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夏の北欧で考えた日本が誇るモノ作りとは

実は今年の夏はストックホルムで美男美女を眺め、デンマークで現地人のように暮らし、ベルギーで2年に一度開催されるフラワーカーペットを堪能するという盛りだくさんの夏の思い出を作ってきました。

滞在中に感じた、日本のモノづくりへのすばらしさ、を語りたいと思います。

私、ファッションが大好きなのですが、北欧への旅行が決まった時点で、ローカルのファッションブランドをリサーチしまくり、Google Mapでピンを立ててワクワク計画をしていました。

ヨーロッパという括りで前回に行ったのは2023年12月のパリ。こちらは完全にビジネストリップだったので、あまり街やショッピングを楽しむことができず悔しい思いをしたので、今回は本当に楽しみにしていました。

滞在中に自分へのお土産として買おうと思ってたのは、トートバック

こういうのがいいな、というイメージはすでに固まってて、

  1. ペラペラしていないコットンの丈夫なもの

  2. シンプルで変なデザインや文字が入っていないもの

  3. 肩にもかけられて手提げもできる2WAY式

  4. 大きすぎず小さすぎず、適度なサイズ感

  5. 中にポケットが付いている

そう、イメージとしては無印良品のベストセラーのトートバッグ


帆布 2WAYトートバッグ

これ!こんなのが欲しい!こんなのをかわいい北欧っぽいデザインでお土産としてほしい!

と思ってました。

アートや建築が有名で、近年では世界てなファッションデザイナーも台頭している北欧で、見つかるはずだ、と思っていました。

最初のストックホルムでは、街歩きを楽しみ、青空と美しい人たちと緑豊かな景色に感動しました。

色んなお店をのぞきましたが、それらしきトートバッグがない!
なんというか、値段だけ恐ろしく高く、生地はペラペラの物しかない、そして機能性なんて全く考えられていないもの。

ストックホルムではなかったか、と思い、次の街であるデンマークのコペンハーゲンに向かいました。

コペンハーゲンには友人(日本人)が住んでいるので、彼女にどこで手に入るか聞こうと思ってました。

で、着いた初日に友人に聞いたところ、

「そんなのこの国、というかヨーロッパににあるわけない。機能性とデザイン性の両方を求めるなんて無理。」

と衝撃の一言が。

「結局は日本の製品が一番消費者の声を吸い上げて作られているんだから、いろいろ探すの諦めて、MUJI(海外では無印良品をMUJIと呼ぶ)」で買っとけ!」と言われました。

北欧だったらきっとあるだろうという望みは捨てることになったわけなのですが、この件で日本の製品開発力ってすごいな、と改めて思ったわけです。

私もアメリカでの生活が長かったので、海外の製品に関する経験は山ほどあるのですが、日本は何というか、

① 国民一人一人が製品やサービスに求めるレベルが高い

② 企業もそれを分かっているから、消費者の声をすぐに反映する、改善して、より求められるレベルのものを生み出す

Demand & Needs 需要と共有、のサイクルが凄まじく、早くそれが日本での暮らしの一つとして定着している。ということです。 

ここが海外とは全く違う。

そもそも海外(もちろん先進国)では

① 今あるものに満足して、それを改善しようとか、新しいものを生み出そうというマインドを持った人がごくごく一部

② 国民から求められないので、わざわざそこにお金と時間を掛けて開発なんてしない

だと思うんです。求められる声がない もしくはそれを吸い上げる仕組みがないから、新しく生み出さない。

例えば、日本では当たり前なのに海外では定着しない水洗トイレもその一例。

もっと便利に、
もっと、
もっと、
もっと、

を続けているのが日本なのかな、なんて思ったのです。

ジェンダー問題や環境問題など、そういった社会問題に対する意識は非常に高いのに、モノやサービスに対する意識が低い。

ただ、便利なものを開発したところで、幸福度が上がるか?というのはまた別の問題。消費者から求められるレベルが高いため、企業を支える労働者が苦しむ、ということなんですよね。

一言言えるのは、

トートバックは無印良品が世界一!


だということです。

ではまた。

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