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アコースティックギターを始めたいと思っている方へ。
いろんな方が、色々な視点と経験で「初心者のためのギター入門」的な記事を書いていると思います。
先生的なレッスン記事のような内容から、経験談を語る内容など。
僕も【Kazumichiワークスプレゼンツ】とでも銘打って、
これからアコースティックギターを始めたい方や、弾き語りをしたい方のために僕なりのギター入門をお届けします!
アコギ、弾いてみたいけど何も知らない
興味をもつ環境は様々だと思います。
「友達がギター弾いていて面白そう」
「バンド組んでギターを弾きたい」
「人知れずコッソリとギターを趣味にしたい」
「弾き語りを披露できるようになりたい」など。
近くにギターを弾いてる知り合いや友達なんかがいれば、とっかかりを教えてもらえばいいと思います。
ただ、気軽に教えてもらえるような人もいないし、ギターを買うことすらよくわからなくて躊躇してる人もいるのでは?
最初はそうですよね。「ギター入門」とか読んでも、わかるようでわからないのではないでしょうか。
例えばバスケだって、本で読んで動きを覚えたって実際にドリブルやシュートができるかって言ったら、できませんよね。
それと同じで、ギターもまずは触ってみるところからです。
僕の考え方では、細かいことを気にして練習するのは、
ギターを弾くのが好きになってからでいいと思ってます。
僕のこのギター入門は、参考程度に気楽に読んでいただいて、
夢中でギターを買いにいって、よくわからないけど弦を取りあえず張って、
チューニングをなんとなくやってみて、
適当にジャラーン!って弾いてみて、
「うわぁ!ギターだ!」
ってテンションが上がるところまでの手引きになれば十分です。
何も気構える必要はありません。
ギターを買うためのお金とワクワクだけを握りしめて読んでください。
初めてのギター、おすすめは?
ハッキリ言います。何でもいいです。
初めてギターを弾く人にとって、おすすめも何もありません。
強いていえば中古はやめておきましょうってことくらいでしょうか。
アコースティックギターと言っても、ブランドや価格が色々あります。
¥10,000前後の入門モデルから、¥1,000,000超えるような高級モデルまで。
妥当なところは¥30,000〜¥80,000くらいの価格帯じゃないでしょうか。
ネットより楽器屋
人それぞれでいいと思いますが、僕はギターをネット購入したことは一度もありません。必ず楽器屋で買います。
お住まいの環境によっては、近くに楽器屋がない!って方もいるでしょうから、良い悪いではなく「なぜ楽器屋で買うか」というポイントをお伝えします。
気になるギターを触ってみる
楽器屋さん・ギター屋さんに行けば、ズラリとアコギが並んでいます。
かっこいいー!っていうのと同時に、「どれが良いんだろう?」ってなりますよね。形や色、大きさも様々。
ひとつの選ぶ基準として、「憧れのミュージシャンが使ってるギターに似てるモデル」というのもアリかと。
あくまでも「似てる」モデルですけどね。
実際にミュージシャンが使用しているギターは、多くの場合、いいお値段がする高級モデルです。余談ですが、僕やあなたが憧れるミュージシャンは、何十本とギターを所有しています。あまり深く考えず、自分なりにかっこいいと思えるギターを探してみるのが楽しいですよ。
店員さんと話してみる
全くの初心者ですと、正直恥ずかしさがあると思います。
何も知らないのに、店員さんに話しかけるのも怖いなぁって。
でも、逆に正直に「初心者でこれから始めたいんです」って伝えて相談に乗ってもらったほうが、色々勉強になりますよ。
お店側も商売ですから、セールストーク的な部分があるかも知れませんが、まともな店員さんであれば普通に話を聞いてギター選びを手伝ってくれますよ。もし、不快な気分にさせられるようなら、そんな店で買わないほうがいいです。
そうやって気になるギターを触らせてもらって、ネックを握ってみたときに、何となく握りやすかったり、抱えて収まりが良かったりと、直感的に感じるものがきっとあります。
弾けなければ店員さんに弾いてもらえばいい。そしてそのギターの特徴などを教えてもらえばいいですよ。
そうやって楽しくも悩んで、これにしよう!って思ったギターなら、最初のギターにふさわしいギターだと思います。
何から始めればいいの?
さあ、ついに!自分のギターを手に入れました。
さあ!さあ…どうすればいい?
