ギター履歴書
今回は自分のギター遍歴について語ってみようかと。
・クララが立った!
元々は自分は鍵盤弾きで編曲の勉強としてエレキは高校から始めた。
ギター、エフェクター、シンセなど年の近い親戚がみんなやっててお下がりをもらったので始める環境は良かったのかも。
ギターを初めて触れたのはアコギから。
本当の意味で初めて触ったのは小さい頃おじいちゃんの家。
ちゃんと弾いたのは中学の時に同級生に教えてもらったのが始まり。
コードも何一つ知らないのにB'zの『MOTEL』のintroを教えてもらった。
ジミヘンの『Little Wing』っぽいアレ。
その次は王道の藤井フミヤさんの『True Love』
この2曲を教えてもらった。
あとはその友達の姉の彼氏が弾いてた謎のBluesギターを少し。
今、思うとあれは完全にラグタイムブルース。
彼には数年経ってエレキを逆に教えた事もあった。今ではガチのかなり良いレスポールを持ってて結構弾ける。
仕事じゃなくても好きでたまに弾いてずっと続けてるってのがステキやん。元・ボーカリスト、現・料理人
その時、一緒に教えてもらってたもう1人の友達は、
未だに中3の時のAriaPro2の入門用エレキ1本でひたすらコピーしていて、ジャンヌダルクとかシャムシェイドぐらいだったら余裕らしい!何年か前に偶然楽器屋で会った時は2弦切れたから買いに来たらしい。普通はストックないもんやねんな!笑
あとアンプ壊れたって言ってて、スマホをアンプにするアタッチメントをあげたのでまた10年ぐらいそのまま使い続けるのだろう。物持ち良すぎ。売れるとか仕事にするとか関係なく本当に音楽/ギターが好きなんだろうな。見てて気持ちがいい。美しい。
・トラバーユ
完全にギターに切り替わったきっかけは、
どこかスイッチ感覚の鍵盤がイヤになった。
ピアノはそうでもないけどキーボードとかは誰が弾いても同じ音だし。
特に当時はBluesなどを聴いてたので余計にそう感じた。
ギターは右手と左手の中で音を出すし、それぞれ違う音なのが楽しかった。
あとはリアルな話でいうと、
冬の寒い中ピアノのフタを開けるのがとにかく億劫で。
手も寒いし、椅子座るのも寒い。
その点ギターはコタツに入っても弾けるし、段々ギターに触れる機会が増えてきたのが始まりなのかも知れない。
でも未だにピアノは好き。音も好き。
ジャズギターは暗くてあんまり好きじゃないけど
ジャズピアノは好き。
・青い春
今も付き合いの深い同級生にギターがめっちゃ上手いやつがいてて
彼は卒業後すぐに東京に行って2回メジャーデビューしてた。
その後もスタジオ系の仕事したりルックスも演奏もいい。そら売れるわ。
彼が常に前にいてたので慢心する事なく階段をちょっとづつ登って行ったのです。
当時はヴィジュアル系全盛。先輩らも大体ヴィジュアル系。親戚も思いっきりV系やった。しかもちょっと売れてた笑
歌にもありましたね。
「悪そうなやつは大体ヴィジュアル系」
今でこそ良い部分を見つける事はできるかも知れないけど、
あの頃は何一つ響かなかったのですぐに洋楽に走る。
思えば周りにも恵まれていたような気がする。
ある日、別の友達から
「めっちゃすごい曲見つけたから今から行くわ」と電話があり家で待っていると
ケースにも入れてない生エレキをチャリのカゴに入れた友達登場。
二人してウチの門柱のとこに腰掛けて彼はアンプにも繋がずそのままのエレキギターでおもむろにライトハンドのフレーズを演奏する。
Mr.Bigの『Green Tinted Sixties Mind』である。
「すげー!!!」『なっ!?すごいよな!』
で、彼は帰っていく。
こんな感じで情報交換をしていた。
若い。青いぜ。
ちなみに彼は高2の時に突然「ピアニストになる」と言って猛練習したけど受験で音大には入れず最終的には調律師になった。バイタリティーがすばらしい。ファッションや部活感覚ではなく本当の意味でのミュージシャンが多かった気がする。
みんな音楽がすごく好きなのだ。
・影響/ルーツ?
