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【年俸制と月給制】どちらが良いのか?メリット&ボーナスとの関係
「月給制」と「年俸制」どっちがいいかな・・・
転職活動の中でこんな悩みに直面していませんか?
<この記事を書いている人>
◆ 転職エージェント歴16年&自身も5回の転職を経験。
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今回の記事では、求人検索をしているとよく見る待遇面の「月給制」と「年俸制」の表記。
何が違うのか?どちらを選べば良いのか?
両方のメリット・デメリットを徹底解説しつつオススメをお伝えします。
この記事を読んでいただければ、2つの制度の違いを理解できます。
そして自分にあった制度の転職先を自分の意思で選べます。
<ランキング記事>
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<こんな方にオススメ>
・今まで「月給制」だったけど「年俸制」も気になる
・「年俸制」にはどんなメリットがあるのか知りたい
・転職するのに「月給制」と「年俸制」どっちがいいか悩む
【年俸制と月給制】どちらが良いのか?メリット&ボーナスとの関係
■やりがいとモチベーションを同時に持てるのが「年俸制」
転職活動で求人検索をしていると待遇面で・・・
「月給制」と「年俸制」という表記を目にしませんか?
この2つの違いはなんだろう?
転職先を選ぶ時、どっちを選ぶのがいいんだろう?
「年俸制」を選んだ場合どこにメリットがあるんだろう?
そう悩む方も多いと思います。
私もあなたと同じ様に考えた事がありました。
月給と年俸、どっちがいいんじゃろうな
ぶっちゃけ、月給制と年俸制どっちがいいんですかね?
年俸制、固定残業というものにこれまで出くわしたことがないので、いまいちメリットデメリットがイメージしにくい。
中には「年俸制はブラック企業」という間違った認識の書き込みも見られます。
私は年俸制の会社に5社在籍しましたがブラックだったことは一度もありませんでした。
私自身、月給制と年俸制の両方を経験ました。
その結果、思ったのは・・・
断然「年俸制」の方がやりがいがあるという事でした。
理由は、月額の手取りも多いし、後で解説する「メリット」がモチベーションにとても大きく影響したからです。
月給制と年俸制の違いは「給与額が年単位で変わるか、月単位で変わるか」だけで大きな違いはないように感じるかもしれません。
しかし、年俸制の方がより「成果主義」に対応して、頑張りが反映されやすい賃金形態になっています。
■今後は企業も年俸制の導入が増えていく
最近は企業もどんどんグローバルな制度を取り入れて、以前は「外資系」だけだった年俸制を取り入れる日本国内の企業。
これがとても多くなっています。
公益財団法人 日本生産性本部 雇用システム研究センターの調査によると・・・
年俸制を導入している企業は「35.1%」にまで増えています。
今後いろんな業種にもこの波は広がることが予測されます。
文字をパッとみただけでは分かりにくい2つの違い。
次の項目ではここを解説しつつ「年俸制」をオススメする理由も解説します。
今後の求人検索の際はぜひこの「年俸制」かどうかもチェックしてみてくださいね。
転職活動時に聞く希望年収を求人票通りに聞かなければいけないのか?
