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【2】会社員を辞める

まずは会社員を辞める前後から書こうとして、つらつらと思い出していた。

「全部感謝」「いい会社だったな」で、自分の中では完結していたはずだったんだけど・・・。

もう、なんか、怒り心頭すぎて気分が悪い。

こんなに気分が悪いのは久しぶり。


当時「自分は幸せだ」「感謝しかない」と思い込んでいたけれど、実はとってもムカついていたようだ。感情をあるがままに素直に認められるまでに6年かかった、ってことかもしれない。


あの頃は感情を直視するより思考で強引にエセポジティブの方が楽だったんだろう。なんだか頑張ってた健気な自分に愛おしさがこみ上げてくる。と同時にこれまで自分が自分に向けてきた目線の厳しさに驚いた。これまでならば間違いなく直視しなかった自分を責めただろう。だからダメなんだ、と。厳しい。厳しすぎる。


自分が自分を厳しくジャッジするから、「ほんとうの感情」が怖くて出せずに謎の優等生、エセポジティブになってしまう。


他の誰でもない、自分に対して委縮して、自分で委縮させて、感情さえも安心して出せなくしていた。なんなんだこのプレイ。


あれから6年。今の私が過去の自分に向ける目線は優しい。どんな自分も愛おしくて可愛くて仕方がない。どんな自分もOK。そうなれたことが嬉しい。やっとそのままの自分自身で君臨できる。


ある意味自分が2つに分離したようにも融合したようにも感じる。自分とそれを見つめる優しい存在。どちらも自分。これを『安心』と呼ぶのだろう。


会社員を辞める、と決めてからも数カ月迷ってウダウダしていた時期のエピソードはそれなりに面白いのでまた後日。たくさんあるからインスタライブでもしようかな。


次回からは無謀にも金が尽きるまで旅をしよう、と決めて始めた旅のはじまりからまとめていこうと思う。

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辻 和美
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