ツーリズム研修という名の最高の遊び
皆さんこんにちは。愛知県豊田市のP-BASEという会社の訪問看護ステーションで理学療法士として働いている竹中かずしです。
今回参加したアクセシブルツーリズム研修が最高だったので、少しまとめていきたいと思います!
アクセシブルツーリズム研修とは?
そもそもアクセシブルツーリズム研修とは何ですか?と思う方も多いと思います。
東京都産業労働局HPでは以下のように書かれています。
アクセシブル・ツーリズムとは、障害者や高齢者など、移動やコミュニケーションにおける困難さに直面する人々のニーズに応えながら、誰もが旅を楽しめることを目指す取り組みです。
つまり、障害があり歩くことが難しくても、歳をとって体力が落ちてきても旅をしたいと思えば、誰もが旅を楽しめることを目指しているのがアクセシブルツーリズムです。
そして今回の研修は、そのように旅行をすることに何かバリアを抱えているような方の旅行を実際にサポートされている方や今後サポートしていきたいと思っている方に向けたものです。
研修は何するの?
研修内容としては、こんな感じです。
このようにリフトでの入浴体験や車椅子移動、プラン作り、現地の下見、美味しいご飯など盛りだくさんの研修でした。
また、旅行支援に興味を持っている方々とお会い出来たことも大きな刺激になりました。
今回の研修で感じた2つのこと
今回の研修で感じたことは大きく2つあります。
一つ目は、旅行は人を動かす原動力になるということ。
普段デイサービスで車椅子に座って難しい顔をして過ごしていても、旅行が始まったら行きのバスから笑顔が自然と溢れる方。
立ったり、歩いたりするリハビリはいつも拒否するけど、いちご狩りに来たら当たり前のように立っていちごを取って食べている方。
名古屋城の天守閣まで登るために普段使わない階段もサッと登ってしまう方。
一緒に研修に来ていた方で以前に旅行のサポートをしたことがある人からはこんな話がたくさん出てきます。
実際に今回の研修では、海で釣りをしたのですが、車椅子で釣っていてもなんか物足りなくて思わず立ちたくなってしまうんですよね。
多分この気持ちは障害を持っている方が来ても同じように感じるのでは無いかと思いました。
そう思うと、やはり旅行に行くっていうのは一種の魔法だと思います。
普段やらないこと、出来ないことがなぜかできる。心が動いて自然と笑顔が溢れる。こんなことが起こるのはやはり旅行の良さですし、一緒にサポートしていてもとても嬉しくなる瞬間だと思います。
二つ目に感じたことは、今回宿泊させていただいたサポートイン南知多の旅館が素敵すぎるということです。
何がそんなに素敵かというと全部なんですよね。
そもそもサポートイン南知多は障害を持っている方でも安心して泊まれることを目指している旅館です。
なので、館内はバリアフリーですし、全ての部屋に車椅子でも入れるほどの広さのトイレがありますし、入浴は普通の浴室以外にリフト浴もあります。
さらにすごいのは、食事の形態も調整してくれるんです。
宿泊される方の飲み込みの状態に合わせて、刻み食やミキサー食も提供しています。
これって普通できないんですよね。刻み食やミキサー食って作るのにとても労力と時間がかかるので、一般の方が食べる食事も作りながら食形態の調整された食事も作るってなかなか実現できないんです。
やっぱり旅行に来た時の醍醐味の一つは美味しい食事だと思うんですよね。それを一緒に来た家族と同じものを食べられるってとても嬉しいことだと思います。
このように様々な面で障害を持っていても安心して泊まれるような工夫をされているのがサポートイン南知多さんの旅館です。
そして、もう一つ魅力的なのは旅館のスタッフさんです。
本当に優しいスタッフさん達で、迎えてくれた時、帰りに見送って下さった時の笑顔が忘れられません。
細かく挙げるとキリがないのですが、2日間の関わりの中で本当にスタッフさん達の愛をたくさん感じました。
色々な面に気がついて、考えて、お客さんのために動いてくださってるのをひしひしと感じました。
どんなに施設設備を揃えてもスタッフさん達の愛のある対応はなかなか真似できないだろうなと思いました。
だからこそ、もし車椅子を使ってるから泊まるのは大変だよねとか、飲み込みが悪いから旅館でご飯なんて無理だよねと思っている方がいるならぜひ宿泊して欲しいと思いました。
まとめ
今回の研修は本当に研修なのか?と思うくらい楽しみながら、たくさんの学びがありました。
また、研修に参加された方との初めての出会いや偶然久しぶりに会うことが出来た後輩、旅館のスタッフなどたくさんの人と関われたのもとても思い出に残っています。
今回の貴重な経験を生かして、今後は自分も旅行という魔法がかけられるように日々活動していきたいなと思いました。
今回も読んでくださってありがとうございます。
感想やコメントをくださるととても嬉しいです!
ではまた!
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