ソシオニクス モデルAと情報代謝の仕組み
インボリューション/エボリューション
オーシュラの情報要素の原点 , 機能のブロックの記述
この記事はオーシュラの著作を基本とするモデルAの研究がソースです。先ずオーシュラの情報要素の原点を確認してください。
Ne 外向的直感
物体の潜在エネルギーに関する情報 - 例えば、誰かの身体的および心理的能力と能力。この知覚は、物体や現象の構造を理解し、それらの内部内容を理解する能力を提供します。それは、環境の実際の潜在的な力を見る能力または能力を決定する。
Ne → Ti
ILE, SEE, SEI, ILI
その人の潜在的なエネルギー、体力、技術、能力、そして周囲の世界の本質に対する理解が、他の人々に必要とされるかどうかを決める。
Ne → Fi
IEE, SLE, SLI, IEI
人の潜在的なエネルギー、肉体的、精神的な強さ、特徴、特異性こそが、他人が手を差し伸べるか差し伸べないか、愛されるか愛されないかを決める
Fe 外向的倫理
物体で発生するプロセスに関する情報 - 主に人に発生する感情的なプロセス、人々の興奮または抑制の状態、およびそりの気分。知覚のこの側面は、例えば、人々を鼓舞し、何が彼らを抑制するかを理解する能力を提供します。それは、自分の感情状態と他人の感情状態をコントロールする能力または能力を決定する。
Fe → Si
ESE, LIE, LII, ESI
内面的なプロセス、経験、感情はすべて、人が肉体的に良い気分になったり悪い気分になったりする原因である。 気分が悪いと感じたら、それは機嫌が悪いということなので、ジョークや音楽、物語などで気分を高める必要がある。 感情は人を良い気分にさせるもの。
Fe→ Ni
EIE, LSE, LSI, EII
すべての内的プロセスと感情は、その後の冷静さと、より明確な未来像の原因である。 人が不安であるならば、悲劇的な経験であってもショックを与える必要がある。 EIEが悲劇を好んで書くのも、理由がないわけではない。 また、舞台上の悲劇の人物に共感することがカタルシスにつながると言われるのも、理由がないわけではない。
Se 外向的感覚
物体の「運動エネルギー」と呼ばれるものに関する情報。例えば、誰かの外部からの組織化、その人の体格とエネルギー関連の資質、意志をうまく行使し、公的な地位を利用する能力など。この知覚は、特定の人がどれだけの「運動エネルギー」を持っているか、そして彼らが行動においてどれほど有用であるかを見る能力を提供します。それは、他人の意志に反して自分の意志を行使し、他人のエネルギーに対して自分のエネルギーを使用する能力または能力を決定する。
Se → Ti
SLE, IEE, IEI, SLI
その人の美しさ、身なりの整頓、運動能力、地位、能力、程度、上質なものへのアクセスなどが、家族を含む他の人々から必要とされたりされなかったりする理由である。
Se → Fi
SEE, ILE, ILI, SEI
人の美しさ、整頓された外見、上質なものへのアクセスは、他人から愛されるかどうかの基本である。 自尊心を高めたいのであれば、運動エネルギーを高めることだ。運動エネルギーとは、物、金、そして子供を含む人間に対する力のことである。
Te 外向的論理
行動と行為、身体活動、有生物と無生物の活動に関する情報。この知覚は、人がさらされる状況を評価する能力を提供する。それは、可能な行動方法に関する知識と、そのような方法を個人的に思いつく能力または能力を決定します。また、他人の仕事を指示し、合理的な行動と不合理な行動を区別する能力または能力も決定する。
Te → Ni
LIE, ESE, ESI, LII
行いや行動の質を高め、仕事においてエネルギーを効率的に使うこと、つまり本当に必要なことだけを行うことが、将来の安心につながる。
Te → Si
LSE, EIE, EII, LSI
行いや行動の質、仕事におけるエネルギーの効率的な消費は、常に人々の幸福の向上や悪化に関係している。 もし誰かが健康を害しているとしたら、その人は常に自分の行いや行動に基づいてその原因を探るべきだ。 それ以外に方法はない。
Ni 内向的直感
すべてのプロセスは時間の中で発生する。つまり、過去に根ざし、未来にまで続くということだ。時間は、順番に発生するイベント間の関係です。知覚のこの側面は、一連の出来事と人々の行動、彼らの因果的な相互依存、そしてこの相互依存によって引き起こされる人々自身の感情に関する情報を提供する。
人は、最初の信号システムを通じて得られる直接的な外部情報を、未来、過去、現在についての感情として認識しする。例としては、急、落ち着き、または熱意の感覚、何かがタイムリーまたは時期尚早であるという感覚、生活のペースが適切か不適切かの感覚、将来の危険または安全の感覚、期待感、遅刻への恐怖、将来何が起こるかを知る感覚、今後何が起こるかについての不安などが含まれる。人は人生のどの瞬間にもある程度の時間感覚を持っています。時間の外で生きることも、時間に対する感情を欠くことは不可能だ。したがって、特定の時間感覚は、特定の瞬間に人の精神的な状態の不可欠な部分だ。知覚のこの側面は、未来を予測して計画し、起こりうる問題や誤った行動を避け、過去の経験から学ぶ能力または能力を決定する。
Ni → Te
ILI, SEI, SEE, ILE
個人が時間をいかに上手に賢く使うかによって、仕事活動の効用は大きくも小さくもなる。
Ni → Fe
IEI, SLI, SLE, IEE
時間をいかに上手に賢く使うかが、その人の感情生活の豊かさや鈍さにつながる。
Fi 内向的倫理
これは、ポテンシャル(超自我、超イド)または運動(自我、イド) エネルギーの2つのキャリア間の主観的な関係であり、特定のオブジェクトまたは被験者が他のオブジェクトまたは被験者にどれだけ引き付けられたり反発されたりするかを示す。この要素のおかげで、個人はどのオブジェクトが彼らを引き付け、どのオブジェクトがそれらを撃退するかを感じます。知覚のこの側面は、オブジェクトが別のオブジェクトを必要とするかどうか、相互または一方的なニーズの有無に関する情報を提供する。
