少女
空が青紫に染まる頃
少女はルージュを塗り替える
煌びやかな街の中
馴染む姿が悲しいよ
いつもの場所で
いつもの人たちと
いつものように
言葉を交わす
そこには時の流れは無く
そこあるのは積もらない砂時計
白と黒しかない色を
混ぜて作る曖昧な色
溜まり場は楽園と呼ばれ
名も知らぬ相手は友となる
悲しみの涙
楽しさの笑顔
此処には溢れているのは
諦めの素顔
積み上がらない砂時計
積み重なるのはスマホの画面
空が赤紫に染まる頃
少女を包むのはネカフェのソファー
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