さようなら菅首相 名宰相への最後のチャンス
いよいよという時が来たのでしょうか。今朝の日経新聞では内閣支持率不支持が逆転と。
先日の朝日新聞、本日の読売新聞でも概ね同様の結果を示しており、どうも状況は間違いなさそうです。
(本日の読売新聞関係Web記事)
支持率は、9月の内閣発足直後の74%から3か月余りで29ポイント下落した。読売新聞社が毎月の全国世論調査を開始した1978年3月以降の歴代内閣で、発足直後の調査から3か月後の下落幅を比較すると、今回の菅内閣は麻生内閣と並んで最も大きかった。
それにしても3月間でこれほどまでに急落とは驚きました。確かに発足当時余りにも支持率が高かったことは虚構に見えた点はありましたが、庶民宰相として、前首相、あるいは歴代の首相とは違う実効性のあるスピーディーな政策実行と言った期待も大きかったことは事実です。
不支持理由として第1位に指導力がない48%とは意外でしたが、確かに高圧的な姿勢と指導力は異なるわけです。第2位の理由の政策が悪いはコロナ対策への対応の遅さ、またそれに対する指導力のなさとの見方もされたのでしょうか。
発足当時から、現首相には第1にコロナ対策、解散を否定され仕事をしたいとの決意をお聞きしてましたが、第1が学術会議への強行姿勢、そんなことに関わるよりもと懸念しておりましたが、未だにその姿勢を修正してはいません。各大臣への指示を矢継ぎ早にやってるような印象の割には進んでいないようでそれについても懸念を感じておりました。
前首相の桜前夜祭に係る報道機関への情報提供との記事も出ており、ことの真意、目的はともかく興味も持っていました。少しでも前首相の負の遺産、世界的・歴史的・巨大な負の遺産から修正されるのかとの期待もありました。しかしながら、もう結構ですということでしょうか。
政策の内容はともかくとして、発足当時懸念していた高圧的な姿勢は変更のしようはないでしょう。また、多人数の会食の制限を国民に呼び掛けてもご自身がこれを破っていては納得は得られません。まさに庶民感覚をお持ちと思っていた総理に裏切られたということでしょう。
Web記事では、「自民党の二階俊博幹事長は27日放送のBS朝日番組で、自身を含む菅義偉首相らとの大人数会食に批判が出ていることについて「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている。全く無駄なことをしているわけではない」と述べ、反論した。」と。
二階堂幹事長の後押しで首相になったことは事実であり、贔屓の引き倒し?それともこれを機にと考え直したのか。
もう一つ気になる動きは、前首相の国会での弁明です。ご本人としては年内に決着をとのことでしょうが、切っ掛けとなった菅首相への逆恨みから支持率低下に拍車を掛けるべきタイミングを選んだのではとも。極めて穿った見方でしょうが。
元農水大臣の収賄容疑もありました。歴代の農水大臣はイメージ的には大半が何らかの問題との感じがしています。それだけ利権が大きいのでしょうか。前政権の奢り気の緩みの反映というのか、正に右に倣えということだったのでしょうか。
忘れてました。河井元法相夫妻の事件もまだ終わっておりませんでした。未だに月々の給与・手当、ボーナスを貰っています。前首相の秘書団が選挙運動に積極的に関わっていたこと、党から1億5千万円の資金が提供されたこと、地元が擁立する候補に対抗馬として立てたこと、次回の選挙ではやはり地元の意向を無視し、公明党候補を立てると。
もう滅茶苦茶な状況です。党首脳たちが、党よりも自己の利益を優先ということなのでしょうか。
前首相とは違うのでしょうが、前政権の中心としてかつその政権を引き継いだということは明確です。また、党のことは幹事長に任せる。もうそうも言ってられないのではないでしょうか。
昔のことはよく思いがちである点も除いても、派閥間の対立は一つのエネルギーだったでしょうし、ある程度の自浄作用も果たせたでしょう。
そろそろ辞めませんか。一部の長老が支配し、国民の感覚とは大きな乖離があり、前首相のように居直っていることも明確ながらそれで国民が納得するはずもないのにそれで済まそうとしている姿勢。余りにも無知高慢意固地思考停止、無自覚恥知らず不遜。
コロナ禍のもと、大半の国民は他人のことも思い遣り自粛を行なっています。絆などと言われなくとも他を思い遣る意識を持って行動しています。それに反し、このような状況で数々の国民を裏切る行為・言動・事件、残念な限りです。
前首相の悪行はいずれ歴史的にもと言う程大袈裟な対象でもないでしょうが、法的・道義的に詳細を明らかにしていく必要があるでしょうが、現首相についてはどうかこの状況を奇貨として、自ら身を引き長老政治の終結を図ったら如何でしょうか。コロナについても旧態依然の体制のままではより一層困難な状況に陥りかねません。勿論混乱なきよう解散は出来ませんが。
これこそが長期政権の前首相とは真逆に超短期で名宰相として名を残す最後のチャンスではないのでしょうか。残念ではありますが、早期にご決断をお願いしたいものであります。
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