1Wスタート
ついにレースが始まった、15分ごとに分散して走るウェーブスタート方式。
自分は第3Wなので15:00スタート。スタートしてすぐトイレ🚻に駆け込み最後尾からのレースとなった(笑)長いレースは急がないのでこういう所はいい。
スタートしてまずはF1富士宮エイドを目指し下り基調の林道を走ります、距離は24km。
私有地などを通る高架線下のルート、民家みたいな軒先を走るんで「ココ走ってほんとにいいの?」って思うルート。
F1富士宮エイド
F1富士宮エイドまでは3時間ちょいで到着。予定よりは若干遅れ気味だけど渋滞なので良し。
まだ序盤でマイルレースのエイドワークに慣れてなく、もたもた補給。バナナとかは皮剥いてジップロックに入れて進みながら食べる。こういう時間短縮は地味だがウルトラでは後半効いてくる。
ここからロードを経て山岳パート、天子ヶ岳山塊に向かいます、距離は27km。
第3Wなので選手数ボリュームゾーンにピッタリにハマったまま進まなくてはならないので天子までの急登を前後を他の人に挟まれながら登る。このペースについて来れない人達が登山道脇にしゃがみ込んだり、倒れて横になって嘔吐したりして「てんし」とは名ばかりの地獄絵図。そしてこの先の長いレースの途中ではたびたびこの光景を目にする事になる。
ピークを「いつまで?」って思うほど登ったり降りたりしながら天子山塊の最後、熊森山の下りへ。ココで雨だとこのコースがカットされる理由がわかった。ほぼ落下に近い感じで途中に生えてる木にパチンコ玉の様にぶつかりながら降りて行がなければ降りれない。自分も途中で滑って木に頭を激突し脳震とうになる所だった。
ココで足を痛めてる人が結構いて後半のリタイヤに繋がったみたいである。
無事?下り終えて九十九折りのロードを走ると
後ろからドンって押されびっくりしてると岩手のお友達のトレイルランナーでした。
このお友達とはコロナでレースが中止になった時にロード200キロを一緒に練習した事があり、「あの時の200キロが結構効いてるよねー」などとお話しながら進む。すると段々と調子が上がった。暗闇の心細い中、知り合いに会うとやはり元気が出る。そして予定より18分ほど遅れてF2麓エイド到着、時刻は夜中の0時を過ぎていた。
F2麓エイド
F2麓エイドで富士宮焼きそばを頂き後から来たお友達に挨拶、トイレ行ってスタート。小トイレ行けてるので水分量は良い感じ。
次のF3本栖湖までは10km、牧場の横を通る様な走れるトレイル。この辺りから結構前から思ってた夜パート、特に深夜パートが自分は得意な様だ。元々ショートスリーパーなので走ってると眠気が来ない。他の人達が眠気でトレイルに横になってる脇を快調に走り進む。そしてついにF3本栖湖エイドで予定ペースを30分以上まくる。
F3本栖湖エイド
F3本栖湖は身延まんじゅうと水のみ、ただまんじゅうを渡してくれたのは自分が今使っているトレランザックをデザインしているプロトレイルランナー石川弘樹さん。水補給してる人達が並ぶと時間短縮の為に列の人達に渡してくれた。「みのぶまんじゅうどうですか?」という言葉をいい声で何回も連呼してる、かなりのイケメンなので「みのぶまんじゅう」という言葉もかっこいいんではないかと思ってしまうw
失敗したのはルーファス使ってますと挨拶しなかった事。前に進もうと焦った、この焦りがこの後のトラブルを招く。が、この時は絶好調の登りを楽しく進んでいた。
F4精進湖までも走れるトレイルで距離は12km、スタート前メールで給水、低Na血症のアドバイス頂いた山岳ナースガイドKさんが救護要員で途中の山中にいるらしい。パノラマ台にいるから声かけてとの事なのでパノラマ台へ朝5時頃到着し無事通過しましたの声をかける。
F4精進湖エイド
F4精進湖エイドへは6時前に到着。
トイレに並ぶ。まだ水分は余るくらい摂取出来ている。田舎雑炊におにぎりを入れて頂く、土曜日は気温が下がる予報だったし早朝だから止まると寒い。ウィンドシェルを羽織りF5富士急へ向かう、距離は23km。
青木ヶ原樹海や風穴、氷穴の脇を走りF5富士急へは10時前に到着、この区間がこのレースで最高に調子良くかなりペースを上げてトレイルを走り、前後の選手は青の第1Wの人が多くなってきた。自分は第3Wつまり他の人より30分以上まくって進んでる事になる。
F5富士急エイド
F5富士急ではドロップバックを受け取れるので装備を入れ替えスタート。補給食がリセットされてまたズッシリとザックが重くなった。そして今10:30、11:00にはKAIがスタートするので巻き込まれないよう急ぐが、この後にレース最大のトラブルが起こる。それはレース後半のnoteで。