人は、客観的な世界のこの側面（第一信号システムを通じて得られた情報）に関する直接的な情報を、他の人や、自分の身体的、文化的、精神的な欲求を満たす特定のオブジェクトの必要性として認識します。言い換えれば、この側面は、有生物と無生物に向けられた人の欲望と興味をカバーする。これには、好き嫌い、愛憎、ある種の対象を獲得したいという欲求、貪欲またはそれの欠如などが含まれます。人々のニーズ間の相互関係は、主に倫理的規範によって規制されているため、この種のより高い感情は「倫理的」と呼ばれます。
Fi → Ne
EII, LSI, LSE, EIE
人の魅力、つまり愛し、愛される程度は、その人の肉体的、精神的な豊かさの機会を提供し、潜在的な情報エネルギーを増大させ、その結果、他者に影響を与える。 愛は、潜在的な情報エネルギーの発展を確実にする。
Fi → Se
ESI, LII, LIE, ESE
人の魅力、つまり愛し、愛される度合いが、運動エネルギーやさまざまな物をどれだけ集めることができるかに貢献する。 愛されている人は、まず物質的な財を与えられる。 愛されていれば、それらは与えられるし、そうでなければ、それらは取り上げられる。
Si 内向的感覚
オブジェクトの内部状態は、お互いを条件付けるイベント間の関係と見なします。この要素を通じて、プロセスが内部状態にどのように影響するか、つまり人の感じ方、およびこの相互依存によって引き起こされる特定の感情に関する情報を知覚する。
空間での相互作用は、ある物体が別の物体に反映されているにすぎない。オブジェクトは互いに反射し合い、お互いに特定の感情を呼び起こす。個人は、直接の外部情報を、周囲で起こっていることによって引き起こされた感情として認識する。例えば、痛みの感覚は、自分の体と体のある部分で起こり、その機能を妨害するプロセスとの関係を脳が反映するものにすぎない。
Si → Te
SLI, IEI, IEE, SLE
誰かの幸福は、その人が動きたがる、あるいは働きたがらない理由である。効率は幸福の結果である。
Si → Fe
SEI, ILI, ILE, SEE
誰かの幸福度は、その人が機嫌が良かったり悪かったり、活気があったり落ち込んだりする理由である。
情動は幸福の結果である。
Ti 内向的論理
距離、重量、体積、価値、強さ、または品質の感覚など、いくつかの客観的な特性に基づいて2つのオブジェクトが比較されたときに生じる感情は、論理的に分類される。これらは客観的な評価の感情です。場合によっては、この評価は、その感情を経験する人の活性化または受動化のいずれかに寄与する。
第一信号システムを通じて得られる直接的な情報は、オブジェクトの比例性または不均衡の感覚、それらの間のバランスまたは不均衡の感覚、およびあるオブジェクトが他よりも優れていることを理解しているか理解していないかの感覚として知覚する。これには、既知のまたは未知のオブジェクトや現象から生じるすべての感情が含まれる：好奇心、尊敬、恐怖、論理的または非論理的な何かの感覚、特定のオブジェクトに対する力または無力感。
これらの感情はすべて「論理的」と呼ぶ。それらは一緒になって、個人の論理感覚を形成する。この論理感覚の発達の程度は人によって異なる。
論理的な感情は、オブジェクトが知られているかどうか、平衡状態にあるかどうか、およびそれらが比較可能かどうかに関連する情報を伝える。また、空間やその中の物体の位置に関する情報も運ぶ。
論理的な感情は客観的だ。なぜなら、彼らは自分の興味やニーズではなく、客観的な特性の比率のみを考慮に入れるからだ。知覚のこの側面は、オブジェクトまたはそのコンポーネント間の客観的で論理的な関係を見る能力または能力を決定する。
Ti → Ne
LII, ESI, ESE, LIE
物質や他者との外的関係のシステムは、人の潜在的エネルギーの増減につながる。
もしそれらが必要とされるなら、社会はそれらが肉体的、精神的に成長するのを助けるだけでなく、それらが他人を援助するのを助ける。
Ti → Se
LSI, EII, EIE, LSE
物や人との関係システムは、人の運動エネルギーの増減につながる。 それらが必要とされれば、社会は物や人に対する力を与える。
出典:Augusta
https://classicsocionics.wordpress.com/introduction-to-socionics/#part-2
出典:Augusta
https://augustaproject.wordpress.com/theory-of-reinin-dichotomies-5/
●情報代謝の仕組み
すべては、役割機能に行く刺激信号から始まります。
同時に、このオブジェクトに対する反応がバイタルリングの要素に現れます。この感覚は反射です。
平行要素Aa(TeTi)は、メンタルリングとバイタルリングに位置し、同時に機能します。
受容要素は主に情報を収集するために使用され、生成要素はその情報を処理し、受容要素によって受信された情報に対する個人の態度である結論を「生成」するために使用されます。各受容要素は、情報を含む1つの生成要素を提供します。
情報とエネルギー代謝の観点から、メンタルリングとバイタルリングは同等です。しかし、個人の意識的な生活に関しては、バイタルリングの要素によって反映されるものは、メンタルリングの均質な要素によって反映されるものの影のようなものです。つまり、メンタルリングに反映されているものは、はるかに完全に実現されています。
出典:Augusta
https://augustaproject.wordpress.com/ile-characteristic/
●ILEの情報代謝の例
すべては、要素C(役割)に送られる刺激信号から始まります。要素C(役割)は、観察者の感覚に関する情報を受け取り、[注:受容] 観察者はそれを感覚から受け取り、犬を特定の特性を持つ物体としての一般的な認識に形成します。たとえば、人が黄色い巻き毛の雑種の犬を見たとします。
同時に、このオブジェクト、つまり犬に対する感覚的倫理的感情が、バイタルリングからの要素に現れます。この感覚は反映です。環境内で特定の役割を果たす物体としての犬に対する人の感覚的美的態度です。
