チョコレートが見つけてくれた
湖畔の家のライブラリー。
その壁に一頭の鹿の剥製が飾られている。
素晴らしい角を持った牡鹿(Buck)である。
名前はチョコレート(Chocolate)。
夫ジェイのハンティング人生の中で彼自身の手で狩った
最も大きく美しい
Oh my ディア(deer)・チョコレート。
それを去年、ウッドバーニングで描いてもらう機会を得た。
アーティスト・ロンとの出会いはこちら↓
ストーリーはここで完結したかのようだった。
ロンから案内が来て、今年もこのローカルアーティストの展示会に足を運んでみた。
うちの裏庭にやって来る小動物たちのウッドバーニング作品を集めてみようかしらと思ったのである。
会場を一通り見終わってロンのコーナーへ向かうと、車いすの彼は棚の間から私の姿をいち早く見つけ、待っていましたとばかりに手を挙げて合図をしてきた。
1年ぶりに合う挨拶もそこそこに
見て!
彼が差し出した手にはチョコレートが印刷されたカード。
これは僕の作品のカードとして情報を裏に印刷しているんだけれど
日本で仕事をしていると言っていたでしょう?
チョコレートの裏にあなたの情報を印刷するといいんじゃないかって思いついたんですよ。
おお~!
私の目がきらりとしたのをロンは見逃さなかったに違いない。
実は一週間ほど前からビジネスカードを新しくしようとネットでデザインの編集を始めていた。
それがなんとなく気にいらない。
今年になってやっとリニューアルが完成したウェッブのQRコードを入れようとするのだが、小さなカードに情報過多。
すっきりいかないままほったらかしにしていた。
それに、そもそもビジネスカードを誰かに渡す機会などもうないのではないか。
ここだけの話、
仕事のやる気は下る一方で、もう辞めてもいいとさえ思っていたのだ。
それが、このチョコレートでカードを作るアイディアを知って私の心がぴょんと跳ねた。
折も折、小さな小さなちいさ~な(笑)この私の事業が来年25周年を迎えるのである。その記念に広告として周りの人々に配るってどう?
幾度かロンとのメールの行き来の後、今日そのカードが出来上がって手元に届いた。
裏にはウェッブのQRコードも入れてもらった。
新たな道が少し開けた気がした。
もうずっと、やりたいことしかやりたくなくて。
ここnoteに記事を書くことの方がうんと楽しかったのだ、今の私には。
もう少し仕事続ければ?
チョコレートが鼻先でそうつついてくれた気がした。
Oh my dear Chocolate!
ありがとうね