エゴイプセビライズ と シズカゲル の広告 #薬機法違反広告
2021年3月1日、消費者庁から、エゴイプセビライズ と シズカゲル の広告について注意喚起が出た。消費者庁の文書は下記PDF。
私も、小規模な調査ではあるが、これを把握していた。たとえば下記のようなものだ。
このnoteでは、私の観点で違法と感じるこれら2商品と、その関連する商品についての広告実例を挙げる。
このnoteの趣旨
このnoteでは違法広告の実例を列挙する。それによって直接的に伝えたいことは3つある。
1.違法なインターネット広告がたくさん流通していること
2.違法なインターネット広告で稼いでいる、または稼いでいた大企業や著名企業があること
3.著名Webメディアも違法なインターネット広告で稼いでいる、または稼いでいたこと
そして、これら3点の認識を広めることによって、遵法意識の高い事業者が健全に儲かる環境を作りたい、と私個人としては考えている。
上記2の「大会社や著名企業」は、このページで挙げたものとしては下記だ。
株式会社マイナビ
ログリー株式会社(証券コード6579)
UZOU by 株式会社Speee(証券コード4499)
popIn株式会社
トゥギャッター株式会社
上記3の「著名Webメディア」は、このページで挙げたものとしては下記だ。
美STオンライン(株式会社光文社)
繊研新聞社(株式会社繊研新聞社)
JBpress(株式会社日本ビジネスプレス)
マイナビニュース(株式会社マイナビ)
togetter(トゥギャター株式会社)
cnn.co.jp(株式会社朝日新聞社)
ネトウヨにゅーす(個人運営?)
日刊ゲンダイDIGITAL(株式会社日刊現代)
中部経済新聞(株式会社中部経済新聞社)
このような大企業や著名Webメディアにも違法広告が入り込んでいる。この問題の根深さを感じずにはいられない。
なお、これらの企業名やWebメディア名はサンプルとして挙げている。悪質性の高い企業を挙げたというわけではないのでご留意頂きたい。
特にWebメディアについては、「違法な広告で儲けよう」というような能動性はおそらく小さい。「この広告枠を貼っておけばとりあえず収入が得られる」といった程度の軽い気持ちで運用しているのだと思う。
しかしながら、違法なインターネット広告が流通し続ければ、法律を守っている事業者は成長できず、商売を縮小したり、事業を辞めたりせざるを得なくなる。実際に、私はそのような人を直接的に何人か知っている。
違法なインターネット広告を打つ事業者や、その関連する事業者が儲かること自体は、ある程度許容しても良いとは思う。しかし、そのことが遵法意識の高い事業者の商売を圧迫していることを、私は断じて許せない。
今回の注意喚起の法的位置付け
今回の消費者庁の「注意喚起」は、消費者安全法に基づく注意喚起だ。行政は、今のところは、エゴイプセビライズ と シズカゲル について直接的な刑事罰などを課してはいない。
しかし、私から見ると エゴイプセビライズ と シズカゲル の広告には、薬機法等に照らして違法だと感じる広告がとても多い。それらの広告の流通経路・契約関係と、それらの広告への動線を作っているレコメンドウィジェット運営会社(広告配信会社)、Webメディアについていくつかの例を示す。
違法広告の流通経路
まず、違法広告の流通経路を示す。なお、これは一例であり、全ての違法広告がこの流通経路ではない。また、この流通経路の広告のすべてが違法広告というわけではない。私の調べでは、違法広告の割合は、この流通経路では26.4%だ。
広告の流通経路:
広告主
or
広告代理店
or
アフィリエイター
↓
↓
レコメンドウィジェット運営会社
(広告配信会社)
↓
↓
Webメディア
今回の注意喚起の例では、「エゴイプセビライズ」の株式会社Libeiro、「シズカゲル」の株式会社シズカニューヨークは「広告主」にあたる。
まず、広告主、または広告主から広告業務を依頼された広告代理店やアフィリエイターが、レコメンドウィジェット運営会社が販売している広告枠を買う。レコメンドウィジェット運営会社はWebメディアから広告枠を仕入れ、広告を配信する。
