【日記】練習の感想などなど
朝起きる。
朝食を摂って練習を始める。
お昼になり昼食を摂る。
またピアノに向かって練習を始める。
夕方になると支度をして職場に向かう。
出来るだけ身体と頭の休む間を置かない様に働いて、仕事を終えて帰宅する。
少し日記を書いて寝る。
朝起きる
……。
気づくと１週間が過ぎている。
きっと一カ月もすぐに終わる。
一年も。
人生とはなんだろう。
こうやって日々を徒然に通り過ごし、いつかそれにも終わりが来る。
僕は生きているのだろうか？
生きている事に何か意味があるのだろうか？
きっとそんなものは無い。まるで路傍の小石だ。
僕は人生のほとんどをピアノに費やそうと思ってる。でも、きっと僕は好きでピアノを弾いている訳では無い。少しでも生きている心地を得たくてピアノに縋っているんだ。夢中になっているのではなくて、自分に夢を見せようと必死なんだよ。
生きるのには夢が必要だ。
目覚めてしまったら生きてなんていけない。
僕は夢から覚めたく無いんだ。
2023/02/03（金）
晴れ
〈練習記録〉
●シューマン op.94【0.5h】
●カプースチン エチュード op.40-5 m.1〜44 【1.5h】
●カプースチン エチュード op.40-1〜4【1h】
●メトネル ソナタ op.25-2【2h】
⬛︎計：５時間
シューマンは指慣らし程度に。
カプースチンop.40-1/2はタッチの圧を強めに。一音一音正しい音を確認しながら。
op.40-3は左手に集中して練習。
メトネルソナタはそれぞの楽章を最初から通して怪しいところを反復練習。身体の動きと楽譜の視覚情報と脳内の歌をリンクさせる事を意識して。
2023/02/04（土）
晴れ
〈練習記録〉
●シューマン op.94【0.5h】
●カプースチン エチュードop.40-4【1.5h】
●カプースチン エチュードop.40-1【0.5h】
●メトネル ソナタop.25-２【3h】
⬛︎計：5.5時間
カプースチンのエチュードを練習しながら指の不自由さを感じている。暗譜もしたしある程度弾ける様にもなってきたが、ミスを消せないでいるし打鍵や移動に必死で余裕がない。
この辺りでそろそろ次の段階に登りたいとは感じているのだが、打開策と言うかキッカケがなかなか見当たらなかった。
この際、何でも良いから何かを試そうと思い立ち、リストウエイトを装着して練習に臨んでみた。
本当は1キロ程度のものがあると良いのだが、うちには有るのは3キロの物のみで、仕方なくこれを使う事にした。
腕を持ち上げているだけでも一苦労。
いざ演奏となると各動作にそれぞれ強い反動があって相当に難儀した。
しかしこれを行いながら「ピアノを演奏する時、筋肉で腕持ち上げている」と言う事に気づいた。
リストウエイトは重さ。
重いから一生懸命腕を持ち上げてこれを維持しようと努める訳だけれど、よくよく考えてみると腕にも重さがあるんだ。当たり前のことを言ってる様だけれど、演奏中に「今、自分は腕を持ち上げている。」と意識する事はなかなか無い。腕を持ち上げる力とは上方に働く力で、打鍵とは逆方向の力なのだ。
重さを使った演奏法を行うとしたら、打鍵時にこの力を解消して腕に重さを与える必要があるだろう。腕の重さ程度では打鍵には不十分だろうから。（因みに僕は重さではなく、波を起こして指先に伝えるのが良いと思ってる。）これはホールド/リリースと重量移動の演奏法だと言えると思う。
「腕を持ち上げている」と意識する事は、リリースの感覚を掴むのに意外と大切な事なのかもしれない。
さて、気づいた事をもう一つ。
腕の高さが高いと（椅子が低いと）重さをかけ辛くなる。これはやはり重さの主体は上半身だからだろう。
厄介な事に、「重さを使って演奏してる」と感じていてもそれは勘違いで、腕を下ろして鍵盤に押し付ける力が働いている事が屡々ある。これは指の自由を著しく損なう。僕の場合、本番での失敗は大体これが原因と推測される。
腕や指を押し付ける筋力から自由にする為に、重さのかけやすい様腕の高さを低めにすると（椅子を高くする）だいぶ打鍵が楽になった。
「そうか、僕には椅子は高めが良いのだ！」と新しい発見をして様な気分で喜ぶのも束の間、これはこれで腰が痛くなる。
僕にちょうど良い椅子の高さはどのあたりなのだろう……。
2023/02/05（日）
晴れ
〈練習記録〉
●シューマン op.94【0.5h】
●カプースチン エチュードop.40-4【1h】
●カプースチン エチュードop.40-5【0.5h】
●カプースチン エチュードop.40-1〜3【0.5h】
●メトネル ソナタ op.25-2【3.5h】
⬛︎計：5.5時間
今日は少し上達を実感できた。
この位の練習をしていても実感できる上達はこの程度。地道に積み重ねて積み重ねて……、まだまだ足りないからもっと積み重ねていかないとならない。
本当に修行だよね。
でもこんな些細な実感でも、味わえる事は大きな幸せ。また頑張ろうと思えるしもっと弾きたくなるんだから。