通常、その感情には、心地よい(+)または不快な(-)という記号が伴います。犬がかなり強い感情を呼び起こすと、ILEは犬に対して肯定的または否定的な感情を表現したいと思うようになります(これが関与する情報要素です)。同時に、メンタルリングでは、要素C(役割)は、犬に対する人の倫理的態度を反映している要素D(脆弱)によって結合されています
例えば、それが疲れているか空腹に見えるので、同情、それと良好な関係を確立したいという願望。
要素D(脆弱)は、どの態度や感情が実際に正直で倫理的であるかについての疑問、反省、不確実性の要素です。そこで起こるのは、ILE自身の態度や感情の問題、そして犬や飼い主の感情についての苦悩に満ちた反芻です。[注:生成]
要素C(役割)から要素D(脆弱)への移行は個人によって熟考され、個人が犬に対する態度について意識的に決定を下す一方で、要素c2(暗示)から要素d2(動員)への移行は無意識的かつ自動的に発生します。要素d2(動員)に自動的に現れる感情が肯定的であれば、ILE は微笑み、感情的に犬を受け入れます。
犬を見てILEの感情が薄れ、顔に酸っぱいしかめっ面が現れた場合、それは彼らが感情的に犬を拒絶したことを意味します。
メモ: ILEの人間関係において、しばしば超自我ブロックが相手を価値ある存在として前向きに受け入れることが起こります（超自我ブロックは独自の判断で拒否する権利を感じないことがある、と指摘されています）。
しかし、超イドブロックは、相手がILEの気分を害した場合、否定的に受け止めます。このため、ILEは苦痛な体験をし、関係を自ら壊すことなく、この不快な感情をどう払拭すれば良いのか分からなくなります。倫理的な人間関係において、ILEは極めて優柔不断であり、他の生き物を否定する権利を全く感じないのです。
要素A(主導)とa2(無視)が犬についてどのような情報をもたらすか
これら2つの要素によって知覚される信号を分離することは、かなり困難です。要素A(主導)は、犬の潜在的な能力に関する情報をもたらす刺激信号を知覚することが知られています。犬が強いか弱いか、若いか老いるか、賢いか愚かか。
しかし、この情報を得ることは、この犬のさまざまな「症状」を時間的に同時に反映すること、そのダイナミックなステレオタイプ、そしてa2(無視)が私たちに知らせるテンポリズムなしには不可能であると考えています。
さらに、要素A(主導)が供給した情報に基づいて、ILEは要素B(創造)に対する犬に対する論理的な態度を決定します。たとえば、この動物の可能性が何であるか、それに何が期待できるか、そしてそれがどのようなサービスに適しているかを個人が知るように導く論理的な感覚です。
要素a(無視)で生じた感情は、ILEが犬に対する態度を表現するダイナミックな動きに貢献します。落ち着きがなく、機敏な若い犬であれば、ILEはそれを撫でたり、毛皮で遊んだりしたいという欲求を持つでしょう。落ち着きのある成犬の場合、ILEの動き要素b(実証)ははるかに抑制されます。
出典:Augusta
https://augustaproject.wordpress.com/ile-characteristic/
●ブロックと機能の役割
ソシオニクスにおける「メンタルリング」のブロックは、外の世界に働きかけたり影響を与えたりする力に関する情報を教えてくれるものです。一方で、「バイタルリング」のブロックは、自分自身の状態や行動の仕組みについての情報を提供してくれるものです。この2つのブロックはどちらも、個人が社会にどう関わるかを助ける手段として機能しています。
ただし、個人にとって各ブロックの機能の結果を自己実現の個別の段階として認識し、それによって、自分が社会でどんな役割を果たしているのか、社会からどう評価されているのか、人生がどれくらい充実しているのか、そして社会に自分がどれだけ必要とされているかを理解する手がかりになるのです。
出典:Augusta
https://augustaproject.wordpress.com/ile-characteristic/
自我ブロック: 主導 (1) と 創造 (2)
メンタル + 強い
自我ブロックは社会的に示威的で自律的、つまり完全に独立しており創造的です。これは個人の創造的な自己実現の手段であり、外部世界に意識的に影響を与える方法です。
我ブ自ロックは規範的ではありません。状況が異なれば、同じ事実から異なる結論が導き出されます。これは、自我が事実を選別し、必要なものを選び取ることができるためです。自我は、ある事実や対象を考慮しつつ、他のものを無視することができます。自我には一貫した目標があり、完全な客観性にはこだわりません。それよりも、個人が正直で公正だと考える方法で目標を達成することを重視します。
主導機能 (3/1)
主導機能は、個人が最も意識的に認識している機能です。この機能を満たす要素は、心の中で特別な位置を占めています。それは創造的に使用され、その使用には常に顕著な満足感が伴います。この要素の働きに関連するすべては、意識によってコントロールされています。特定の行動を取ったり、特定の結論に達したり、あるいは特定の思考を抱いた場合、それは正当な理由があってのことであり、その状況で他のように振る舞うのは間違いであり、不当であり、根拠のないことだと感じます。
人々は、自分の主導機能、再生産機能 (Augustaは要素を受け入れることは「現実を反映し、撮影し、再現する」と述べており、それがおそらくここで自我の最初の要素を「再生産」と呼ぶ理由) による何かに対して決して恥じることはありません。この領域では、個人は他者と議論したり、同意したり、譲歩することもありますが、不快感や拘束感、屈辱感を感じることは決してありません。主導機能は自給自足で創造的であり、他人の圧力に依存しません。それは常に新しい客観的な議論を受け入れる用意がありますが、他人の欲求や認識に基づいて単に譲歩することはありません。
