ログリー株式会社 2021年3月期 決算短信 1.経営成績等の概況 について
ログリー株式会社の2021年3月期決算短信が出た。
私は部外者の立場だが、ログリー株式会社の決算短信に何が書かれているかに強い興味がある。拝読した。
「高いコンプライアンス意識」
「(1)当期の経営成績の概況」に、下記の記述があった。
コンプレックスを強調して購買行動を煽るコンプレックス広告に関する規制の要望の高まり等、インターネット広告業界全体に高いコンプライアンス意識が求められるようになっております。
引用元:ログリー株式会社 2021年3月期 決算短信 1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況
決算短信で、「コンプレックス広告」の存在に言及された。また、「高いコンプライアンス意識が求められる」との記述がなされた。これ自体は喜ばしい。
違法広告への言及無し
一方、違法な広告への言及が無かったことは残念だ。ログリー株式会社経由の広告には、違法なものがたくさんある。それらへ対処する予定は無いようだ。少なくとも、この決算短信にはその旨の記述はない。
おそらく、違法な広告の比率は減らないまま推移するのだろう。
CTR低下
CTRが低下している、との記述もある。
CTR(クリック率)が第2四半期連結累計会計以降に徐々に下がった
引用元:ログリー株式会社 2021年3月期 決算短信 1.経営成績等の概況(4)今後の見通し
私が見る限り、ログリー株式会社経由の広告は下品なものが多い。おそらく、インターネットユーザは辟易としているのだろう。
今、例を取得してみた。ここ数日は、この文のすぐ下にある「臭い玉」のクリエイティブをよく見る。なお、このキャプチャはChromeのシークレットモードで表示したページから取得している。
引用元:https://news.nicovideo.jp/watch/nw9329618?news_ref=top_newComments
取得日時:2021年5月12日19時27分
※赤枠が筆者が書いたもの
こういった下品な広告は、短期的にはクリックが増えるのだろう。
「ユーザー体験を損なわない新しい形のデジタル広告」
ログリー株式会社は、自社の広告を「ユーザー体験を損なわない新しい形のデジタル広告」と表現している。
私の主観としては、「ユーザ体験を損なわない」との主張は、実態が伴っていないと感じる。
もちろん、完璧に綺麗な広告のみにする、などということは不可能だろうと思う。しかしながら、今は不快な広告が多すぎる。
また、私の主観的判断としては、「不快」のみならず、「違法」な広告も多い。
ログリーは、「ユーザー体験を損なわない新しい形のデジタル広告」を、実現できていない。掛け声として言い張るのみではなく、実現することを期待している。
以上