レコメンドウィジェット運営会社の広告枠は、ニュースサイトの記事下に表示される場合が多い。下記のようなものだ。
画像引用元:
https://news.nicovideo.jp/watch/nw9046220?news_ref=10_10
取得日付時刻 2021年3月7日12時50分
違法広告(筆者主観)の実例
このnoteの筆者、土橋一夫の主観として違法広告だと感じた実例を以下に示す。
エゴイプセ(株式会社Libeiro)の違法広告
エゴイプセ(エゴイプセビライズ等)の違法広告(土橋主観としての判断)を列挙する。
■エゴイプセ1
レコメンドウィジェット運営会社
ログリー株式会社(証券コード6579)
広告サイトドメイン
news-ranking-press.com
Webメディア
be-story.jp
記録日付時刻
2019/12/12 03:40
■エゴイプセ2
レコメンドウィジェット運営会社
UZOU by 株式会社Speee(証券コード4499)
広告サイトドメイン
gossipssip.com
Webメディア
senken.co.jp
記録日付時刻
2019/11/20 02:58
■エゴイプセ3
レコメンドウィジェット運営会社
ログリー株式会社(証券コード6579)
広告サイトドメイン
beautydiary.xyz
Webメディア
jbpress.ismedia.jp
記録日付時刻
2019/08/30 16:20
カロリミット等の広告(株式会社Libeiro)
株式会社Libeiroは、カロリミットとシュガリミットというダイエットサプリも販売している。私としては、これもかなり問題の大きい広告が多いと感じている。それらをふたつ列挙する。
■カロリミット1
レコメンドウィジェット運営会社
ログリー株式会社(証券コード6579)
広告サイトドメイン
organic-frappe.com
Webメディア
biz.news.mynavi.jp
記録日付時刻
2018/11/14 02:59
■シュガリミット1
レコメンドウィジェット運営会社
popIn株式会社
広告サイトドメイン
gerbera.work
Webメディア
togetter.com
記録日付時刻
2018/12/30 03:32
シズカゲル(株式会社シズカニューヨーク)の違法広告
シズカゲルの広告については以下の通り。
■シズカゲル1
レコメンドウィジェット運営会社
ログリー株式会社(証券コード6579)
広告サイトドメイン
be-beauty.tokyo
Webメディア
cnn.co.jp
記録日付時刻
2019/07/18 08:55
■シズカゲル2
レコメンドウィジェット運営会社
ログリー株式会社(証券コード6579)
広告サイトドメイン
world-botte.xyz
Webメディア
netouyonews.net
記録日付時刻
2020/03/26 21:11
■シズカゲル3
レコメンドウィジェット運営会社
AkaNe by GMOアドマーケティング株式会社
広告サイトドメイン
sub.kurozumicare.com
Webメディア
nikkan-gendai.com
記録日付時刻
2018/12/27 21:03
■シズカゲル4
レコメンドウィジェット運営会社
outbrain
広告サイトドメイン
cngroup.mods.jp
Webメディア
chukei-news.co.jp
記録日付時刻
2019/10/13 09:24
実例は以上。
上記以外のサンプルについて
上記以外にも、エゴイプセ、シズカゲル、株式会社Libeiro、株式会社シズカニューヨークが関連しているらしき広告のキャプチャは下記サイトにまとめている。極めて簡素な作りだが、広告LPの画面キャプチャ自体は見ることができるので、興味があればご参照頂きたい。
なお、数が多いので違法性の判断は行っていない。違法なものが多いということは言えるが、全てが違法というわけではないので、くれぐれもご留意頂きたい。
レコメンドウィジェット広告の全体観について
私の認識としての、レコメンドウィジェット広告の全体観については下記noteにまとめている。興味があればご一読頂きたい。
以上