下記で解説しているので必ずお目通しくださいね。
<参考記事>
【希望年収】求人票に沿って伝えるべき?面接の答え方「3つの注意点」
年俸制と月給制どちらが良いか。年俸制をオススメする理由
■月給制は「ノーワーク・ノーペイ」の名残り
転職大手のマイナビではニュース会員501人に給与体系についてアンケートを取りました。
まずは「現在の給与体系」についてです。
![](https://assets.st-note.com/img/1710218826477-Y6U5lnwwgA.png?width=1200)
まだ日本人は「月給制」に安心感を覚えるようです。
これは古くからの「ノーワーク・ノーペイ」の考え方で・・・
欠勤などで働かなかった日は定額から差し引く。
逆に無遅刻無欠勤なら皆勤手当を出すという古来の制度の名残りです。
次に同じ人に「今、どちらかを選べるとしたら?」を聞いた結果です。
![](https://assets.st-note.com/img/1710218894684-kyMjDDLbEs.png?width=1200)
わずかながら年俸制を選ぶという人の割合が増えました。
その内容がじわじわと浸透してきているのがわかります。
私が新卒で入った企業は「月給制」でした。
まぁこれが普通だと思っていたので特に何も考えていなかったのですが、その後転職した先が「年俸制」の企業だったんです。
それからというもの・・・
転職活動の時は「年俸制」の企業しか応募しないくらい年俸制にメリットを感じることとなりました。
■月給制と年俸制の根本的な違いを知る
ここで簡単に「月給制」と「年俸制」に違いについて文字にしてみます。
【 月 給 制 】
「月給 + 各種手当 + 賞与」が年収額になります。
月々の給与に色々な手当がついて「総支給額」になって夏と冬に賞与があって、というこれまでの日本の定番スタイルですね。
【 年 俸 制 】
年間契約として「年収額」を提示するスタイルです。
その年収額を12分割で月々支払うという形です。
その他企業によっては12等分ではなく、14分割、16分割などで12ヶ月+その他を賞与(夏・冬)として支給するケースもあります。
月給制の方は企業の業績や個人の実績によって賞与額が変動します。
それに加えて手当ての調整などがあり「年収いくら」というのが正確に答えるのが難しいんです。
年俸制の方は
・「年間の金額がハッキリしている」ので予定や計画が立てやすい
・次の目標は「年収いくら」という風に立てやすい
ここが私には魅力でした。
一見すると
「月給制」はこれまでの日本の定番で「安定」のイメージ。
「年俸制」は外資系の様にシビアに実績で判断するイメージ。
そんな風に思われがちですが、それぞれにメリットもあればデメリットもあります。
次の項目では、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説していきますね。
ボーナスが少ないから転職か?と悩む方はぜひ下記も合わせてご参照くださいね。
<参考記事>
【ボーナス】少ない!出ない!転職したい!3つの後悔しないポイント
年俸制と月給制どちらが良いか?メリットとデメリット
ここではまず「月給制」の方から解説していきます。
■「月給制」のメリット
個人の実績による減額がない
年齢と在籍期間が反映される
業績や個人実績が賞与に反映
順に解説しますね。
1.個人の実績による減額がない
月給制をとっている企業では
・個人の実績で減額したりすることがない
・1年ごとに内容を改定する際も基本給が下がることはない
ここが1番のメリットですね。
これが「月給制」が安定というイメージのポイントです。
2.年齢と在籍期間が反映される
月給制の企業では1年に1回「定期昇給」があるので、年齢やその企業の在籍した期間が反映されます。
日本では長く「メンバーシップ型の雇用」をしてきたので「長く在籍すれば給与は上がっていく」という考えの基になっているとも言えます。
そうして長く働くほど給与が上がっていくというのが「腰を据えて長く働く」という日本の働き方の土台となっている部分です。
3.業績や個人実績が賞与に反映
月給制の企業では業績がとても良かった年は賞与の額が上がったり、個人で大きな実績を出したらその年の賞与が上がったりします。
この様に会社や個人の実績が半期に1度反映される。
これはとてもモチベーションを高めてくれます。
■「月給制」のデメリット
次に月給制のデメリットについて。
業績により賞与額が変動
個人実績での飛躍的な昇給がない
各種手当が変動し年収額が計算しにくい
こちらも順に解説します。
1.業績により賞与額が変動
業績がよけれは賞与も良くなる反面、賞与自体が給与と違って「支払いの義務のあるもの」ではないため「今年は賞与支給なし」ということもあり得ます。
中にはボーナス払いで計画を立てたりしている方もいるので変動が大きいと不安を感じてしまいます。
私の親世代では賞与が払えず「現物支給」があった、なんていう話も聞きました。
特に新型コロナウイルスが感染拡大した時期はその影響で打撃を受けた航空業界で賞与が全く出ないことがニュースにもなりましたね。
2.個人実績での飛躍的な昇給がない
