遠い過去の1年間の思い出

もともとどうにもならないと思っていた
二人の間には壁があり過ぎた
乗り越えようともしなかった
諦めしかなかった

もともとどうにもならない出会いだった
生きる世界が違い過ぎた
君の世界に入ろうともしなかった
ため息しかなかった

もともとどうにもならない終わりだった
君の夢を叶える術を知らなかった
ちゃんと向き合おともしなかった
抱き締めるしかなかった

もともとどうにもならない二人だった
君はニューハーフで
俺は本気で惚れてしまった
性別なんて歳の差なんて関係ないと
世界にたった一人の君が好きだと言った
でも付き合う気はない
今のままの関係でいたいと言った
だから俺は君の上客になると心の中で誓った
有り金を全て君に使った
見方を変えれば
ただの男だよ
風俗通いのバカ男

そして君は女になった
夢だった女として介護の仕事についたと
噂に聞いた
嬢としての最後の日
ただ抱き締めさせて欲しいと
そしてお互いに何故か泣いてたね

君の全てを消去したけど
心の中までは消しきれてないみたいだ

こんな詩のようなものを
書いているから

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