サくら&りんゴ #93 雪の朝
カナダでの雪かきから逃れたと思っていたら。
あらま~の朝である
昨夜、東京では薄っすらと積もるの予報から警報になり、朝には5cmほどの積雪。
しかし雪かきをしたり、車のフロントガラスの氷をガリガリとそぎ落としたりする必要もなく、電車は動いていて、昼間は6Cくらいまでは上がる予定で、安楽な朝である(滑って立ち往生している車の方、早く対処ができますように)
おまけにトロントに住む友人からメッセージが来て
こちら雪はありません
あらま~である。
しかしカナダトロント近くの病院ではコード・オレンジのアナウンスメントがあったらしい。
コードオレンジ?
感染者が増えてどうやらナースさんなどのスタッフが足りないと。患者だけでなくナースさんたちも感染して絶対的な数が足りない。
3日に開始予定だった学校の登校も5日に延期され結局また17日になっている。レストランもテイクアウトのみとなって再びのロックダウン。
フランスで新たな変異株が見つかったと言うのも聞こえてきた。
いったいこの先どうなるのだろう。
東京での雪の日のトラブルや世界で拡大する感染。
カナダの湖畔で自然を見ていると、自分も水鳥たちと一緒だとわかっていた。彼らと一緒に私も自然の一部だと。
自分の力ではどうしようもないことがそこにはあって。
私たちの予想を超えること
人間の手でコントロールできないものがあることを
東京に居るとつい忘れてしまう。
カナダの湖畔では、突風で木が倒れるなどしての停電がしょっちゅうあって。そのたびにバタバタしていた私。
Relax! (リラックス!)
夫が言ったものだ。
別に慌ててないし
いやそれ慌てているだろう
不満を言ってもどうにもならない
自然をコントロールしようもない
あるがままを受け止めるしかない
受け止めて対処するしかない
自分にその対処法の経験値がなくて
だからいつも慌ててしまうのだと
カナダ3年目の冬でようやく気付いた
まったくキミはなんという”温室”な世界で暮らしてきたんだ
夫の言葉に最初は怒っていた私だが
そうか、そういうことなんだな
今更ながら思う
あ、今日は燃えないゴミの日だ。出しに行かなくては。
ゴミ出しはいつも夫の役目だった。
カナダで初めての冬、夫が真夜中になってダウンジャケットにニット帽、皮手袋にブーツとフル装備をするので、どこに出かけるのと聞いたら
ゴミを出しに行く
出すといってもすぐ家の前である。
一瞬の軽装備が命取りになることを後で知るのだが、それにしても温度が下がり切る夜の前に出してしまえばいいものを。夫いわく
早く出しすぎると生ごみがゴミコンテナに凍り付いて取れなくなる
甘く見ていたカナダの冬である。
さあ、東京での今朝は雪でも軽装で(笑)ごみを出して
そしてふうふうしながら
七草がゆを食べよう。