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DINETTE株式会社の違法広告を指摘します(2022年6月16日)

DINETTE株式会社の公式サイト上に違法広告があったので、それを指摘する。

DINETTE株式会社とは

DINETTE株式会社は「まつ毛美容液」を主力商品とするコスメ通販会社の模様だ。下記記事によれば、株式上場を視野に入れている会社らしい。

DINETTE株式会社の違法広告

DINETTE株式会社の公式サイト内ページである下記ページに、違法広告に該当する表現が複数あった。

まつげが強くなってきた気がする!

「まつ毛が強くなってきた気がする」は、2つの点で違法表現だ。

まず、「まつ毛が強くなる」は、化粧品で表現して良い56効能の中に入っていない。違法表現と言える。

化粧品 56効能

また、「まつ毛が強くなってきた気がする」は、薬機法で言う「体験談による効能保証表現」にあたる。この点でも違法表現だ。

使用体験談の禁止

細胞自体を活性化

「細胞自体を活性化」も違法表現だ。

「細胞自体を活性化」は違法表現

「細胞自体を活性化」する、という表現は、化粧品には許されていない。この表現は特に行政から問題視されており、明示的に不適例として挙げられている。

「細胞の活性化」はNG表現

ターンオーバーを促してくれる

「ターンオーバーを促してくれる」も違法表現だ。

「ターンオーバーを促してくれる」

「ターンオーバー」とは肌細胞が入れ替わることを意味するので、「肌の活性化」「肌細胞の再生力」と同じ意味になる。さっきと同じ理屈で違法表現だ。

「ターンオーバー」は要するに「肌の活性化」なのでNG表現

広告発注の「悪質性」が極めて高い

今回の広告は、単に違法であること以外にも、大きな問題点がある。インフルエンサーに罪を被せる形を取っていることだ。

上に挙げたそれぞれの広告表現は、直接的には、インスタグラムのユーザが投稿したものだ。要するに、インフルエンサーの投稿だということだ。

外部の私から詳しい契約関係はわからないが、おそらくは、DINETTE株式会社が、仲介会社を介してインフルエンサーに広告投稿を発注している。

この場合、これらの違法広告を直接的に制作したのはインフルエンサーだ、ということになる。

この形を取ると、DINETTE株式会社に問われる責任は薄くなる。DINETTE株式会社は、直接的にはそれらの違法広告を作成していないからだ。

その結果、無知によって違法広告を制作してしまったインフルエンサーは、犯罪の責任を問われてしまう。その分、DINETTE株式会社の罪は軽くなる。

DINETTE株式会社は、おそらくインフルエンサーを半ば騙し、犯罪を行わせている。更に、それによって自社の責任を回避している。この部分において、DINETTE株式会社は唾棄すべき企業だと言えるだろう。

補足

なお、私が見た範囲内では、DINETTE株式会社の現在の広告で、他に違法だと言えるものは見当たらなかった。過去の広告出稿状況もよくわからないので、DINETTE株式会社の全てを否定するのは行き過ぎだと感じる部分もある。

総合的な判断は、行政や、私より更に知見のある方に委ねたい。

以上

2022年6月16日 追記

DINETTE株式会社のSNSを見たところ、結構な量の違法広告が投稿されているようだった。下記にまとめた。


この下に、私がYouTubeライブで調査した際の動画を貼っておく。冗長なので見る価値は無いが、細かな検証をしたい方は必要に応じて参照されたい。


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