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やぼうのおんな

わたしの野望『表現者を撮り続ける』

舞台にすっと現れた瞬間、たちまち その存在感に魅了されることがある。

ダンサーさんだったり、役者さん、バンドマンや地下アイドルだったりジャンルは様々だけれども撮影する側としてはグッと力が入り戦闘モードの気分になる。

舞台上で発しているエネルギーを漏れることなく受け止めて写真に残さないといけない。あんなに全力のパフォーマンスを魅せてくれているからこそ写真でその熱を撮りたい。だからこそ、あのパフォーマンスに負けない熱でわたしは撮りたい。って強く思うんです。

わたしは以前、演劇をしていました。演劇には「エチュード」という即興演劇を練習で行ったりするのですが、その時の感覚にとても似ているなぁと思っています。「エチュード」は設定だけを決め、役者さんがセリフをその場で考えて物語を展開していくという即興劇なんだけれども・・・

「エチュード」が始まったとき、誰が先に第一声を発するか、どんなテンションで仕掛けてくるのか、完全に受けにまわった方がいいか、とか色々考えるんです。その人が発している空気を探り合うみたいな。それも瞬間瞬間で。

その瞬間で集中して何かを得ようと思う感覚が、わたしにとって表現者を撮りたいに繋がっているんです。

数年前、ライアンマッギンレーの作品を東京オペラシティで見たとき、とにかく!とにかく!驚愕の連続でした。「ロードトリップ」はどの作品も素晴らしく何時間でも楽しめるし、500枚もの「ポートレート」には圧倒された。特に「ポートレート」では撮影時にモデルとの探り合いみたいなものが存在したのかなと勝手に想像したり、どんなテンションで撮影したんだろうとか、考えながら見ているだけでもう楽しくて仕方なくて椅子に座りながら たんまりと「ポートレート」を楽しんだ記憶があります。

わたしもいつか、たくさんの表現者の方と一対一での撮影もしたい。
表現者といっても職人さん、街の喫茶店のマスター、八百屋さんのおばちゃん、、そういった様々な職業の人にも興味があって。

いつか『ライフワーク』といえるような撮影にしていきたいって。最近はフツフツ考えている。





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