ですよね。
弦を張る&チューニング
弦が張られていないギターはないと思いますので、弦の交換方法はネットや本で調べればできますよ。おすすめはYouTubeで「弦の張り方」とかで検索すればたくさん出てきますよ。
チューニングに関してもYouTubeでいくらでも調べられますからご安心を。
いろんなチューナーがありますが、クリップタイプのチューナーが手頃でいいのでは。
弦の振動を感知して(ピエゾ式)、6本の弦のチューニングを合わせていきます。レギュラーチューニングといわれる普通のチューニングは、太い弦の方から順番に、
E・A・D・G・B・E という並びになっています。
そのアルファベット何?って思いますよね。
僕らが小さな頃に教わったドレミ…を当てはめるとこうです。
C=ド
D=レ
E=ミ
F=ファ
G=ソ
A=ラ
B=シ
へぇーっと思ってるくらいで大丈夫です。
実際は、チューナーの針がセンターになるようにギターの弦を張ったり緩めたりする(ペグを回して)だけなので。
何をしたいかで違う
チューニングもできたし、次は!
アコギなので大きく分けるとおそらく、
弾き語りorインストに別れるのではないでしょうか。
僕は弾き語りをするアコギ弾きなので、インスト系のギター練習はしたことがないですし、練習方法も知りません。おそらく弾けるようになるためのアプローチが全然違うと思います。
インスト系を望む方は、たくさんの素敵なギタリストの方が練習方法などの記事を公開しているはずですので、そちらを参考にしてください。
弾き語りをしたい、そんな方へ。
ギターを弾けるようにならなきゃいけないし、それに合わせて歌えるようにならなきゃとか、気が遠くなる…。
まぁ焦らず、楽しみましょう。
弾き語りって何をやっているかというと、
ギターでコード進行を弾いて、それに合わせて歌っている。
上手な方は、そこにリフなどの飾りやアクセントを加えて個性を出します。
歌が主役のプレイスタイルですから、コードを弾けるようになるのが弾き語り的な基本です。
コードも実はたくさんあります。名前で覚えようとすると嫌になります。
僕はコードネームなんてほとんど知りません。
それでも弾き語りできてるので心配ないですよ(笑)。
コードを押さえる
コードを覚える=左手の押さえ方を覚える。
例えば、Cの押さえ方↓
C
要は、コードの形で弦を押さえて、音が出せるようになるのが第一歩ですね。
C・D・G・E このあたりは最初から押さえやすいかも知れません。
D
E
G
最初の難関は、FとB、いわゆる「セーハ」と呼ばれる押さえ方ですね。
F
よく聞きませんか?「最初、Fが押さえられなくて」って。
ギター独特の指の形で、しっかりと弦を押さえなきゃ綺麗に音がならないから、最初はつまづいちゃうんですよね。
「えー、全然音が出ないー」
「押さえられない…指痛い」とかね。
でも真面目に考えすぎなくて平気ですよ。
人間の能力はすごいもんで、ちゃんと綺麗に鳴らせるようになるんです。
ギターは友達!
「キャプテン翼」というサッカー漫画をご存知でしょうか?
主人公の大空翼は、小さい頃からいつでもサーカーボールを触っていました。食事の時でも、登校する時でも。そんな彼が言った有名なセリフ、
「ボールはともだち!」あの感覚です。
僕がよくやっていたのは「CM中にコード練習」です。
TV見てる時はギターを抱えっぱなしで、何となくネックを触ってるような感じです。そしてCMに入ったら、苦手なFやBのコードを押さえて鳴らしてみる。その習慣です。
僕がアコギを初めて触ったのは小学五年生のころです。
「さよなら人類」でお馴染みの「たま」というバンドに影響されて、友達とたまバンドを結成して遊んでいました。
父親が昔弾いていたアコギが倉庫に眠っていて、それを引っ張り出して弦を張ってくれたんです。時間を忘れて練習してた記憶があります。
小学生くらいの頃って、自分で言うのもアレですが、物事の学習能力が半端ないというのが歳をとるとよくわかりますね。
基本的なコードをどのくらいの期間で押さえられるようになったのかは覚えていませんが、「F」のコードを鳴らせなかったのは少し覚えています。
指が痛くても、コードを押さえてはストロークして。
でも綺麗に鳴らない。
それを繰り返してると、フォームが固まってくるのと同時に音がだんだん綺麗に鳴らせるようになります。
ちなみに小学生の頃は「B」のコードは押さえられませんでした。
B
気にしない、気にしない(笑)。
C・Am・F・G、これだけ弾ければ、王道のコード進行が弾けます。
そうやって基本的なコードと、コード進行のパターンを覚えていくのが最初の頃のいわゆる「練習」と呼ばれるものだと思ってます。
コピーをする
「弾きながら歌う」ということの練習について、僕が言えることは、
好きなミュージシャンのコピーをして楽しむ!
