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アイドル売りって何だ

よく知らないが、あまりいい言葉ではないのだろう。
声優、Vtuber、芸人などの界隈でよく使われる言葉らしいから、その界隈にいない自分はあまりピンとこない。しかし、一応シンガーソングライターを目指している自分にとっては、何だか他人事ではないような気がするのだ。

似た言葉に、"ガチ恋売り"があるらしい。こちらは分かりやすい。ファンに疑似恋愛をさせてあげる売り方だ。だいぶ意図的にやらないとガチ恋売りにはならないので、俺が心配する必要はないだろう。

問題は、アイドル売りは意図せずともそうなってしまう可能性があることだ。

アイドル自体が悪いわけではない。むしろ、大衆に受け入れられるためには、アイドル要素が不可欠と言ってもいい。
しかし、あまりにも性的、恋愛的欲求を刺激しすぎる方向に行ってしまうと、ファンから性的、恋愛的な目で見られるようになり、活動に支障が出てくる。実力で認められたいのに、ファンからはセクハラまがいのことしか言われないと心を病んでしまう人も多いらしい。
必要だけれど、コントロールを間違えると活動存続が危ぶまれることもある。アイドル要素は、マーケティング初心者の自分には難しい。

俺には、活動するうえでのアバターのようなキャラクターがある。Vtuberと似ているが、俺の本体は現実に存在するというていでやっているため、あくまでもインターネット上での仮の姿だ。
そのアバターは、めちゃくちゃかわいい。
無性別という設定ではあるが、めちゃくちゃかわいい。
アイドル要素を完全に排除したいなら、このアバターはなくすべきだろう。しかし、インターネット上だけでも自分の理想の姿で在りたいという願いがこもったこのアバターを手放すことはできない。何よりかわいいのだ。かわいいキャラを描くのは楽しいからやめたくない。

まだまだ無名の自分だけれど、それでもアバターを性的な目で見られて困ることはある。DMに、セクシーポーズのアバターの絵が送られてきたことがあった。

投げキッスをしなくても、ただかわいくいるだけで性的、恋愛的な目で見られることは避けられないのか?

俺はどちらかというと男性向けを好むオタクなので、つい露出度の高い絵を描いてしまいがちだが、アバターを描くときはできるだけ気を付けよう。
でも、露出度の高いアバターの絵を描きたくなってしまったら? キモいファンが付かないように、描きたい絵を我慢しなければならないのか?

結局はファンにお願いするしかないのだろうか。「性的な目で見ないでください」と。
それでもセクハラをしてくる人はいるだろう。そんな人たちに対して、俺は心が折れずにいられるだろうか。

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