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終わる世界。あのとき昆はたしかに生きていた(10月第3週)
2024/10/14(月)
今日は一日中パソコンの前にいた。
パト子に手紙を書いて、noteの日記を書き上げて更新。
年齢のせいか、それとも僕の選んだ生き方がそういうものなのか、日々がどんどん薄まっていく様な気がして日記をつけ始めたもののその内容のほとんどは夢日記。
ほとんどの場合が脈絡のない場面の連続となりがちな夢の内容を、ある程度の纏まりをもった文章にするのはなかなかに難しい。
それに文章を書くのが久しぶりで文章作成能力が相当に衰えてる。
慣れるまではだいぶ時間を食いそうだ。
2024/10/15(火)
・終わる世界
まるでバイオハザードの世界。
みんな殺された。
クリーチャーに追われて、捕まり、痛め付けられて、逃げ出して、そしてまた見つかる。
一緒に逃げていた人々も次々に捕まっていき、無惨な死を遂げた。
その悪夢は自分が殺されても殺されても巻き戻ってのやり直しで、救われる事も恐怖が薄れる事もなかった。
〈終わり〉
・練習時間3.5時間
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2024/10/16(水)
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・終わる世界-1
彼女と寝そべってる。
体の向きは上下逆に、お互いに向き合う形で顔を突き合わせる。上から見たら、2人の線を繋いでS字に見えなくもない。
僕は彼女が好きだ。
彼女は好きなバンドの話を熱心にしている。
楽しみにしていたライブに行ってきたのに今回は特殊な対バンで、大きな部屋にそれぞれがステージスペースを設けて同時に演奏していたらしい。
「せっかくダウナーなセトリだったのに、後ろのオナラ楽団がガチャガチャうるさくてもうサイアク。」
「あ、そう言えばリョウヘイがリーダーを辞めるらしいよ。なんかあったのかな?バンドは続けるみたいだけど、それって微妙じゃない?」
「風俗バンドの❤️あかね37%がお触りライブをやったらそこに板尾さんが来たらしい。ウケル」
僕はよくわからないながらも、彼女の話を「うんうん」と緩やかに相槌を打ちながら笑顔で聞いてた。
〈終わり〉
・終わる世界-2
帰り道……。
いつもと違う道を通ってみる。
僕はどこから帰っているのだろう。
いずれにしても、急がなければ夕闇に迷い込んでしまうことになりそうだ。
日差しはだいぶ傾き、青から始まった連続的な階調はそのほとんどを橙が占めていた。
見渡す限りに刈り入れ済の田んぼが広がる。
川沿いにはススキが揺れている。
辺りの景色のすべてが黄系色に染まり始めていた。
緩やかな弧を大きく描きながら、2車線の古びた道路が空との境目まで伸びている。向かうべき方向は分かっているのに、そちらへ向かう道はない。
見える道はただ一本のみだ。
「何処かで方向を変えなきゃ。」
そう思いながら道を進むうちに、川に差し掛かった。
川幅の大きな一級河川。
川沿いでは堤防の嵩上げ工事が行われ、一本道の交差点には立ち入り禁止の看板と虎ロープがかけらていた。
この川を越えてしまうと、帰るべき方向からは大きく離れてしまうだろう。
辺りに人の気配はまったくない。
そろそろこの道を外れて川沿いを進んでいくことにしよう。
生い茂るススキは背の丈ほどに及ぶ。
それをかき分けながら、通りやすい場所を選んで進んでいく。
幾つかの重機が野ざらしに放置されているのを見た。
最近は工事が進んでいないらしい。
歩けそうなところはだんだんと狭まっていき、ほとんど水際を歩いた。
だいぶ歩いたところで視界が広がる。
整地された土地があり、そこには隠れるように平屋がいくつか建てられていた。ここを通り抜ければ帰り道に適した道路に出られそうだ。
建物の脇をすり抜けていくと、向こうから数人が寄ってくるのが見えた。
不穏な空気だ。
焦りを覚えて引き返そうと踵を返すと、そこを2人の男が道をふさいだ。
「抵抗はしないことだ。」
手には銃が握られている。
ここに侵入してしまった理由を説明しようと試みるうちにみるみる人が集まり、周りにはあっという間に人だかりができていた。
みんな同じ顔をしている。
何かおかしい。
どうやらここは、人間社会の生活を疑似的に体験させるクローンの教育場らしい。
〈終わり〉
・練習時間4.5時間
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2024/10/17(木)
今日は部屋の模様替え。
大判のパソコンデスクを買ってデュアルモニターに設置変更。
一日がかりの大仕事となった。
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今夜は寝る場所がなくなってしまうと危惧したけれど、何とか日付変更までには完了した。
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・終わる世界
留年した。
今日、僕は一年下のクラスに飲み込まれる。
引き戸を開けてクラスの中に入る。
去年も通った部屋なのにひしひしと感じる疎外感。もし都会の真ん中に迷い込んだ子犬がいたとしたら、きっとこんな気持ちになるんだろう。
