8mmビデオ遊び
父親が買ってきたそれは
小学生の頃の話。
私の父親(離婚で疎遠・すでに他界)はスキーのインストラクターでした。
北海道網走市。
女満別スキー場がありましたが、
父親はよく十勝の方までスキーに行ってた記憶があります。
インストラクターのデモンストレーションとして、
自分の滑りをチェックするためだったんでしょうね。
ある日、父親が何やら面白そうなものを買ってきたんです。
それが、8mmビデオカメラでした。
(画像は適当に拾ったものです)
確かこんな感じでした。
私が10歳頃だったので、30年まえ。1990年代のビデオカメラです。
こんなの!子供の私たちからしたら、興奮するオモチャなわけで。
興味津々でコソコソ触ってた気がします。笑
父のスキーを滑る姿を見たのも、このビデオ映像でした。
生で見たことないのかって?
ええ。私、おデブのスキー嫌いでしたから。
リフトに乗って、斜面のてっぺんまで行って、そこから滑るなんて!
私には恐ろしすぎでした。笑
とにかく、ビデオとはこうやって撮って、見れるんだ!と。
もうこのビデオカメラで遊びたくて仕方がなかった。
ビデオ撮影ごっこ
いつ了解を得て、この8mmビデオカメラで遊べるようになったのかは覚えていませんが、
記憶では、勝手にビデオカメラを持ち出して、
撮影して、
再生して、
爆笑する。笑
こんなことをひたすら友達とやってたのを覚えてます。
↑8mmビデオテープ
↑ビデオデッキ。
でも確か、「テープに残す」っていうやり方は知らなくて、
録画したのをケーブルでテレビに繋いで再生してたような・・・。
ヒーロー戦隊のマネ。
よくある、「とぅッ!」って飛ぶ瞬間と
着地した「てい」の録画をつなぎ合わせて、
大ジャンプしたかのような編集で遊んだりね。
ドキュメンタリー。
もちろん、それっぽくやってるだけですが。
うちの庭に、使ってない井戸(といっても水道の蛇口がある)をネタに、
「さあ!みなさん。こちらが噂の怪奇現象が起きると言う井戸です!」
とか。笑
基本おバカな小学生の集まりですから、テキトーなことをレポーターに扮してカメラに語りかける。
そして、みんなで再生映像を見て、笑い転げるという。
笑点ごっこ。
これはそのまんまですが、カメラを固定して、
座布団敷いて、自分たちがお題に答える。
察しの通り、内容はグダグダですよ。
意外とね、自分たちなりに「面白くない」というジャッジもしたりするんです。ボツだな!とか。笑
そもそも何がOKなのかもわからないのに。
あまりにもくだらない内容の録画をたくさんしたと思うんですが、
くだらなすぎて、ほとんど内容を覚えてません。笑
あれから30年
ヒカキンさんをはじめ、YouTuberという仕事が生まれて、認知されるまでになっている2020年現在。
芸能人がTVではなく、YouTubeやSNSの世界で活躍している。
自分を録画して、編集して、投稿する。
ビデオ遊びをしてた30年前は、当然「投稿する」という概念はなかった。
今や、YouTuberの収入ったら! ねぇ!
もちろん稼げてる人の話ですけどね。
30年まえに8mmビデオで遊んでた小学生は、自分だけじゃないでしょうけど、そんなに多くないんじゃないかなと。
そう思うとね、
俺、YouTuberの兆しはあったんじゃない?
なぁんてね。
山ちゃん、しげ、仙北谷くん、ようくん、他にも。
みんな元気にしてるかな。
もしかして誰かYouTuberになってたりして。
せめて数人くらいはハゲててくれよ!
俺ばっかはヤダぞ!笑
そんなわけで。
子供の頃のこの遊び、
俳優になりたかったこと、
音楽でも自作MVを作ったり、
今ではライブ配信。
なんか、繋がってる気がするんですよね。
欲にまみれた大人である今の自分は、そりゃYouTube利用するなら
収益をあげたいに決まってます!
生活出来るくらいでいいから自分で稼げるようになりたいっすよ。笑
でも8mmビデオカメラを抱えて、キャッキャと爆笑して、
ただただ「楽しいからやっていた」夢中な感覚。
「収益!」「稼ぐ!」と夢を持つのも悪くないけど、
あの頃くらいの「発想」を大事にしなきゃなって思います。
ギターにしても、ライブ配信にしても、
子供の頃にやってたことを今も形を変えてやってるんですよね。
これが私にとっての、
「人生の何かポイント」なのかもしれません。