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【しくじり】#1.インドでの過労からの解放

このシリーズはマガジン「俺みたいになるなよ」として、ほぼ毎週投稿(予定)するエンタメ系体験談です。第1話として、インドで二日酔いしてしまった話から始めます。


赴任先はバンガロール

バンガロールは「インドのシリコンバレー」と称されるインド南部カルナータカ州にあるIT業界の中心地で、ビジネスが急成長していました。とはいえ、ここはインド。横道には野良犬が。

公園で眠る野良犬

そして、道路には車線がなく混沌としています。

リキシャー(バイクタクシー)

インドでの一年間の駐在生活。それはまさに戦場。日本とは違う文化、価値観、そして想像を超えるトラブルの連続。プロジェクトの成功のため、朝から晩まで働き詰め。休日すら仕事のことで頭がいっぱい。そんな毎日を過ごしていました。

トラックの荷台もカオス

だが、ついにプロジェクトが完遂に近づき、俺のインド駐在も終わりが近づいてきていました。「やっと終わる…」と、解放感に包まれた俺は、同僚たちと打ち上げをすることになったのでした。


インド式パーティーの洗礼

打ち上げの舞台は、現地の高級ホテルの会場。インド人の同僚たちは、普段は真面目な顔をしているのに、この日は別人でした。

「今日は思いっきり楽しもうぜ!」

ビール、ウイスキー、謎の甘いカクテルが次々と運ばれてくる。インドでは宗教的にお酒を飲まない人も多いのですが、飲む人はとことん飲む。そして、彼らのノリは日本とは比べものにならないほど激しい。

踊れ!踊れ!

インド人とダンス

音楽が流れると、誰もが突然ダンスを始めるのだ。インド映画のワンシーンのように、肩を組み、ステップを踏み、手を振り回す。

俺も完全にテンションが上がっていた。
「こんなの日本ではできない…!楽しい…!!」

上機嫌の俺(ではない)

ビールを飲み干し、ウイスキーをショットで流し込み、さらに現地の強烈なスピリッツまで…気づけば泥酔していた。


ブラックアウト

目が覚めた時、そこは自分の部屋。

「あれ…ここ、どこだ?」

頭はガンガンする。喉はカラカラ。体は妙に疲れている。昨夜の記憶がほとんどない。何とか起き上がり、ポケットを探る。

……ない。

iPhoneが、ない。

いや、ポケットだけじゃない。カバンの中にも、ベッドの下にも、どこを探してもない。

「嘘だろ…」

冷や汗が流れる。高価なiPhone。日本で買ったばかりの最新モデル。クレジットカード情報、データ、写真、全てが詰まった大切なものだ。

急いで昨夜の会場へ向かうが、スタッフは首を振る。雇いのドライバーにも聞くが、知らないと言われる。


絶望と教訓

結局、俺のiPhoneは見つからなかった。

冷静に考えれば、あのカオスなインドの街で酔い潰れていた俺が、iPhoneを失くさない方が不思議だったのかもしれない。酔った勢いでどこかに置き忘れたのか、それとも誰かに取られたのか…真相は闇の中だ。インドでiPhoneを失くして戻ってくることはまずない。

それにしても、最後の最後でやらかした。これまで1年間、トラブルを乗り越え、慎重に慎重を重ねて仕事をしてきたのに、たった一晩の油断で宝物を失うとは…。

そして俺は、インド最終日に気づく。

「人は気が緩んだ時に失敗する」

特に酒は怖い。楽しい時間は一瞬だが、その後の後悔は計り知れない。


みんな、俺みたいになるなよ

⇓タイトルを使わせていただいた代わりに、番組DVDを宣伝。自分の大失敗は辛いもの、人の失敗を笑いながら学びましょう。面白いです。


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数ノコ屋
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