これに尽きると思いますよ。
理論的に、リズムやらタイミングやら、拍がどうした、うんたらかんたらと、弾き語りのコツを僕は知りません。
それよりか、憧れのミュージシャンになりきって、好きな歌を弾き語りできるように繰り返し弾く・歌う。それだけです。
コツと言えるかはわかりませんが、「リズム」を意識すると、ギターと歌の絡みがよくなるかもしれません。
ギターは、メロディや和音といったバッキングの「音」であると同時に、その歌の雰囲気や特徴を表す「リズム」でもあります。
歌は、コードにハマる文字数で、リズムのタイミングに合わせて言葉が発せられていますよね。この感覚がないうちは、ギターと歌がバラバラになってしまいます。「言葉の発しどころ」とでも言いましょうか、ギターを弾きながらそれを掴んでくると、弾き語りがまた一段楽しくなるかもしれません。
でもあまり最初から意識しなくていいです。意識しすぎると、わけがわかんなくなりますもんね。
また余談ですが、レゲエの歌い回しは、この歌詞を発するリズムを絶妙にずらしたりして独特のグルーヴを出してたりするので、かっこいいんですけどなかなかマネできないんですよねぇ。
それはともかく。
あいみょんでも良し。長渕剛でも良し。ミスチルでも良し。ゆずでも良し。
好きなミュージシャンの歌を弾き語りするのが一番の練習です。
ギターを弾き続けるひとは
ギター入門と言っていいのかもわからないほど、ざっくりな「ギターを始めるとっかかり」についてお届けしました。
結局ね、そんな真面目にやらなくて大丈夫ですよってことです。
毎日練習しなきゃ上手くならない!とか、指が痛いけど我慢してとか、
そんな真剣にやっちゃだめです。
僕の大好きなThe Rolling Stonesのキース・リチャーズは、
ギターをぶら下げて、鏡の前で、いかにロックギタリストっぽく見せるかを研究したとか。
もちろんキースは、音楽への探究心やギターへの愛着はすごいので、見かけやイメージによらず、ちゃんとギターに熱中してきたようです。
(キース・リチャーズの自伝で読みました)
何が言いたいかというと、結局、ギターを弾くことがずっと好きじゃなきゃ意味がないんですよ。
最初から真面目に運指の練習したり、難しいコードを押さえる練習したり、
そんなことしたら、僕なら嫌になります。ギター弾くの。
こだわって練習したり、研究熱心になるのは、
ギターにハマってからの話です。
最初は「楽しい」という感覚で、とりあえずギターに親しんでみる。
でも実際はなかなか上手くならなかったり、飽きてしまったり。
そう。「楽しい」っていうレベルでは飽きるんですよ。
じゃあ、ずっとギターを弾いてる人って楽しくないのか?
いいえ。もっと上のレベルで取り憑かれています。
それはギターを弾くことが、
「気持ちいい!」という感覚!
僕はこれだと思うんです。
楽しいは飽きるけど、気持ちいいって、もう快楽ですから。
ギターを抱えていると眠たくなったりします。
なんとなく、ぼぉーっとギターを爪弾くことも、精神に安らぎを与えてくれる感じがします。
僕はできませんが、例えばヘビーメタルのギタリストのような「速弾き(高速でギターフレーズをプレイすること)」も、アレ弾けると気持ちがいいんですよね、きっと。ギタリストって、楽しそうっていうより、気持ちよさそうじゃないですか(笑)。
弾き語りに関しては、ギターと自分の声がバチっとハマって演奏できてるとき、何とも言えない気持ちよさがあります(伝えにくい感覚ですいません)。
ギターを弾く、弾き語りをする。
「なんで?」と質問されたら、それは
「気持ち良いから」というのがひとつの答えではないでしょうか。
心と直結しているギター。
さらに素の心に近いようなアコースティックギター。
気軽に始めてみたら、一生の付き合いになるかもしれませんよ。
さぁ。お財布は持ちましたか(笑)?
ギターに興味を持っている方の参考になれば幸いです。