背中を見て育つ
今、息子は3歳。
この3年間で親父のトライアスロンやマラソン、草レースも含めて、もうかれこれ両手じゃ足りないくらい大会にエントリーしたり、仲間の応援に一緒にわざわざ駆けつけている。
こないだのフロストバイトでは、応援に来ながら、自分も走りたいと言っていたらしい。
私の親父は休日も、家族旅行もない仕事人間だった。
趣味なんてひとつもないし、仕事の合間にタバコをふかすだけ。
酒も飲まないから、友達も少ない。
たまに飲むと酔い潰れて寝ちゃう。
休日もあんまり過ごしたことのない親父。
寡黙でギャグなんて言わないし、流行りのテレビだって知らない親父。
それでいて怒るとむちゃくちゃ怖くて、一切甘えることができなかった。
でも今65歳を越えてたまに見る親父の背中は寂しそうで、でも孫を見る目はなんかこう、俺にできなかったことを埋め合わせてくれているかのよう。
どんな背中を見せられるか。
息子に対してこれからずっと正念場。