この機能は指示を与えたり、リーダーシップを取る傾向があり、不明確で説得力のない指示を受け入れることには全く傾向がありません。次のような表現に似ています「私は教えるか、自分で学ぶかのどちらかだ」。同時に、他人が自分の主導に関連する何かを異なる形で認識したり誤解したりしている場合、それを驚いたり面白いと感じることはあっても、怒りや憤慨を覚えることはありません。思考と行動の自由は誰にでも認められていると考えています。
創造機能 (4/1)
創造機能は、より創造的で、バランスが取れていない部分があり、名声や注目を求める傾向が強く、「観客」のために働くことに向いています。主導と同様に、人々はこの機能に対して恥じることはありませんが、「目立とうとする」「輝こうとする」、またはそれを万能なツールとして使おうとする顕著な傾向があります。創造機能は、しばしば少し投機的であったり、挑発的な一面を持っていることもあります。他者の注意を引きつけたり、自分の力や能力を示したり、驚かせたり感嘆させたりする欲求があるのです。
これはおそらく、主導機能が客観的な世界とつながるために使われるのに対し、創造は自分自身や他者の利益のために、新しい何かを作り出すことを目的としているからでしょう。その新しいものは注意を引きつけ、驚きを与え、喜びをもたらすことを意図しています。これらの創造物は、個人の結論や決定、芸術的な作品であり、肯定的な評価を求めるのです。
この領域では、顕著な独立性への志向が見られます。頑固さや妥協のなさが現れ、主導に比べて代替的な視点を受け入れる度合いが低いのが特徴です。「対立者」（異なる見解を持ち、「間違った」行動を取る人々）に対しては、ユーモアが少なく、むしろ挑戦する傾向があります。「良い - 悪い」「賢い - 愚か」「正直 - 不正直」「美しい - 醜い」などの評価は、評価を行う個人の創造機能の内容や専門性に基づいて選ばれます。興味深いことに、通常、人々は他者の資質を評価する際に、一つの主要な基準*に基づいて行います。
**おそらく、評価の基準となる特質が一つに限られることを意味しており、それが具体的に何かはその人の[創造機能]に左右されます。
超自我ブロック: 役割 (3) と 脆弱 (4)
メンタル + 弱い
社会的に順応的な情報ブロック。外部世界の客観的な状況を再現する手段です。超自我は社会的期待のブロックであり、その実現において、個人は他者の期待を満たそうとします。
超自我の生成物は規範的です。つまり、同じ前提からは常に1つの結論しか導き出されません。それはすべてのケースで同じです。
超自我はすべての事実を考慮します。超自我にとって、既知の事実はすべて同じ価値です。もし何かの事実が考慮されない場合、それは個人がそれを知らないからであり、それ以外の理由はありません。超自我ブロックに保存されている情報を選別したり並べ替えたりして、自分に都合よく扱おうとすれば、良心の呵責に悩まされます。
役割機能 (1/1)
環境と同化し、動的な栄養（必要な刺激）が現れるまで存在感を示さない。
超自我の受容要素(役割機能)は、外界に「レール」のように結びついており、すべての情報を吸収し、生成要素において常に必要な結論を得られるようにします。言い換えれば、個人が生成要素を信頼できるようにするために、受容要素がその手段となっているのです。この場合、受容要素はあくまで手段であり、生成要素が目標です。(*生成:創造,脆弱,動員,実証)
この半段階（1/1）がどのような外部情報を過剰に受け取るかは、どのような矛盾や余分なものがその個人を苛立たせるかを知ることでわかります。1/1半段階(役割機能)は、理解不能または余分なものに対して特有の苛立ちを示すためです。例えば、LSE(*役割Fe）はこの位置において、物が落ちるランダムな音など、さまざまな不適切な音に対して非常に苛立ちを感じます。
一方、IEE（1/1）(*役割Se）は、顔に貼られたステッカーのような物体の小さな異常を見ただけで苛立ちを覚えます。
そしてSLI(*役割Ni）は、内部プロセスの不整合、不適切さ、不規則性に苛立ちます。例えば、宗教的なSLIが教会に行かない理由は、多くの人々が祈るためにそこに行くにもかかわらず、他人を見たり噂話をしたりしているからです。これは許されるべきではなく、非常に苛立たしいと感じます。
脆弱機能 / (最小抵抗点) (2/1)
これがいわゆる人間の精神における「最小抵抗点 (脆弱)」であり、すべての対立、傷ついた感情、誤解の主な原因となる場所です。もし個人が補完的な精神を持つ人と親しく協力関係を築いている場合、その個人の脆弱な機能に対するコントロールは自動的に相手に委ねられます。
このような状況では、個人は守られていると感じます。行動するときには相手を信頼し、注意を部分的に分散させることができるのです。
しかし、このような条件下であっても、この機能は依然として最大の疑念と不安の源であり続けます。それでも社会に適応できていないと感じることはなくなり、逆に創造的な探求の基盤となります。しかし、個人がそのような安心感を感じられない場合、外部からの批判や暗示、または曖昧な二重の意味（推測であっても）が個人を混乱させ、バランスを崩し、傷つけ、性格の偏りや精神的な病気を引き起こすことがあります。
おそらく、個人が双対関係と結びついている場合、脆弱機能の防御に集中する必要がなくなることを意味しています。
「意志」の問題は、主導機能と創造機能がカバーする領域では生じません。意志はその実現に必要ありません。主導機能は直接的な快楽の源であり、創造機能は認識によってもたらされる喜びの源であるからです。しかし、これらの機能は他の機能が働かなければ適切に機能することはできません。
各タイプの情報代謝モデルは、無防備な脆弱機能への攻撃に対して独自の助けを求める叫びで応じます。この叫びは、個人が完全に無力を感じ、自分がなぜ非難されているのか、どう行動すべきなのか、どのように防御すべきなのかを正確に理解できない状況での自己防衛のようなものです。
このような完全な理解不足の状況下では、個人は受けた攻撃を指数的に誇張するという、最も単純で唯一可能な方法で行動します。例えば、「十分に分別がない」とほのめかされた場合、完全な馬鹿や道化のように振る舞い始めるのです。この無意識の防衛は無意味ではなく、補完的なタイプを持つ人に向けられた助けを求める叫びであり、相手は確実にその呼びかけに応えて助けに来るでしょう。
