いづもいつも
「娘が修学旅行の時なら行けるよ」と
早くに決まっていた三人旅
図らずも出雲は神在月であった
思い返せば、二度目の結婚後
新婚旅行もどきで福岡から山陰の海沿いを走りつづけて辿りついたのが、この地だった
暗闇にたくさんの人が列を組んでおり、不思議に思い調べてみると、神迎神事の当日であった
そして今また、神在祭
先月二度目の離婚を迎えたわたしは
ふたたびこの地に導かれたようだ
不思議なご縁である
縁結びの神様と慕われる大国主命
元夫(←まだ呼びなれぬ)との二十年間は本当にたのしかった
縁があってよかった
あんなに仲がよかったのにと
惜しむひと、呆れるひと
悲しむひと、押し黙るひと
知りたがるひと
離れて行くひと
いたけれど
婚姻は終えることになりました
「わたしたち」というものを
大切にしていたのは
わたしたちだけではなかった
ありがとうございました
足元をみれば
ぐらぐらとゆれるから
すこしだけ遠くを見て
いま立っている
神集う出雲
日の出前に稲佐の浜でお砂をいただき
朝日とともに出雲大社へ向かった
手を合わせて
なんどもなんども唱える
ありがとうございました
はじまりも
終わりも
祝福と
空の青がいう