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湖畔だより。その後 9 Staying within lines

雪になる前に、カナディアンタイヤに行かなければならない。

越冬に向けて リンゴの木を保護するものが必要。
リス除けである。
食べ物のない時期に、根っこをかじられるのである。

リンゴの木の話をしようと思ったが
悲しくなるからやっぱりまだ話さない。


木の保護には麻製の様な荒い布を使うが、英語名も日本語名もわからない。
保護用に木の周りに巻くもの、と言う説明で、お店の人わかるかなあと思っていたら、ちょうどレノアがやってきた。
名前を聞くと即座に教えてくれる。
バーラップ
wrapかと思いきや
burlap であった。

やれやれ、いつまでたってもRとLが聞き分けられない。

朝一番に行ったのでカナディアンタイヤの駐車場はがらがらだ。
そしてなんのことはない。Burlapはガーデニングコーナーのすぐ目に付くところにあった。この時期人々が頻繁に利用しているということである。

さて、購入して戻ると
あれ?車,どこに駐車したかしら?
すっかり車が増えていて、来た時の様子と一変している。
するとひときわ列から外れた場所に止められているHyundaiがある。
なんせレンタカーなので自分の車がピンと来ない。
え?私の?
それは駐車スペースの間の通路にどっかり止まっているではないか。
それもカート置き場の近く。

やばーい!

そんな場所であるにもかかわらず、周りの人は、
文句を言うでもなく、邪魔そうにガン見するわけでもなく
のんびりよけて通っている。

慌てて車を出す。
こんなときマスクをしていてよかったと思いながら。

その時、ドアウィンドウに挟まっていたカードをよく見ていなかったが

家に戻ってみると

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この塗り絵で練習したら、ちゃんとライン内に駐車できるようになるかも。三歳の子供たちにとってはなかなか難しいからね!

とあるではないか
がーん!
ちゃんと監視している人がいたのね。
何かにつけ、そそっかしい私。
またやってしまった。

しかし
駐車スペースのラインは剥げて
全くないような状態である。
一台も止まっていない列ではラインの見分けが困難。
しかし、にもかかわらず私の車に並べて誰も駐車しなかったわけで。
あれを識別できるなんて!

私もまだまだカナディアンには程遠いな

いや、そう言うことではないか、と
自分の注意力のなさにあきれつつ、カードがユーモラスで気に入っている。

午後からきっかり雪となった

どうしてもこのリンゴたちが育って行くのを見たい。
リンゴの木は私の中で、日本にいたころとは違う存在となっている。

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裏庭の野菜はすべて引っこ抜いて、先日Erikが土をならしてくれた。スコップを置いて休むと、夫と行ったハンティングの話をしてくれた。
思い出すのがあったら話して、と言ってあったのである。
Tons of (死ぬくらいある)と言っていた。
Erikは、薪も割ってあげようと言ったが薪割りの台がなかった。
ライブラリーのスライディングドアのロックが上手くかからないので ついでに見てもらう。

黒々となった野菜畑の土の上には、チョコレートケーキに振りかけた粉砂糖のように雪が積もった。
冬はまだ浅い。
湖には
トランペターがやって来た。灰色のはその子どもたちである。
夫がそう教えてくれた。

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ハドソンベイがもう凍りかけているのかもしれない

夫がいない初めての冬である。


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ながつきかず
日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。