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地域区分の試みを続けて 2
例えば、Aという市があるとします。
A市は人口が多く、事業所やお店も多く、たくさん人が集まりにぎわっています。
隣にはB市があります。
B市も人口が多いのですが、昼になると閑散としています。住宅街が多いためです。ここの住民は、昼間は隣のA市で働いていたり、A市の高校で勉学にいそしんだりしています。
A市にはほかにも、C市やD町から、多くの人々が通っています。
そのほか、X市やY町からの通勤者もいますが、それらの市町は、別のZ市へ通勤通学する人たちのほうが多いようです。
上の例で考えた場合、A・B・C・Dの各市町はAを中心とした一つのエリアとして考えることができますが、X市やY町はそうとは言い切れないでしょう。この考え方を基本にデータを整理していきます。
以下、話を分かりやすくするために、上記の市の人口はどれもほぼ同じと考えます。そして、ありえない話ですが、どの市町も、働いたり学校に通ったりしている人が全部で100人ずつとします。
ここで、ある時点において、通勤や通学のために、B市では100人中毎日25人がA市へと移動し、C市では同じく100人中13人がA市へと移動していることがわかったとします。この場合、B市のほうが、C市よりもA市への依存度が高いといえます。このように、特定の1つの市町への依存度の高い地域に着目して地域区分ができないか考えた結果、滋賀県について、次のような図を作ることになります。
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特定市町への流出が10%未満の市町に市町名付記。
各市町の通勤通学者の総数をそれぞれ100人と仮定した場合に、10人以上がほかの特定の市町へ移動する場合、地図上に行先を示す矢印を加えました。また、特定の市町への移動が10人に満たない場合は、その市町の地名を付記しました。
この図で分かることは、①地名の付された市町についてはある特定の市町のみへ依存するという性質が低い②矢印がほかへ伸びている市町は矢印の先の市町への依存度が高い。この①②により、③地名が付されるだけでなく矢印までもが集まっている市町は地域の中心地であるということもうかがえます。
(3へ続く)