超イドブロック: 暗示 (5) と 動員 (6)
バイタル + 弱い
超イドブロックは、自身の身体がどのように機能しているかの成功または失敗に関する情報をもたらします。
超イドブロックを実現する間、個人は自分の利益を他者の利益に形で主張することに慎重です。このため、「自己犠牲」の傾向が顕著であり、外部の規制を必要とします。
超イドにおいて、個人は自己犠牲的な行動が認識され、批評されることを望みます。それが認識されず、批評を「得る」ことができなければ、反良心に悩まされます。それは、自分自身の罪悪感ではなく、他者の罪悪感に対する苛立ちの感情です。それは、周囲の人々が自分に対して責任があるという感覚です。
心理的に困難な状況で、超イドのブロックは最後の手段のようなもので、個人が自分の状況を説明し、それから抜け出す方法を模索する際に助けとなります。ESI（倫理的感覚的内向型）は仕事で問題を解決しようとし、ILE（直感的論理的外向型）は自分の幸福を向上させることによって解決し、EIE（倫理的直感的外向型）は他人が自分のニーズを尊重するように戦うことによって問題を解決しようとします。
暗示機能 (1/2)
個人はこの問題に対して個人的な意見を持っておらず、通常、それに全く無関心で、自分には関係のないことのように感じています。それは彼らの理解を超えており、彼らは自分でも気づかないうちに、その責任を他人に喜んで委ねてしまいます。この機能の領域では、個人は他人の意思、意見、指示を当然のものとして受け入れます。さらに言えば、自分もこの問題について何らかの考えを持つことができるとは気づいていないのです。
相手が意思を示さない場合、個人は守られていない、不必要とされている、愛されていない、不安定で世話をされていないと感じます。そして、この機能の領域で自分自身の意見を持つよう求めたり、自ら決断する責任を負わせようとする人々に対して不満を抱きます。あるタイプにとっては感情に関すること、別のタイプにとっては行動、さらに別のタイプにとっては健康などが該当します。
1/2の半段階(暗示機能の情報代謝)は、すべての受容フェーズと同様に、非常に厳しい批判でさえ受け入れ、それを世話の一部として認識することがあります。
動員機能 (2/2)
他者の監督や助けを受けながら行われる動員。
2/2の半段階(動員機能)は「雪の結晶」のような性質を持ち、あらゆる批判やコメントに傷つきます。なぜなら、この段階ではただ支持を期待しているからです。この段階では、個人は自分が「プログラムされた通りに」、また「期待される通りに」しか振る舞うことができません。
イドブロック: 無視 (7) と 実証 (8)
バイタル + 強い
他の生物の中で自己実現するためのブロック。心理的および身体的な示威ブロックであり、外部世界を探求し、有機体の能力を示す手段です。このブロックを実現する間、個人は他者の模範になろうと努めます。「良い」模範的な行動として注目され評価されることを求める必要があります。このブロックは願望、欲望、そして努力のブロックです。
しかし他方で、2つのリングが不均等に刺激信号を受け取るために、つまりメンタルリングの方がバイタルリングよりも方向づけの信号がよく供給されるために、情報代謝のメカニズムが体として機能できなくなったときに、「ダムを壊す」のがイドである。
無視機能 (3/2)
社会と個人との対比、社会への服従とその意思。個人的に受容可能な社会の目標の受容。
[3/2](無視機能)では、個人は完全に自分の環境、特に自分の双対関係の意思に服従します。
これは他者の意志や欲望を実行することであり、自分のニーズを満たす際には特に慎重になります。人々は誰の注意も引かず、誰の助けも借りずにそのニーズを満たそうとします。これは、他者を助けるものの、外部からの助けは例外的な場合にのみ使用される半受容です。
これは注目を引き、嘲笑を招くことを避ける必要があります。
3/2(無視機能)の半段階では、人々は「プログラマー」の意思に服従しますが、これらのプログラマーを自分で選び、彼らのプログラムを自分の利益と明確に矛盾しない限り使い続けます。
各タイプは、社会への「資本投資」、つまり他の人々に与えることを通じて社会に貢献したことを、これのおける支出によって測ります。
実証機能 (4/2)
目標を達成するための手段として、状況を変えることによって、他者の活力に影響を与えること。
[4/2](実証機能)では、個人は自分を輝かせようとし、必ず賞賛を得ようとし、純粋に身体的な耐久力で注目を集めようとします。結局、これは個人の生命力が使われる半段階です。
すべての人は、自分の実証機能を喜んで示します。LSEにとって（Se）は物の質、IEEにとって（Fe）は感情、EIEにとって（Ne）は才能、SEIにとって（Fi）は人々との関係です。
出典:Augusta
https://classicsocionics.wordpress.com/blocks-and-functions/
●情報の流れ インボリューション/エボリューション (社会的リング) ●符号
オーシュラは、「ソシオニクスの全16タイプは、どのタイプも社会的要求の一部を担っている。すなわち、ひとつひとつのタイプそれぞれが、知的社会的機能そのものである」と考えました。
「要求関係、監督関係から成る4つの恩恵リングは、ソシオニクスの全16タイプそれぞれのニーズと懸念を社会的要求のシステムに変換するための、シンプルで信頼性の高いシステムです。恩恵リングとは、新しいアイデアの出現と、そのアイデアの実現化の過程に関わる社会を進歩させるエンジンのようなものです」
社会的進歩リングについての詳細
SCS学派やGulenkoでの符号やCharge(電荷)は情報の流れに基づくインボリューション・エボリューションに根拠があります。
SSS学派の符号は二分法の 質問/宣言 に根拠があり、異なる基準での＋−の特性があります。
SCS学派のCharge
