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ご来場ありがとうございました

先日開催した栗橋文化会館での「小さな音楽会 瑠璃ノ小匣」にご来場下った皆さん、ありがとうございました。

開催の前々日には関東での初雪が降り、当日の天候を危ぶみましたが幸い気持ちの良い晴天でした。雪の降った日の気温は0度前後、その翌日からは昼間で12度前後と寒暖差の激しいここ数日ですが、とは言え、当日の会場もなかなかの寒さでしたね。栗橋文化会館の音楽室は吹く抜けとなっており天井が非常に高く、音の嫌な跳ね返りが無いところを気に入っているのですが、その反面空調の効きが非常に悪いという難点があります。夏は暑くて冬は寒い。演奏者にも聴客にも過酷な環境です。

むかし読んだゲンリッヒ・ネイガウスの本に、冬のロシアの極寒の講堂で焚火をしながらピアノが演奏される描写があったことを思い出します。もちろん栗橋はそこまで過酷なわけではないのだけれども、それでも普段の練習環境から10~15℃近く冷える会場で演奏するのは中々難儀なことだったりします。
もし冬にこの会場にお出かけくださる際には防寒具をご用意くださいね。

さて、今回は「瑠璃ノ小匣」へは初出演の久保木 純湖さんをお迎えして、トリオ・アイリスでお馴染みのヴォーカリスト 長門 佐希子さん、瑠璃ノ小匣(栗橋)では順レギュラー的な常連出演者の塩野 真理子さんと、わたくし昆一成の4組でのお届けでした。バラエティに富んだボリューム大きめな回になったと思います。お楽しみいただけたでしょうか?

初参加の久保木さん

今回、久保木さんが演奏してくれたのはフランスの女流作曲家タイユフェールの小品と、近年では「リベルタンゴ」で有名なアルゼンチンの作曲家ピアソラの作品でした。
実は僕、タイユフェールは好きな作曲家で、ピアノ作品、ハープ作品などをよく聴いた時期がありました。(因みに、特に好きな作品はピアノコンチェルトです。) しかし自身で演奏したことはないので、生でタイユフェール作品が聴けるととても楽しみにしていたのですが、とても素敵な演奏を堪能させていただきました。


塩野さんの演奏

塩野さんは、今日に向けて準備してきたという邦人作曲家の平井康三郎の幻想曲さくらさくらを披露されました。本人は今回の演奏に納得がいかない風でしたが、ピアノがかなり冷えていたこともあり、思うように体を操作できなかったのではないかと思います。暖かくなってから、もしくは今回とは違う会場で挑戦したらきっと納得のいく演奏ができるのではないでしょうか。是非また演奏していただきたいと思います。


長門 佐希子さん、歌う

ヴォーカリストのサキさんとのデュオは今回が初めてではないのですが、今まではその場限りの伴奏担当という形でした。
今回は一歩踏み込んで、彼女の声質、音域にあった選曲を相談するところから共に行い、一部編曲も担当しました。サキさんの今までとは違った一面をご覧いただけたのではないかと思います。
これから当面はともに活動することとなると思いますので、いろいろ挑戦していこうと思います。

さてさて、僕の演奏に関しては……「うぅーん……」という感じです。
しかし、まあ、今回の失敗の原因は寒さに拠るところが大きいとも思うのです。先月得た課題からの対策はそれなりに功を奏していたのではないかと思います。これからまた新たな課題に取り組みます。


3月は、埼玉での瑠璃ノ小匣の開催をお休みします。
東京都国立市にあるスペース向陽さんせいホールにて、るりこば東京進出です!
こちらも埼玉と同様に入場無料・入退場自由にて開催いたします。お近くの方、ご都合の良い方は是非お出かけくださいね。
皆さんのご来場を演奏者一同、心よりお待ちしております。


2023.2.13 (月) 雨

〈練習記録〉
〇 ハノン ピアノ教本一冊 【2h】
〇 カプースチン エチュード Op.40-1~3【3h】
〇 メトネル ソナタ Op.25-2(2楽章)【3h】
□計:8時間

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