当時ロック系でハマってコピーしまくってたのが
・Mr.Big
・Extreme
・Richie Kotzen
完全にこの3つ。
近年お世話になりまくってる高崎晃さん(LOUDNESS)は実は第3期から。
知ったのもMr.BigのギタリストPaul Gilbertが影響受けたとヤングギターで書いててそこから情報を得て掘り下げて行って
とりあえずジャケ買いしたのがLOUDNESSの「LOUDNESS」。
Extremeが好きだったので第三期のサウンドはすぐに入ってきた。
この前、第三期の再現ライブ『ATE』で晃さんの撮影に行かせてもらった時は、実は当時を思い出してめっちゃ感慨深かったのです。
Mr.Bigはあの頃みんな好きだったんじゃないかな。
メロもポップだし。
当時はJ-Popに比べて音が乾いてる(Dry)と思ったけど、
今聞くとめっちゃエフェクト深い(Wet)。
ドライに感じた理由はMixでいうと、ただ上の帯域があんまりないだけなのね。キラキラ感が少ない。いいんです。ロックだから。
ExtremeはFunk Metalと呼ばれるだけあって
とにかくリズムがファンキーで良かった。
Funk/R&Bのブラックミュージックが好きなのもあって大好物。
その中でも4枚目のアルバム『Waiting for the Punchline』が最高。
2枚目じゃないねん。2枚目はExtremeを体験するには1番いいアルバムやけど4枚目の良さが分かる人と酒飲みたい!笑
ポップさやファンク度は下がるけどオルタナ系のサウンド。
万人受けはしないが玄人好みのサウンド。
めちゃめちゃ生々しくて大音量で聴いたらすぐそこにいてるかのような何年経っても聴けるサウンド。
Richie KotzenもExtremeと同じくファンキーなサウンドが好きだった。ただこの人は時期によってジャンルがすごく変わる。
Theメタルギタリストみたいな時期もあればプリンスみたいなダンスmusicもあったり、ギターをほぼ弾かずクラプトンのような歌手の時期もある。
他のロックギタリストと決定的に違うのはフレージングが少しジャジー。それが個性的で激ハマりした。あと結構ちゃんと弾かないところも人間臭くて良かった。
タイトというよりルーズ。
あとは高校時代に習ってたギターの先生がStevie Ray Vaughan狂でアメリカまで墓参りに行くレベルの狂人。その旅費を稼ぐ為にアンプやら半ヴィンテージギターを法外な値段で売りつけられた。面白い人ではあったけど人間的にはまぁまぁクソ笑。かなりクソ。
その影響もあってかBlues Rock系はすごく聴いた。シカゴ系はあんまりハマらんかったけど派手めなテキサスとかニューオーリンズ系が好きだったかなー!
Freddie KingやAlbert Collinsは特に好きやった!ソリッドな感じが特に!
・アコメタル創世記
高校卒業してどうしても習いたい人がいてて音楽学校に入ったわけですが、
そこで出会います。
コニー!
アコメタルでガットギター弾いてる小西順也です。
今と違ってかなり痩せてて笑
長瀬智也感もあって存在感がすごかった。
1年ぐらいでドロップアウトしたけど笑
中学のライブビデオとか見せてもらったら
コニーの兄ちゃんとツインギターでX Japanの『紅』のソロで
Sweepとかしてハモってた!そんなんないのに笑
ヤングギターの完コピ大賞グランプリ獲ってたり、
テクニック的には本人も言ってたけど中高から変わってないらしい笑
コニーの言ってた言葉で
『Tab譜あったら何でも弾ける。メタルは大体弾いた事ある』
彼は言ってみれば初めて見たプロギタリスト。
めちゃめちゃ丁寧に綺麗に弾く。
度肝抜かれた。ある意味プロの基準になった。
ギターも「これやっとけば大体何でも弾ける練習法」とか教えてくれた。
コニーとは色んなことをした。ここでは絶対書けないこととか笑
ギターが本当に好き。ピュア中のピュア。
みんなを惹きつける太陽のような人。
他にもコニーを介して知り合った、
自分のその後の人生に思いっきり影響を与えた人との出会いなど。
彼と会わなければ確実に今の自分はいないでしょうね。
そういう意味でいうと恩人かも知れない。
・一期一会
ギターに関しても、音楽制作にしても
『常に一歩前に誰かがいる』。
これは決して劣等感などではなく、いつでも基準となる人や目指す姿が自分より前にいてたので、明確な目標や短期ゴールを設定しやすい。
大変喜ばしい事。
同じように出会っていたとしても受け手(レシーバー)のセンサーが悪いとそのアンテナには引っ掛からない。なので常にアンテナを張り巡らせて先入観を持たずにフラットに一旦取り入れてみるようにしています。どんな人でもなるべくナメてかからないようにしています。良いとこは絶対あるし。
特に僕ら発信者はそうしないと成長も止まるし頭デッカチになってしまう。
人との出会いは本当に大事。奇跡。
とりあえず出会った人には勇気を出して言ってみよう。
『How are you?』
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