出典:The SCS Charge System: A Proposal
https://docs.google.com/document/u/0/d/1CHNHeIW5zOzx-McgCRBfJcGHOfEyHRtPyad7xdmN6nA/mobilebasic
Gulenkoの符号
出典:Gulenko V. V. Signs of socionics functions
Charge,符号の歴史
オーシュラが『The Socion』で概説したChargeのモデルは、中国の伝統における陰陽の象徴と結びついています。オーシュラが論文を通じて探求した3つの異なるChargeモデルを知っていましたが、どれも特に明確に定義されていませんでした。しかし、彼女のさまざまな作品、彼女がタイプしたさまざまな人々の伝記、およびソシオニクスに関する作業資料のタイプの説明を通じて、タイプがどのように現れるかについてのさまざまな説明を読むと、これらのChargeモデルの1つが見えました。
多くのソシオニストは、アウグスティナヴィチュテが提唱した電荷制度をある程度認識していたが、ほとんどの場合、彼女の発見を否定したが、特に多くの著名なソシオニストは、彼女が中国医学の概念、例えば経絡や陰陽の電荷システムなどを取り入れることによってもたらした疑似科学的な性質と神秘主義を批判した。
グレンコの当初の告発提案(Gulenko, 1990)は、さまざまなソシオニクスの学校によって定義された、告発の主要な出発点の一つであった。彼の提案は、ソシオニクスにおけるインボリューションとエボリューションの概念に基づいていました。
ほとんどの場合、SSS、イェルマク、ストラチェフスカヤ、フィラトヴァなど、著名なモデルAの学校や著者のほとんどの符号システムは、グレンコが概説したチャージシステムに従っています。
グレンコの学校は後に料金体系を変更することになり、それは『ソシオン』で提案された形式と、私たちの学校が使用している形式に似ています。
出典:The SCS Charge System: A
https://docs.google.com/document/u/0/d/1CHNHeIW5zOzx-McgCRBfJcGHOfEyHRtPyad7xdmN6nA/mobilebasic
●機能の二分法
メンタルリングとバイタルリング
バイタルリングは、第一信号系を通じて、思考を介さずに直接的かつ変化しない情報を提供します。このリングの信号は無意識であり、身体内部で起きていることを直接反映します。
バイタルリングは完全に意識的な反応を提供しないため、完全に意識的な情報も提供しません。
脚注: 第一信号系とは、生物学的反射や感覚器官から直接的に得られる情報処理を指し、具体的・本能的なレベルで機能します（パヴロフの条件反射理論に関連）。
私たちの視点では、「意識的」と呼ばれる情報とは、例えば目の前の具体的で実践的な状況から「切り離された」視覚情報などが含まれます。つまり、それは他人に伝えるために覚えたり、考えたりする情報であり、単に繰り返し使用される実践的な状況で再利用するものではありません。認識され記憶されたものが「意識的」とみなされるのは、個人がそれを第二信号系に移動させることができる場合に限られます。
脚注: 第二信号系とは、人間特有の言語的・抽象的な情報処理を指します。パヴロフによると、これは「言葉」を通じた高次の意識的な情報伝達の機能です。
バイタルリングができる最大のことは、生命機能を満たすために、あまり注目を集めないように他者を「模倣」して適切に行動することです。つまり、記憶された方法や技術を通じて行動します。このため、バイタルリングが双対によってプログラムされる際には、言葉そのものよりも、双対の持つ情報伝達力、表情、イントネーション、自信に満ちた声のトーン、そして必要なシグナルが重要となります。
場合によっては疑問を表すイントネーションが必要であり、他の場合では肯定的なイントネーションが必要です。間違ったイントネーションは禁忌であり、苛立ちを引き起こします。
メンタルリングは情報を理解し、それを第一信号系から第二信号系に移動させ、社会の他のメンバーと共有します。この出力される情報は制御されています。病理的なケースを除き、個人は自分が言いたいこと、見せたいことだけを表現します。（ただし、人格の神経症化の程度による部分的な破綻が起こる可能性はあります）。
バイタルリングは、受け取った情報を経験や身体の能力・技能として、いわゆる「無意識」の形で蓄積します。一方、メンタルリングは情報を分化されたイメージや、記憶で容易に再構築可能な抽象的知識の形で蓄積し、必要に応じて第二信号系に簡単に移動させることができます。
メンタルリングはエネルギー代謝の自分の役割を意識的に把握しますが、バイタルリングはそうではありません。このため、前者では「個人が自ら行うもの」（カール・ユングの記述による）であり、後者では「個人に起こるもの」と言えます。
出典:Augusta
https://classicsocionics.wordpress.com/socion/
受容と生成
ブロックで1番に始まるのが受容要素であり、現実を反映し客観的な情報を与える。
2番目の要素が生成要素であり、1番から受け取った客観的情報から抽出し創造的な情報にする。
出典:Augusta
https://classicsocionics.wordpress.com/socion/
I’m 評価と状況
評価
自己と他者を評価する、意識的で常に関心を持っている、メンタルであれば他者を評価する、バイタルであれば評価されることを期待する、意見好き、理解を求める
日常的な要因、「自分の呼吸する空気」、世界観
進行している、動的に見えることもある
状況
状況のみ、他人を評価できず、自分の中で評価されることも期待しない、柔軟、一貫性がない、「生き方」、肯定的なフィードバックを受け取る
必要なときだけそこにいる、不連続、個別、毎回個別に処理する。
静止している、静的に見えることがある
出典:Augusta
https://augustaproject.wordpress.com/theory-of-reinin-dichotomies-4/