月給制は年々昇給していく反面で、個人で大きな実績を出しても「基本給」には反映されず賞与1回に反映されて終わりです。
基本給はあくまで「ポジションが上がる」など仕事の責任が大きく変わるときに変わるのみです。
頑張っても、その結果が直近の賞与1回の評価で終わると言い換えることができます。
3.各種手当が変動し年収額が計算しにくい
前の項目でも少し触れましたが月給制の制度は、基本給に色々な「手当て」が付いて全体の支給額になっています。
特に残業などの手当ては月によって繁忙期だったり閑散期だったりと変動。
その他にも変動する要素がある手当で、その年の「最終的な年収額」がハッキリしづらいのがデメリットです。
■「年俸制」のメリット
続いて「年俸制」について解説します。
月額の手取り金額が高い
年度の途中で減額はない
能力での飛躍的な昇給もある
こちらも順に解説しますね。
1.月額の手取り金額が高い
年俸制で「12分割支給」の企業では純粋に月の手取り金額が月給制の同じ年収額と比べて大きくなります。
賞与も含めた総額を12分割して月々支払われている感覚ですね。
決められた金額以上は支払われないわけではなく、含まれていない残業代もしっかり法定通り支払われます。
私が一番メリットと感じていたのもこの部分です。
月々の額は多い方が嬉しかったので。
2.年度の途中で減額はない
年間で年収額が決まっているので1年の途中で年収額が変わることはありません。
プロ野球選手の年俸をイメージして頂けると分かりやすいと思います。
今年の成果が次の年の年俸に反映される形です。
3.能力での飛躍的な昇給もある
ここが月給制と一番大きく違うメリットでしょう。
月給制の様に「定期昇給」ではなく個人の能力によっては飛躍的に年収が大幅アップすることもあります。
年功序列ではなく頑張りをそのまま給与に反映するので、次の年も高いモチベーションで頑張る事ができます。
私は最大で月6万円、年額にして72万円も昇給したなんてこともありました。
■「年俸制」のデメリット
最後は年俸制のデメリットです。
能力により翌年の減額もある
会社によっては12等分支払いではない
みなし残業代が含まれるケース
1.能力により翌年の減額もある
能力によって飛躍的な昇給があり得る一方で、成果が著しく出なかったりすると減額される場合もあります。
月給制は減額はありませんが年俸制は減額の可能性があるのがデメリットです。
※私が在籍した企業は減額されることはありませんでした。
2.会社によっては12等分支払いではない
これも前述の通り賞与分として、
14等分して夏と冬で1ヶ月分ずつ
16等分して夏と冬で2ヶ月分ずつ
これを「半期に一度支給」のところもあります。
年俸制で12分割を希望される場合はあらかじめここも確認しておきましょう。
賞与は支給されるときに居なきゃもらえないですからね。
3.みなし残業代が含まれるケース
これは最近の求人には多く見られるケースで月給制でもありうるパターンです。
トラブルになりやすい部分なのですが、年俸制の場合「みなし残業〇〇時間分含む」という様にある程度の残業分を含む場合があります。
これを知らずに残業したのに残業代が出ないと思ってしまいます。
多くの企業がこの「みなし残業代」を含んでいます。
それを超えた分はもちろん支給されますが最初から含まれている分はもう支払われていますので注意が必要です。
またみなし残業時間の設定が多い会社は「残業が当たり前」の社風な可能性もありますから注意が必要です。
ーー
この様に「月給制」と「年俸制」どちらにも良し悪しはあります。
これらを踏まえても私は年俸制に魅力とやりがいを感じました。
あなたはどちらの制度に魅力を感じますか?
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年俸制と月給制どちらが良いか?理解して評価される環境を!
私も20年間社会人として「会社に雇用される働き方」を。
そして今は「会社に属さず自分の力で稼ぐ」道を選びました。
これまでの日常とは違う生活スタイルを取ることを余儀なくされた新型コロナの感染爆発。
ですが、今後はこれが世の中のスタンダードになっていくんだと思います。
「先が見えない」状況で「安定」は期待できなくなります。
それが「年俸制」が増えている、個人の頑張りに期待する。
そんな背景になっていると感じています。
営業職のように売上を先陣きってとってくるような職種以外だと、なかなか数字で表しづらいかもしれません。
それでも、内勤の方でも「社内貢献」という決めやすい方法で実績を稼いでいくことも可能な制度です。
現に私も在籍していた企業で内勤の方で年々年収がアップしている人を何人もみてきました。
「あなたが必要」と言われる仕事。
月給制でも年俸制でもここは同じですね。
目配り・気配り・心配り
これができる人はどこでも愛されます。
あなたがモチベーション高く働く事ができる。
それを「制度」が後押ししてくれる。
そんな関係ができればいいなと思います。
「愛され社員」になってたくさんの人が集まり、豊かな人生になることを心から応援しています。
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