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  人口減少による「広場」概念

 岩手県紫波町にオガールプロジェクトなる事業が企画されてから15年以上経つ。2008年頃から基本計画をし、建物や街作りが概ねの形を整えてから6〜7年ほど経つ。

 東北本線・盛岡から30分弱在来線で南に揺られた場所に紫波中央駅がある。その駅前に住宅地・広場・役場・コミュニティー施設、運動施設・マルシェ・会社、音楽ホール、保育園・小学校・図書館などが纏まって存在している。紫波中央駅で改札を抜けると魅力的なデザインと雰囲気がすぐ迎えてくれる。

「オガール」は「おがる」(成長する)という方言とフランス語のガール(駅)を組み合わせた造語だそうだ。

オガールプロジェクトはPPP(官民連携事業)/PFI(民間資金等活用事業)として「未来に渡って 人・素材・文化・資金が 循環するまち」をコンセプトに始まった。

国交省 事業事例  https://www.mlit.go.jp/common/001119423.pdf

このオガールプロジェクトに魅力を感じるのは、PPP/PFI事業だからではないのです。魅力は、地方の自動車社会現状や交通や宅配サービスの人手不足などの問題が、駅中心に街づくりをすることで解決されるのでは??ないのか??という期待が魅力なのです。そして過去我が国で、定着しえなかった「広場」というコミュニティー概念が定着するのでは?という期待なのです。 

ヨーロッパでは町並みの至る所に「広場」があります。
そして様々な形でリラックスし活用する。

お酒を飲む。
楽器を演奏する。
会話を楽しむ。
寝る。
食事をとる。
ベンチで恋人と語る。
子供たちが遊ぶ。

日本では稀にしか見ることができなくなった景色・・・・
みんなの目が届く「広場」という概念が、オガールプロジェクトでは今後
形成されていくと感じた。

広場が「ゆとり」「よゆう」を生み出すのではないか??
と勝手に解釈している(笑)


紫波中央駅の前には、活用されていない町所有の土地があった故、駅を中心にまちづくりを進めることが出来た。
農業中心の行政が、町を新たに活性化するためには、若い世代を街に呼び込む必要性がある。
若い世代の生活には「安定・円滑・利便」が必須ですよね?
子育てをするのですから。


今後、人口が減少し続け、国力が落ち、高齢社会の果てには、現在地方での自動車社会は崩壊しますか?しませんか?
市役所・体育館・文化ホール・学校が各地域にバラついて存在していては、車社会から抜け出せないのでは??
高齢でも自動車を運転する必要がありますか? 
それとも社会が不便でも免許返納させますか?

宅配・郵便・物流、そして都市部に出勤するための鉄道が今一度見直されるべきでは?
そこに自動運転クリーンバスMaaS交通事業を組み合わせることで、駅中心部とそれ以外を繋げ、また人口が増えていく結果にたどりつきませんかねぇ?


っと、勝手に想像する。


紫波中央駅をおりるとオガールプロジェクト街区
役場とオガールの中心には広場







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