強い機能と弱い機能
高次元と低次元と言われる。
基本的なレベルでは、低いブロックは「何かが何であるか」という情報を受け取り、高いブロックはその情報を動員します。たとえば、メンタルリングでは、超自我が周囲の世界に関する客観的な情報を受け取ります。これは、低いブロックが自分が客観的だと見なすものから逸脱しないこと、そしてメンタルリングが外向的な焦点を持つことによります。この外部情報は自我ブロックにアイデアを形成し、情報代謝のサイクルが完結します。
一方、バイタルリングはメンタルリングの完全な逆として見ることができます。社会的情報を自己を通じて従属させる代わりに、自己に関する情報を社会に従属させるのです。超イドは自己に関する客観的な情報を受け取り、イドはこの客観的な情報を利用して、他者の中でどのように行動すべきかを理解します。低いブロックは、客観的情報を何かに向けて動員したり変化させたりする方法を知りません。同様に、高いブロックは客観的情報を蓄積したり保存したりする方法を知りません。このことは、高いブロックが必要だと認識される方向へ行動するようプログラムされており、このプログラムを起動するためには関連する低いブロックのエネルギーが必要であるため、双対において重要な概念となります。
良い例として、超自我とイドを通じた双対が挙げられます。
出典(SCS):Elaboration on Vertical Blockings in Model A
Zayn Hamoui著https://docs.google.com/document/u/0/d/1iL-a5GvrD8tVt8cxJ-gbQ6CXbQj7hMfQtMQMCTYklHY/mobilebasic
尊重と控えめ
クアドラの価値機能。
価値的/非価値的という二分法はソシオニクスのプロセスにおける本質的な要素であり、クアドラの形成を可能にします。これは、同じクアドラに属する全てのタイプが共通する価値要素を共有している一方で、非価値的要素を共有していないという事実によります。この二分法は、クアドラを以下の3つのソシオニクス的二分法に分けます：貴族的/民主的、果敢/賢明、主観/客観。例えば、LII（直感的-論理的内向型）とESE（倫理的-感覚的外向型）はどちらも民主的で、賢明で、主観的です。この共通性により、価値的ブロックに関連する要素について自由に議論することが可能ですが、非価値的ブロックに関する会話は客観的に正しいことに限定されます。
超自我は客観的に価値のあることを語り、それによってイドは集団のプログラムに従うよう促されます。一方で、自我は外部世界から得た情報に基づいて個人的な洞察を得ようとし、超イドは実現されることを求めます。自我と超エゴはどちらも「語る」存在ですが、超自我とイドは集団についての研究であり、自我と超イドは自己についての研究です。
出典(SCS):Elaboration on Vertical Blockings in Model A
Zayn Hamoui著https://docs.google.com/document/u/0/d/1iL-a5GvrD8tVt8cxJ-gbQ6CXbQj7hMfQtMQMCTYklHY/mobilebasic
不活性と接触
Meged and Ovcharovの不活性/接触サブタイプでなく機能の二分法のこと。
接触的なブロックは、行動、助言、感情、その他何でも、表に出したいものを通して、自分自身を現すか、外界と「接触」する。不活性ブロックはパーソナリティの骨格を形成し、双対の中で実現しない限り、むしろ行動が遅い。
不活性ブロックは、潜在情報エネルギー(超自我ブロック,超イドブロック)を蓄積して運動情報エネルギー(自我ブロック、イドブロック)に変換し、接触ブロックは超自我超イドを自我イドに戻す。
これは、戦略タイプ（不活性,感覚）の物質的資源の絶え間ない蓄積や、戦術タイプ（不活性,直感）の時間の絶え間ない蓄積に現れている。
双対の不活性ブロックに受け入れられる情報を受け入れ、評価し、引き出す能力を持つのは、補完的な接触ブロックだけであるため、接触ブロックと不活性ブロックは双対のプロセスにおいて重要である。結論的に言えば、不活性ブロックは外界と接触したり、外界に影響を与えたりしないが、代わりに接触の部分だけが外界と接触するために現れる。
出典(SCS):Elaboration on Vertical Blockings in Model A
Zayn Hamoui著https://docs.google.com/document/u/0/d/1iL-a5GvrD8tVt8cxJ-gbQ6CXbQj7hMfQtMQMCTYklHY/mobilebasic
●モデルAの垂直ブロック ●リング内の縦(垂直)の流れの記述
モデルAの構造を理解したうえで、水平方向と垂直方向のブロックを比較することで、両者の違いを把握することができます。
まず、水平方向のブロックは「尊重/非価値」および「強い/弱い」という二分法によって区別され、「接触/不活性」および「状況/評価」という二分法によって分割されます。
一方、垂直方向のブロックは「接触/不活性」および「状況的/評価的」という二分法によって区別され、「尊重/非価値」および「強い/弱い」という二分法によって分割されます。
両者は「メンタル/バイタル」および「受容/生成」という二分法を共有していますが、水平方向のブロックでは受容された情報が生成ブロックに転送される一方、垂直方向のブロックでは生成された情報が受容ブロックに転送される点で異なります。この違いにより、水平方向と垂直方向のブロックには多くの実践的な違いが生じます。
水平方向のブロック
水平方向のブロックでは、集団的な理想に従属する情報は、個人的に導き出された情報から完全に分離されています。同様に、改変されていない客観的な情報は、改変された情報から完全に分離されています。
水平方向のブロックでは、「接触ブロック」と「不活性ブロック」の間に連携があり、不活性ブロックで蓄積されたエネルギーが最終的に動的な接触機能を通じて外界に転送されます。また、「状況ブロック」と「評価ブロック」の間にも連携があります。評価的ブロックは連続的な情報を観察し、状況的ブロックは何が欠けているか、あるいは何が必要かを理解します。
