実は20代半ばに、一度だけ北海道に逃げました。
札幌で暮らしてみたんです。
しかし、イメージしていた暮らしとはかけ離れていて。
結果、一年後には東京に戻りました。
いつものごとく、アルバイトを探し面接を受けるも、
ことごとく不採用。
この頃はすでに薄毛で坊主でした。
見た目がいいとは言えない容姿なので、もはや接客業は全敗。
自分が働けるといったら、あとはガテン系くらいで。
でも土木やいわゆる建築系の現場作業は嫌でした。
朝早くに現場に行かなきゃ行けないので、めちゃくちゃ朝が早い。
そのうえ、知らない場所に行くから時間も読めないし、色々面倒で。
こう言っちゃなんですが、ガサツな人多いし。
だから工場仕事を選部ことが多かったです。
工場作業の感覚をつかんでからは、色んな種類の工場で働いてきました。
自動車部品工場、太陽光パネル、特殊素材、製缶、化粧品製造、そして金属加工。
それぞれの場所で色んな思い出があります。
製缶工場は最悪でしたが。
そんなもんで、すっかりブルーカラーとしての生活が長くなってしまいました。ブルーカラー(Blue collar)とは、製造業や建設業など、現場作業する労働者だとイメージしてもらえばいいかと思います。
工場仕事といっても様々なので、賃金や大変さも一概には言えないんですが、「っぽい」のは、やはり油で汚れるような金属加工系の工場作業でしょうか。
ガッチャン!ゴトン!と大きな機械音にまぎれて、作業着は汚れ、手は油まみれ。切り粉(加工の際に出る鉄の切り屑)が刺さると、どんなに小さくてもチクッとし続ける。粉塵が舞えば鼻の穴は真っ黒。
なんて素敵な作業環境なんでしょう💦
それでも長く続けられる職場は、慣れれば悪くない。接客や飲食業のような気遣いが少ないのは気楽ですし。
問題は賃金ですよ。
低い。
ああ、低い。
そのくせガッツリ税金引かれて、やる気無くすよね!
独り身で食っていくのには困らないですが、将来のことを考えると…。
もっと言えば、個人的には、こんな収入で恋人や結婚なんて、
ありえないでしょうって!
(そもそも、女性側から願い下げでしょうが😅)
こんなところで、別に書かなくてもいいんですが、
僕が恋人を欲しがらなくなったのは、低所得者としての人生しか歩んでいないからなんです。
別に女性に興味がないわけじゃないですよ。
自分の容姿と低収入。
そして、やりたいことをやらずには気が済まない勝手な性格。
ひとり行動が好きなこと。
けっこう嫉妬深かったり、心配性なこと。
恋人がいるときは、もちろんそれなりに幸せですよ。
でも自分を見失う傾向もあるんです。
変な一生懸命さが出てきて、勝手に疲れる、みたいな。
振り返ってみると、あまりいい彼氏じゃなかったなぁってね。
恥ずかしくなる。
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この話は何度かしてるんですが、またします 笑。
以前住んでいたアパートの近くに「いなげや」があって。
ひとりだけずば抜けて美人の店員さんがいたんです。
ネームプレート見て、名前を覚えたくらい。
柴咲コウさんと木村多江さんを合わせたような感じ。
毎日のように立ち寄るスーパーでしたが、必ず探しちゃってましたね。
でも、美人だからこそ、変に考えすぎちゃって、
あえて、その人のレジは避ける!みたいな。
でも。指輪してたんですよねぇ。
それ見た瞬間に、スーン…ってなっちゃいますよね 笑。
その時に思ったんですよ。
ブルーカラーの自分は、素敵な人とご縁なんてあるのかなぁ…って。
(以下妄想。)
レジで声をかけたとして、仮にじゃあ今度なにか美味しいもの食べに行きませんか?ってなったとして、迎えにきてくれますか?って言われた場合、ペーパードライバーだし車なんて持ってないし、それはいいとして、じゃあどんなお店にしようかと考えて、もちろんご馳走するから、二人分の支払いと、そのあと飲みに行ったり、もしかしたらお泊まり…いや、そこまでは無理か、にしても、結構金かかるよなぁ、一回のデートだけで。もしお付き合いしたら、しょっちゅう金かかるのか?音楽に使うお金なくなっちゃうよな…。やっぱ、お金大事だもんな。女性だって、現実問題、それなりに収入ある人じゃなきゃ相手にしないでしょうよ、ましてやハゲてるとか論外かぁ。結婚とか考えられないもんなぁ。無理無理。何が無理って、お金なさすぎでしょ。うんたらかんたら…。
我ながら気持ち悪いですが。
おそらく同僚とかに好意を寄せられていたこと山の如しだったと想像しちゃいますよ。
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ある日を境に、ぱったりその美人店員を見かけなくなりました。
勝手な推測ですが、結婚でもしたのかなぁ?とか。
自分がもしこの頃、結婚指輪を買おうとしたら、きっとギターを売って音楽と決別するのかなとか考えちゃいました。
余計な心配なんですけどね。
そんな心情もチラホラ。
『Mr.Blue collar』はこちらから聴けます↓