野球のField Dimensions(フィールドの大きさ)について
日本ハムの新球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」が規定違反を指摘されていた件を調べてみた。
ことの発端は、この新球場が本塁からバックネットスタンドまでの距離が50フィート(15.18m)で設計・施工され、これが規約違反とのことです。
まず、MLBでの規定について:
MLBのページには、Glossaryとして、” Field Dimensions Definition” に、「The pitcher's plate must be a 24-inch by 6-inch slab of whitened rubber that is 10 inches above the level of home plate and 60 feet, 6 inches away from the back point of home plate. 」 と Pitcher's plate からHome Baseまでの距離は”60 feet, 6 inches away ” が must (なくてはならない)と記載されています。
また、本塁からバックストップまでの距離についての記載は ”OFFICIAL BASEBALL RULES 2021 Edition” の「 2.00–THE PLAYING FIELD >2.01 Layout of the Field > It is recommended that the distance from home base to the backstop, and from the base lines to the nearest fence, stand or other obstruction on foul territory shall be 60 feet or more. See Appendix 1.」 と記載がありました。
そして、日本野球機構(NPB)の規定について:
NPB公認野球規則の規定では“の60フィート(18.288メートル)を必要とする”とあるそうです。
50フィート(15.18m)vs 60フィート(18.288メートル) < 3メートル不足!
日ハムのコメントでは「MLB規則で使用されている "recommended" の日本語訳解釈を”recommend=推奨” と判断した」ということです。
考察:
確かに、翻訳という視点(辞書:Longman/Cambridge)からは、”強制”ではなく”推奨”というとらえ方もできますが、野球場の規定というコンテキストから安全性(選手の)も考慮して、60フィート(18.288メートル)以下にするという判断がされるが不思議な気もします。。また、日本野球機構(NPB)の規定と照合しないのも、NPBとしてはどうなのかなと思いました。。