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nano.RIPE「ほしふるうでわ」

「はじまりはどこだ。」


多摩六都科学館プラネタリウムにて、nano.RIPEのスペシャルアコースティックライブ。
今回声をかけてもらって鍵盤で参加させてもらいました。

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プラネタリウムでライブがやれるなんて、自分がそんな機会をもらえるなんて、
ワクワクしながら前日の現地リハーサルを迎えて、
実際の投影された星々の中でプレイした瞬間の高揚感といったら、前例がなかった。

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暗かったからなのか、余計に一音一音がとても鮮明に自分の身体に響いた。
シチュエーションによって感じ方は本当に変わる。

映像とのリンクやSEに至るまで、本当に全てが絡み合った素晴らしい空間。
詞もこれ以上ないくらいにハマっていたというか、そんな側面も味わいながら隣でピアノ弾かせてもらったのは幸せでした。

ジュンちゃんだいぶ緊張してたみたいです。笑
でもその緊張感や一音爪弾く繊細な響きのシチュエーションは、あの場でしかないものだと思った。

漲った時間を過ごせました。

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ランタンを持って登場、そのままその光を頼りに演奏。

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構想から1年とのこと。
話を聞いたときは、そりゃハマるだろうと思っていたけど、
想像を軽く超えてくる感じが素晴らしい。


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会場で配布された「ほしふるうでわ」
どうやら素早さが2倍になるらしい。


そのほしふるうでわを点灯してプレイしたのがこちら。
素早さ2倍ってことは倍速で演奏したらどうなったでしょう。笑

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さて、そんなnano.RIPEとは久々な共演だったわけで、
メンバーとは公私共に仲良くさせてもらっていて、リハーサルスタジオで曲合わせをした時に、「あーそうだそうだ」という時間が瞬時に吹っ飛ぶという、ある種のスタンド的能力も発動してしまったのだが、純粋にリハーサルからの全てを楽しまさせてもらっていた。
それは数年前、一緒に作品を作り上げていったSg「虚虚実実」「アザレア」もそうで、ものすごいタイトなスケジュールの中、ひたむきに作品に向き合っていくバンドと濃厚な制作期間は自分にとってもとても大切な時間だった。

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その続きがまた今回のライブに在ったこと。


抜群のポップセンスと、ゴリゴリのバンド愛。
当時お世話になったスタッフの方々に再会できたことも嬉しかったし、
今のチームとても素敵だった。ファミリーだと打ち上げ中に何度も思った。
とてもいい空気がそのまま伝わっていく。

素敵な空間に呼んでいただいたのだな。
感謝しかないし、自分ができることをいつだって精一杯出していきたい、そんな愛情溢れた空間。

このnoteもずっとnano.RIPEの楽曲を聞きながら綴っているが、
曲を聞くと記憶が蘇る。これが一つ音楽の魔法。


昨日は演らなかった曲だが、ものすごい思い入れの深い曲がある。

「深く」

この曲は「曲の全部アレンジお任せします。小田色に!」ときみコとジュンに言われて、
ドキドキしながらストリングスのアレンジなり、ピアノなり、コードワークなり、自分の気持ちの向くままに、
それを最初にメンバーに聞いてもらう時は本当に緊張した。
彼らが丹精込めて作った詞曲を半端な仕上げ方はできない。
表題曲よりも緊張した。だいぶ自分が顔色を伺っていたようにも思う。
ピアノの録音もやらせてもらった。それもとても緊張した。

あのレコーディングを機に、勝手にだけど一つ自分も壁を超えた気がしたし、
音楽を介しての呼吸感も新しい感触ができた。


貴重な経験と、変わらない音楽愛を与えてもらったnano.RIPEに心から感謝しています。


と、ここまで書いてだいぶ個人的な主観の拙い文章になってしまいました。
ご容赦ください。



昨日のライブの冒頭のきみコ。

「はじまりはどこだ。」

そう、
知らないうちに生まれてきて
知らないうちに子供をやめ
知らないうちに・・・

出会ったきっかけは様々。
はじまりはどこだろう。その逆もどこなんだろう。
疑い問っても答えは一つじゃない。
全部違って、全部正しい。


ジュンちゃんが作ったSE音楽も、そこに載っかったきみコの言葉も
ストンと身体に入ってきて、会場の雰囲気と共に不思議な浮遊感に包まれた。


その浮遊感がまだ今日も少し身体に残っている。
残り香のよう。余韻とは素敵な感情だ。

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小田和奏 おだかずそう kazusou oda
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