3 初めての春
2年目の春、秋から準備してきた庭の花がいよいよ開花を始めます。
カレンダー的には2回目の春ですが、実感としてはこれこそ「初めての春」でした。
種売り場では同じように並んでいる花の種。でも、その難易度にはものすごい差があるのだなと痛感させられた、この秋から春でした。ポピーとかネモフィラとかを何もわからず直播した丸い花壇は結局菜園になってしまっています。失敗後11月にエンドウだったかの豆をまきました。
それでもここが、使い古したじゅうたんを防草シート代わりに無造作に敷いていた汚い場所であったことを考えると、ずいぶんよくなったものです。おしゃれになってきました。それにしても全部が手探りで大体です。このエンドウの支柱も適当です(笑)
上の写真の菜の花のラインより向こうは隣地(空き家)ですが、この丸い花壇の左側から隣地に向かっての通路は、当時塾に通ってくれていたもう1件向こうのお宅へと続く道となっていました。公道を通ればいいのですがそれだと遠回りになる上に、歩道のない2車線の国道を歩かねばなりませんので危険でした。なので小学3年生のその子はいつもここを通って塾まで来てくれていました。高校2年生までずっと、ここを歩いてくれました。その間にずいぶんこの庭も変遷しているわけですが、また話でもする機会があれば当時どんな風に思っていたのか聞いてみたいものです。いまはもう結婚して子どももできたとか…
で、すぐに話がそれるのですが、別の場所には球根を仕込んでおきました。
この経験で、球根ほど楽なものはないなと実感しました。これからは球根だ~って。あと、球根の魅力ってもう一つ・・・
庭に勝手に生えていたのですが、調べてみるとこれは「スノーフレーク」というらしい。この辺りはもと和風の庭にある植え込み「前栽」で、手入れされないまま管理も適当に放置されている場所でしたが、昔母がこの辺りでいろいろと花を育てていたことを思い出しました。おそらく、このスノーフレークは、その当時から数えても25年ほど前の1980年ごろに母が植え付けたものなのではと推測されました。
球根ってすごい!素敵だなって感じました。この花は大切にしようって思いましたが、翌年辺りに父がこの元前栽に残っていた中途半端な庭木を全部根こそぎ取ってスッキリさせる作業を行った際に、この花の球根までほじくり返してしまい、二度とみられなくなってしまったのは残念でした。花が咲かない時期は表面に出ていないから、気が付かないんですよね。だから父を責められないのです。そういえば父はよく思い出話で、母が植え付けた園芸用の花を雑草と間違えてどんどん抜いていってしまい、母に「花まで抜かんといて!」ってしょっちゅう言われたんやと語ってくれてました(笑)
そうだ、この秋、このスノーフレーク植え付けてみようかな。