当たり前にあった図鑑
約35年前、我が家にやって来た図鑑。
みずのいきもの、どうぶつ、とり、のりもの、ひとのからだ、くさばな、き、むし。
当時の価格で1冊約3000円。
けして裕福ではない家庭で、こんなものを。
そしてなにひとつ、仕事に就く中で活かされた知識がない。
でも隅から隅まで読んだ記憶がある。
どんな思いで親は購入したんだろう。
裕福でもなく、教育熱心でもなかった。
そして、約35年間ちゃんと取っておいてくれた。けして広い実家でもなく。
綺麗なままに。
月日を経て、2歳の愛息に受け継いで。
アップデートしてない図鑑だが、図鑑は図鑑。
写真も絵も至極立派なものでこれを見て世界が広がってくれると良い。
ただ、のりもの図鑑だけはかなりの確率で、今はもう無い車種。