垂直方向のブロック
垂直方向のブロックはその逆と考えられます。垂直方向のブロックでは、外界との接触に用いられる情報と蓄積された情報が別々に認識されます。また、離散的な情報と連続的な情報も分離して認識されます。
垂直方向のブロックで連携が見られるのは、「潜在的ブロック(弱い、超自我超イド)」と「動的ブロック(強い、自我イド)」の間のエネルギー移動であり、垂直ブロッキングは潜在的エネルギーをに、あるいはその逆に転送します。「接触/惰性」が分割ではなく分離であるため、惰性の垂直ブロッキングは蓄積された情報を具体的な情報に変換し、接触の垂直ブロッキングは蓄積された情報を外界に作用させます。
垂直方向のブロックには「集団主義」と「自己指向的な情報嗜好」が共存しており、ブロックが社会または自己に限定されるわけではありませんが、生成されたアイデアはどちらか一方から派生するものです。
受容/生成の二分法とエネルギー代謝
受容機能はエネルギー代謝モデルの第1段階と第3段階で動作し、潜在的エネルギーと動的エネルギーを純粋に受容します。一方、生成要素は第2段階（潜在的ブロック-弱い、超自我超イドの動員）と第4段階（動的エネルギー-強い、自我イドの消費）で動作します。
水平方向のブロックは「受容 -> 生成」に基づいて動作し、情報を観察し、その情報を通じてアイデアを形成する方法や、情報を通じて何を影響できるかを理解します。
これに対して、垂直方向のブロックは「生成 -> 受容」に基づいて動作し、生成されたアイデアや行動を観察し、それに基づいて何が導き出せるかを理解します。
エネルギーレベルでは、水平方向のブロックは受容された潜在的エネルギーと動的エネルギーを動作に移します。
水平方向のブロックは「実現された活動のブロック」として機能します。一方、垂直方向のブロックは動かされた情報を代替的な情報エネルギーに変換します。垂直方向のブロックは「変換のブロック」として機能します。
メンタル-不活性ブロック（2/1 -> 3/1）脆弱→主導
メンタル-不活性ブロックは、ソシオニクスに関連するデータを継続的に蓄積し、それを具体的なアイデアに形成することを特徴とします。これは一種の「世界観」として理解されます。このブロックの生成要素は、周囲の世界における客観的な真実を蓄積し、それを一貫して適用可能な理想に変換します。この過程で、潜在的なものが動的なものへと変換され、個人は外界から常に適用可能なものを理解し、それを基に完全に実現されたアイデアを形成します。
メンタル-接触ブロック（4/1 -> 1/1）創造→役割
メンタル-不活性ブロックが世界観を発展させることを目的とするのであれば、メンタル-接触ブロックはこの世界観を活用して革新を起こし、客観的なものに影響を与えることを目的とします。このブロックは、メンタル-不活性ブロックで蓄積された情報のうち、どの部分がアイデア形成に適用可能であるかを状況的に把握します。このプロセスでは、新しい情報や抽象的な解決策を提供し、社会を個人の蓄積された考えに従属させます。
バイタル-不活性ブロック（2/2 -> 3/2）動員→無視
バイタル-不活性ブロックは、動員のための実現されていない潜在能力によって定義されます。この情報は、補完的なメンタル-接触ブロックからの刺激が与えられたときにのみ完全に認識されます。メンタル-接触ブロックは、他の人が見ることのできない個人の側面において有効性の感覚を直接認識し、プログラムします。このブロックの不活性と生命力は、実現を求めるものの、同時に適応する必要があることを意味します。何が適切で、何が適切でないかを完全に理解しているメンタル-接触ブロックのみがこれを認識し、行動を起こすことができます。このブロックでは自己の意思を主張することができません。なぜなら、このブロックは他の生物の中でどのように適応できるかを理解する手段に過ぎないからです。補完的なメンタル-接触ブロックは、外部の現実と同じ側面で簡単に接触を持ち、バイタル-不活性ブロックで認識された問題を解決または完全に実現することができます。
バイタル-接触ブロック（4/2 -> 1/2）実証→暗示
バイタル-接触ブロックは、他の生物との行動を通じて自己の個性を実現することを意味します。一方、バイタル-不活性ブロックは、自己について蓄積された情報がどのように他者によって実現されるかとして理解されます。このブロックでは、自分がどのようにエネルギー状態を外部世界に動員するかを通じて、絶えず自分に関する情報を受け取ります。メンタルリングは思考のサイクルや本質を示すために重要ですが、バイタルリングは自己実現の暗黙のサイクルです。このブロックが完全に実現するためには、双方向のメンタル-不活性ブロックからの情報によって動員される必要があります。メンタル-不活性ブロックは、物事がどうあるべきかに関する情報を蓄積し、そこから視点を得ることができるように見えますが、そのアイデアを実行することができません。バイタル-接触ブロックは、これらのアイデアを世界に示し、パートナーと完全に一致するように感じる能力を持っています。組内での肯定的な反応は、バイタル-接触ブロックの興奮を増加させます。最終的に、双方向から刻まれたアイデアは、行動パターンを生み出し、個人の完全な実現を可能にします。
出典(SCS):Elaboration on Vertical Blockings in Model A
Zayn Hamoui著https://docs.google.com/document/u/0/d/1iL-a5GvrD8tVt8cxJ-gbQ6CXbQj7hMfQtMQMCTYklHY/mobilebasic
[出典]
School of Classic Socionics
https://linktr.ee/schoolofclassicalsocionics
Augustaproject
https://augustaproject.wordpress.com/