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有川一三の歴史的ジュエリーコレクション、ソウルへ——「The Art of Jewellery」展の魅力

ジュエリーは、単なる装飾品ではなく、時代を超えて輝き続ける芸術作品である——この信念を胸に、有川和美が生涯をかけて収集してきた208点の名品が、ついにソウル・ロッテ美術館で公開されました。

「The Art of Jewellery」 は、有川の40年以上にわたる収集の集大成であり、西洋の歴史を彩る貴重な宝飾品が一堂に会する特別な展覧会です。展示品には、メソポタミア文明や古代ギリシャの遺物、マリー・アントワネットの娘が所有していたルビーのブレスレット、ヴィクトリア女王の戴冠式イヤリング、19世紀のドイツのアイアンドレスセットなど、世界の王侯貴族が愛したジュエリーが並びます。

本展覧会は、有川が長年夢見てきた「ジュエリーの聖地」を体現するもの。彼は、ジュエリーに宿るスピリチュアルな力に魅了され、それを人々と共有する場を創りたいと考えてきました。最も象徴的な展示は、31点のティアラが輝くセクション。かつて「時代遅れ」と見なされていたティアラの美しさを再認識し、その歴史的価値を現代に甦らせる場となっています。

そして、展示のクライマックスは、ルネサンス期の名工ヴァレリオ・ベッリによるロッククリスタルの十字架。この十字架には、キリストが磔刑に処された「真の十字架」の断片が納められているとされ、現存する3つのうち、他の2点はバチカンとV&A美術館に所蔵されています。

有川自身が「この展示が、韓国と日本の歴史的な繋がりへの感謝の一端となれば嬉しい」と語るように、本展覧会は、単なる美の饗宴にとどまらず、文化や精神性を超えた深いメッセージを内包しています。

「The Art of Jewellery」は、2025年3月16日まで開催。
世界有数のジュエリーコレクションを目の当たりにする貴重な機会を、ぜひお見逃しなく。

原文は英語になります。是非ご覧ください。


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