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「ときめくもの」まで捨てた先。THEエクストリーム断捨離

先日(※2016年4月)謎の盛り上がりで突然持ち物の断捨離を決行。こんまりさんの片づけ方法で。1つ1つ手にとって「ときめく」「ときめかない」ってチェック。「ときめくものだけ残す」「ときめかないものは捨てる」っていう例のやつ。

 

で、だんだんやってく内に、何故か「ときめくもの」まで捨ててしまええ!ってロックな自分が登場。ばばーん。で、「ときめくもの」まで捨てるんかい!と思ったら楽しくなっちゃって、笑っちゃってウキウキ。

 

そしたら案外捨てれる、捨てれる。「ときめく」もの、サクサク捨てれる。バンバン捨てれる。むしろ捨てやすい。なんなら捨てやすい。そんなこんなで「ときめく」ものまで捨ててやったぜ。ワイルドだろ?


で、最終的にどうしても捨てれなかったものたちをじいーーっと見てた。で、気づいちゃった。

 


最終的に残ったもの


素敵なものも捨てて、ときめくものも捨ててその上で、どうしても捨てれなかったもの、最終的にわたしが残したものって、『雑に扱ってもいい』『気楽な』ものたち。

 

雑に扱ってもいい気楽な「ほどほど」のもの。そんなにお気に入りじゃないけど、まあ、いいか。むしろこのくらいが使いやすい。このくらいが気楽。汚れたりほつれたり、どうにかなっても諦めつく。

 

ほどほどな、「そこそこ好き」なものは捨てれない。だってこれが一番使うもん。使いやすいもん。「そこそこ好き」なものはとっても気楽。

 

 自分に対する評価の2重構造


 「雑に扱ってもいい」「そこそこ」なものに囲まれている自分。これって自分への扱いと同じなんだろう。「自分なんてこんなもの」「そこそこ」でおっけー。それがまず1つ。しかし注目すべきは「簡単に捨てた素敵なもの」の方だ。

 

大事なものは汚したくない。飾っておきたい。大事なものを使って汚したりするのがイヤすぎて扱いづらいから使わない。どうせ使わないんだから捨てちゃおう。この矛盾。


大事にしすぎるあまりに扱いに躊躇するからむしろ捨てれる。そのくらい大事ってこと。で、それをガシガシ使えないのはなんでだ??これこそが自分に対する扱い。

 

雑どころかむしろ「大事に思い過ぎて」扱えないというこの屈折した感情。


とにかく汚したくない。傷をつけたくない。普段使いは無理。じゃいつ使うの?ほとんど使わない。捨てましょ。

 


はい、出ました。大事なもの=自分の能力または可能性


能力も「そこそこ」使うぐらいがちょうどいい。「能力全開」「自分全開」ってなんか怖い。めっちゃ怖い。「本気」で生きるのが怖い。ずっと「まだ本気出してないだけ」って言い訳していたい。言い訳できる余地を残しておきたい。まるで人生を諦めたようなふりしていたい。コンフォートゾーンにとどまっていたいだけ。

 


「本気」で生きてもし失敗したら???
「本気」で何かやってもし失敗したら???
「全開」でやってみて実は大したことなかったら??

 

 

立ち直れない
かっこわるすぎる
そんな自分を見たくない
そんな自分を人に見せたくない
そんな自分を愛せないかもしれない

怖いよーーー。

 

 

これだす。これでやんす。
これ、隠れてたっぽい。

 


そっかー。このブレーキかー。なんだよー。心配すんなよー。このこの~。ダメダメでも、意外と能力なくってがっかりでも、どんな時でも私はわたしを見捨てない。大丈夫だよー。大丈夫。と自分に言ってあげる。何度でも。


「自意識」ってほんとめんどくさい。
だけど自意識まるごと自分を見捨てない。


結局なんだかんだ自分が好き


 自分を粗末に扱うどころか「汚す」ことを「傷つける」ことを極度に恐れて「大事にしすぎて」未使用で終わる。未使用で終わる人生の方が怖くない。自分を突き付けられずに済む。それもアリ。全然アリ。「そこそこ好き」な人生ばんさい!その幸せを否定しない。毎回グラつく。だけど。だけど。

わたしは自分を生き切りたい。使い切りたい。次に行きたい。ときめいていたい。ビビってる場合じゃない。くー、なんか、ヒリヒリするなあ。

 

あと恐ろしいことに、自分の能力全開が、100%の本気が、自分の想定を超えるスペックだったら自分で受け止めきれないかも、すごすぎて扱えないかも、という謎の恐怖もあったりしてね。自分の能力に恐れおののく、みたいな。屈折した自信。その場合はもう、自分にひれ伏しちゃえ、やね。

 


ダミーがあるから気づきにくい。
だけど何だって突き詰めれば、どこまでいってもそれが「大事」だからとか「だって・・・大好きだから」みたいなそういう「かわいい本音」しか出てこない。だから自分を責めることは一つもない。ないっす。

 

 

それにしても・・・・。

 


捨てすぎだ。

残った服は喪服と2日分の服と判断不明だった着物だけ。


どうしたものか。
明らかにやりすぎだ。
とにかくさっさと下着を買いに行かなくちゃ。
まあ、当たり前だけど、ときめくものは残した方がいいと思います。



仕方がないのでしばらくは基本着物になりそうです。または喪服?
意外な展開。
着物生活、はじまる。 

※これは2016年4月12日に『ごろ寝発電』に掲載した記事の再掲載です。

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辻 和美
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