職員室で机の位置は事前に聞いていた。
でも教室の机は自由に移動されていてそれぞれ仲の良いグループ毎に固まっている。
どの席に着けば良いかわからずに入り口で戸惑っている僕をみんなが見ている。見てないふりをしながら、しっかりと見ている。
「話しかけられないように」と、神経を尖らせて慎重に距離をとっているのがよくわかる。
授業は前学年からの引継ぎ。
基本的にこの学校ではクラス替えや担任の変更は行われない。
教師も生徒も、学年が変わったとていつも通り。
でも今回はこのクラスに異物がいる。
僕は授業への合流に難儀した。
まず、持ってくる教科書が違った。
このクラスの去年の授業進捗は遅れていたようで前年次の教科書を使っている。この部分は履修していたはずなのに、まともに勉強してこなかったせいで授業の内容が全く分からない。
授業についていけず、クラスメイトと打ち解けることもできない。
そのうちに周りからは奇異の目で見られるようになり、やがていたずらが始まった。クラスメイトとの衝突も多くなり溝はどんどん深まる。
この学校では異例の留年性である僕に味方する教師は一人もおらず、僕は決定的に孤立した。
どんどん積み重なる深刻なストレスと孤独感に堪えかねて、僕はイルミネーションを飾り始める。
チューブライトを山ほど持ち出して、夜の街に手当たり次第イルミネーションを施した。電源は建物の外壁電源を使用した。
世闇にカラフルな光粒が溢れていく様に、そして「迷惑行為をしている」という後ろめたさとスリルにもうっとりした。
〈終わり〉
・写真
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・練習時間2時間
ショパン エチュード op.10
2024/10/18(金)
・スーパームーンの次に日は……
ある日、月は一つの決意をしました。
もしかするとそれはあまり大したものではなかったのかもしれないけれど、本人にとってはとても勇気のいる、それはそれは大変な決断だったのです。
「ながいながい間、思いを寄せたあの青い星に会いに行こう。」
不安と、喜びと、誇らしさと……。
様々な感情を綯い交ぜにして、月は不思議な高揚感を味わっていました。
最初はたどたどしかった足の運びは徐々に勢いがついて、今はスキップが晴れやか。一気に地球に近づいてその顔を覗き込むと、月は満面の笑顔を全身に満たします。
心の底からの笑顔。
屈託のないその輝きは、周りを光の輪で包みました。
でも、その翌日月は隠れてしまいました。
隠れて泣いています。
しとしと泣いています。
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・終わる世界
大量の甘エビが家中に発生した。
あちらこちらで飛び跳ねてる。
トイレに入ると、跳ねた甘エビが便器に落ちて便器の中は甘エビだらけ。
1度流そうとタンクのレバーを回すと「パンッ!」と乾いた音が響き便器が粉々に砕け散った。
トイレが壊れてしまったことを伝えようと母親のもとへ向かう。すると、窓から遠くに光が見えた。
一瞬チラリと光った光点が見る見るうちに広がり、こちらに迫ってくる。
僕は咄嗟に窓際で遊んでいた幼い弟を抱えて家の奥に飛び込み、弟に被さるようにして身を伏せた。
まず、家の中には光が満ちて溢れて、その後すこし遅れて轟音が鳴り響いた。
目のつぶれる瞬間に母を見た。
勝手口にいた彼女は少し驚いた様な表情を浮かべ、それからこちらを見て微笑みかけた様に見えた。しかし、その笑顔が形になる前に彼女は光に飲み込まれた。
永遠を思わせるほどの長い時間を嵐が吹き荒れて、漸くそれが去った後には何も残っていなかった。
ここには家があり、それを結ぶ通りがあり、街があった。
見慣れたはずの景色が何処にも見えない。
見渡す限り何もない。
あるのは、瓦礫と鳴き声、嗚咽、悲鳴……。
茫然とした。
彷徨っていた焦点が、ふと、目前で結んだ。
そこには所々血が滲んで煤けた弟の顔。
涙がにじんだ。
力いっぱい抱きしめて僕は泣いた。
声を押し殺して泣いた。
〈終わり〉
・練習時間2時間
朝練〉ショパンエチュードop.10
2024/10/19(土)
久しぶりに感じる相当な疲労感。
昨晩の夜は足が攣って夜中に何度か目が覚めた。
僕の仕事は身体を使うことの多い職種だからあまり気になることは無いけれど、疲れが大きくたまった時には頭の回転が著しく低下するのを実感する。
単純な計算が出来なくなったり、口が上手く動かせずに噛みやすくなったり、ろれつが回らなくなったりする。
今日は久々にそういう状態だった。
明日の本番ではミスを連発したり、記憶をスムーズに読みだせなくなって演奏が乱れたりするんだろうな。
憂鬱な気分だ。
今の職場環境はまともな管理が維持されておらず綻びが目立っている。
その元凶の一つでもある今回の店長のもとで、この状況が改善することもなさそうだ。辛抱するしかない。
・練習時間1時間
朝練〉ショパンエチュードop.10
2024/10/20(日)
今日は花久の里での瑠璃ノ小匣。
今回はいつものピアノ演奏に加え、歌にサックス四重奏にとバラエティ豊かな回なので、準備するものもいつもより多め。
眠気眼をこすって何とか早起きし、軽い朝練と準備を済ませて9時過ぎには出発した。
帰宅後はあまりの疲労に意識を失った。
今週の練習時間
今週:13時間
今月:40時間