#デジタル関係人口 とNFTと夕張メロン
こんにちは。
MeTown代表の田中一弘です。
今日は、ゆるめに、なぜ私が #デジタル関係人口 と関連する事業を「NFT」と「夕張メロン」から始めようとしているのかについて、記録しておきたいと思います…!
「デジタル関係人口」で地方創生を志す
私は北海道生まれで、高校2年生の時に夕張市の財政破綻を目の当たりにし、その現象に違和感を持ち、都市と地方の関係性に興味を持つようになりました(この辺りの話は、以下に詳しく書きました↓)。
(そして「北海道知事になりたい」と割と本気で思っていた頃の話はこちらに詳しく書きました笑↓)
で、ですね、そんな私ですが、2022年春に、娘が生まれて、毎日のように「寝かしつけウォーキング」をしていた時期がありました。
デジタル村民とweb3
そのウォーキングのお供として、伊藤穰一(JOI)さんのPodcastを聴いていて、そこで色々な面白い話を毎日聴きまくっていて影響を受けた話がいくつかあるのですが、特に「web3」という概念と「山古志村のデジタル村民」という概念は衝撃的でした。
山古志村のデジタル村民に関する詳細はこちらがわかりやすいです。
これを知って、自分は北海道が大好きだけど、道外に上京して、コロナもあいまってなかなか北海道に帰ることができていない歯痒さもあって、「そこに住んでいなくても、デジタル上で納税(NFT mint)して住民になることができて、投票権まであるなんて、おもしろ〜〜!」と興奮したことを覚えています笑笑
米国で生まれた民主主義の大原則を象徴する言葉として、パトリック・ヘンリーらの「代表なくして課税なし」 "No taxation without representation" という言葉を思い出すように、この取り組みは、実験的な取り組みではあるものの、納税と投票にまで踏み込んでいるのが面白いと思いました。
その時は、仮想通貨など触ったこともなかったのですが、めっちゃ調べてETHをゲットしてデジタル村民NFTを購入できた時は嬉しかった…
電子住民とエストニア
で、この仕掛け、なんかに似てるな〜と思ったのが、エストニアの電子住民票制度です。
過去に、xIDの日下さんのエストニアに関する活動や記事を見かけていて、すごいな〜、世界にはそんなすごい制度があるのか〜と、当時は「他人事」として思っていたり。
SFCの池澤さんがエストニアでいきなり法人を作った話を見かけて、え、そんな身近な感じなんだ!と思っていたり。
そんな背景を踏まえて、山古志村のデジタル村民のプログラムに出会った私は、エストニアの電子住民の話と山古志村のデジタル村民の話がピピピッと繋がって、うわ〜デジタル住民の時代がほんとに来るわ〜、と今度は「自分ごと」として確信したわけです。
北海道とデジタル関係人口
そうとなったら、自分もやりたくなってしまうのが性分というやつで、地元北海道でも「デジタル関係人口」につながっていくようなプログラムを立ち上げられないかな!と思い立ちました。
ただ、最初は、web3界隈、NFT界隈は、複雑で難しくて、最新情報をキャッチアップするだけでもマジで大変で、実際に取り組みを始めるのもどうしたら良いか全然分からなかったので、最初の数ヶ月は、キャッチアップに全力を注いでしていました。
それから、ほどなくして、勝手に応援していた草野さんのGalverseのNFTを買ったりしながら勉強していて、草野さんがNFTについて「流動性のあるクラウドファウンディング」という文脈で説明していて、なるほど、最初はいきなりパブリックなものでなくとも、民間レイヤーでプロジェクトを立ち上げる感じで始める考え方もあるのか!と学びを得ました(実際、これを思い立って実行している草野さんはすごい…!)
で、ですね、じゃあ、私の場合は、地元北海道でやるなら、どういうやり方が出来るだろう?と思って悶々としていました。
夕張メロンとデジタル関係人口
その時に、出会ったのが、たまたま近所のスーパーで見つけて、うわ〜懐かし〜、普通に東京のスーパーでも売ってるんだ〜と思って、衝動買いした「夕張メロン」でした。
この果物によく貼られているブランドを証明するシールを見て「なんかNFTっぽい」と思い立ち(毎日web3のことを自分なりに調べていた時期だったので、思考回路がだいぶNFTに偏っている気がしますがw)、そこから、自分の原体験である夕張市の財政破綻(地方自治の視点)、SFCの時に参加していた地域力向上プロジェクト(ソーシャルビジネスの視点)、山古志村のデジタル村民やエストニアの電子住民(デジタル関係人口の視点)、自分の専門分野であるアグリテック(農業の視点)、自分の専門分野であるファイナンス(金融の視点)、自分が好きなサブカルチャー(アートの視点)、など色々な点と点が一気に繋がった感覚を得ました。
そこで、夕張メロンを題材に、「地域産品」を一つの地域に対する「関わりしろ」として設計できないかと考え始めます。
具体的には、「NFT」のユーティリティに「夕張メロンをもらえること」と設定して、夕張市という人口減少している街に「夕張メロン」を食べることで参加できる「デジタル関係人口」につながる仕組みを考えてみたい!というアイデアでした。
夕張メロンとNFT
そこから夕張市農業協同組合(JA夕張市)という、夕張市の自治体ではないものの、地域に根ざした取り組みを行う農協の方との奇跡的な出会いや、色々な方とのご縁に恵まれ、今回「 #夕張メロンNFT 」というプロジェクトを始められることになりました…!(自分で書いていて、本当にすごい流れだな、と思います笑笑)
来月には、ついに夕張メロンNFTの販売が始まり、プロジェクトがスタートします。
メロンを美味しく食べたり、デジタルアートを楽しんだりしながら、地域産品のファンコミュニティを通じて、ゆるくデジタルに地域参加する仕組み。それが夕張メロンNFTプロジェクトです。
ぜひ、夕張や北海道にゆかりがある方もない方も、デジタル関係人口につながる取り組みを創出するプロジェクト「夕張メロンNFT」を気にかけていてくださると嬉しいです〜〜〜
では、今日はこの辺りで!
■ご参考:公式ツイッター
■MeTown HP
■先日の新聞記事