ジュエリー教室「クラフトルームHAKATA」レポート(ワックス基礎体験)
こんにちは。造形作家の塩井一孝です。福岡を拠点に絵を描いたり、彫刻を作ったりしています。この記事は、とあるジュエリー教室の体験レポートです。これからジュエリー制作を勉強しようと思っていたり、これからジュエリー教室に通ってみようと考えている人の参考になれば幸いです。
・前回の記事はこちら↓
ワックス基礎体験④【ブロックワックス削り出し技法の体験】
ブロックワックスを削り出してペンダント金具の原型を作りました。僕は『写光石』を素材としたペンダントを作ることにしました。
1. ブロックワックスを切り出します
『写光石』の周りに縁があるデザインにしたいと思いました。ブロックに石の形をケガいて糸鋸で削り出しました。糸鋸でワックスを切り出すのは初めて。糸鋸の刃にはワックス専用のものがあることを知りました。貴金属と同じように垂直に刃を下に引きながら切り出して行きました。
中抜きをするため、ブロックに孔を開けて糸鋸の刃を通して切り出します。
2. ヤスリで形を整えます
石が綺麗に収まるようにワックスを少しずつ削って行きます。
3. 底蓋を付けて完成
先生と『写光石』と金属をどうやって固定させるのが良いか相談した結果、接着剤で留めてみることになりました。なので、底蓋を作って縁と合体させます。石や金具のメンテナンスを考えると、石と金具は接着剤を使わずに爪や覆輪で固定する方が良いのですが、それだと見た目がイマイチになりそうだったので今回は見た目優先で接着剤を使うやり方で進めることにしました。
縁の内側に収まるように底蓋を作りました。ブロックワックスから底蓋用にパーツを薄く切り出して、スパチュラーを使って固定して行きます。ワックスを対角で点付けして、その上からワックスを盛り上げる。そして、面一で削り倒す。まるで溶接に近い感覚でした。
鋳物として戻ってきたら、縁の上部に紐を通すためのマルカンをロウ付けする予定です。
感想
「このデザインだと帯留めにも応用できそうだね」と先生。確かに、ジュエリーだけでなく色んなアクセサリーに応用できたら良いいなあ。ワックスは彫金に比べて道具が少ないので手軽に自宅でも始められそうだなあと思いました。次回は鋳造から戻ってきたパーツの加工になります。果たして『写光石』と上手くドッキングできるのか、そもそもジュエリーとして価値あるものに仕上がるのか...。ではまた!
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