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心は・・もとい、おなかはウズベキスタンへ
カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの三国に加えてタジキスタン、キルギスタン(キルギス)の中央アジアの国々について、知識の乏しい私である💦
以前カナダの湖畔の家で柱にモザイクアートを施してくれた女性のパートナーは確かウズベキスタン系のウクライナの人である。二人してウクライナからカナダに戦争避難で移住してきたばかりだった。
しかし実のところ、今となっては彼がウズベキスタンと言ったのか、カザフスタンと言ったのか、はたまたタジキスタンと言ったのか・・・ちょっと定かでない・・
というほど私はその国々に疎い。(深く反省)
ウズベキスタン料理のレストランを見つけたのは娘とその親友である。
娘たちは中高の同級生である。
それぞれの親は保護者会の同級生である。
日本帰国時にこの四人で食事に行くのが私の楽しみのひとつである。
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見た目の色ほどに辛くない
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串に刺さって熱々でやってきたキーマンシャリクはラム肉
ラム肉はやわらかく香辛料も程よき。
どこか懐かしさを伴うような味に思えるのはなぜだろう。
使われている香辛料は和食とは程遠いのに。
隣のテーブルに中央アジア出身風の青年たちがやってきた。彼らが注文したパンが美味しそうで、私たち四人の目はくぎ付けに。
彼らはこの店の美味しいものを知っている、そんな予感。
ほぼ満腹だったのにもかかわらずそれらしきパンを追加注文。
普通スープやなんかと食べるものでしょうけど?(笑)
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で、でか!
四人そろって思わず声が出た
もっちりどっしりのパンはかすかな甘みがある素朴な味わい。
なんでもノンと呼ばれるこのパンはタンドリーという窯で焼かれるらしい。
それって、台湾の胡椒餅を焼くあれのような?
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ウズベキスタンのノンは胡椒餅より大きいのでうんとでっかい窯に違いない。
しかし不思議だ。
ウズベキスタンの料理を食べたことがなかったのに、食べに行った途端このノンを売っているお店を近くで見つけてしまうのである。
お取り寄せしてみる。
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小ぶりの三つはグシノン
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トッピングは黒ゴマ、
と思うでしょう・・?
いいえ違います。
ブラッククミン。
粉状の深い黄緑色のクミンしかお料理に使ったことがない。ブラッククミンと呼ばれるものを初めて知る。エキゾチックな味と食感。
後にウズベキスタンには伝統的なお茶があると聞く。レストランで試し損ねた。そういえばモザイクアートの彼女のパートナーは、お茶のCMのためのビデオ作りをしていると言っていたのだ。
全く知らなかった世界がひとつひとつのちっちゃな小片でつながっていく。
おなかはノンで満たされ、そして心は遥かウズベキスタンへと飛んでゆくのであった。
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