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地域区分の試み(兵庫県)
兵庫県版ができました!
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県庁所在地である神戸市、播磨地域の中心地である姫路市、関西の中心都市である大阪市の3つの都市の力が強く、周辺市町から人が集まっている様子がうかがえます。瀬戸内側は、この3つの都市のすき間を、加西市、加古川市、たつの市が補完している格好となっています。
西の端に位置する赤穂市や作用町は、関西中心部から離れており、中国地方寄りな空気感です。実際、佐用町へは岡山県の西粟倉村から5%以上の移動が見られます。
上記3大都市圏の北側は、丹波地域の篠山市(現・丹波篠山市)、丹波市のほか、但馬地域の朝来市、豊岡市を中心としたエリアが展開します。近畿地方でありながらも、京阪神大都市圏とは一線を画した、のどかなエリアです。さらに北西の新温泉町に至っては、5%が西の鳥取市へと移動しています。ここも、赤穂市や佐用町同様、中国地方の一員っぽい感じとなっています。
また淡路島については、洲本市と南あわじ市のつながりが強いようです。ただ、データで10%に満たなかったものの、淡路市と洲本市のつながりもあり、これは神戸市とのそれよりも強くなっています。南あわじ市と四国の鳴門市は距離的に近いのですが、つながりは5%に満たない程度となっています。海峡を渡るための高速料金やフェリー代は、日常生活を営む上では障壁となっていることがうかがえます。
では、これまでの図を全部合体させて、近畿地方北部全体の図にしてみましょう。
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この図から読み取れる興味深いこととして、京都・大阪・神戸のいわゆる京阪神地区に次いで、姫路市が意外と広いエリアに影響を与えているということです。そして、この4つの大都市圏の北側・東側にのどかなローカルエリアが点在していることがわかります。
それでもやっぱり、真ん中の大阪府が抜けているのがひじょうに中途半端な図となりましたね。次は大阪府のデータをまとめて図化したいと思います。大阪と京都の力関係がどうなっているのか興味深いところです。和歌山や奈良との関係も気になります。
それではまた次回お会いしましょう。
おわり