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ポメラ日記105日目 丸善「森林楽」シリーズで机の上を憧れの書斎にした話
昨年に念願が叶って、作業のためのアパートを借りることができるようになった。
部屋を借りてから4~5ヶ月くらいが経ち、そろそろ生活が落ち着いてきて、1週間のルーティンや街中の行動範囲もだいたいは定まってきた。
引っ越しが落ち着いてきた頃にやろうと思っていたことがある。
それは、自宅のアパートを「書斎化」することだった。
書斎にする、といっても、僕が借りたのは6畳のワンルームだから、大したものは置けない。
いまあるのは、作業机、ワークチェア、デスクワゴン、テーブルランプ、マットレス、衣装棚、冷蔵庫、本棚(木箱がひとつ)、ペール(ゴミ箱)があるくらい。
狭い部屋のわりには広く保っている方だけど、何となくエヴァンゲリオンに出てくる綾波レイの殺風景な部屋を思い出す。
でも、僕はべつにミニマリストになりたいわけでもないし、小説の執筆や文学に関わるものなら、なるたけ手元に揃えておきたい蒐集癖がある。所有欲がないわけではぜんぜんない。
いまのところ、あと部屋に欲しいと思っていたのは、カフェテーブルとラグがあるといいなと思っていた。
ただ、家具って部屋に置くとスペースを取ったり、気軽には捨てづらいところがある。
6畳のアパート暮らしでは、家具の選択をミスるとそれなりの致命傷になる(主に財布と処分する手間、家具に占有されたスペースを取り戻すまでのメンタルダメージ)。
そこで思いついたのは、「先に卓上用品を揃えておけばいいのでは?」というアイデアだった。
実は、「丸善&ジュンク堂」を巡っていたときに気に入った文具用品のシリーズがあった。
豊岡クラフトさんが出している、「森林楽(しんりんがく)」という文具シリーズがある。
木製の温かみがある文具で、ペンケースやスタンド、ウォッチスタンド、文具箱、ペンケース、書見台……、など、様々な種類が売られている。
店で見ると、何となく文豪っぽい雰囲気がある文具で、机の上に置くと執筆が捗るんじゃないかなと、見たときにひと目ぼれした。
実は、この「森林楽」のシリーズは、丸善限定の製品で、普通の文具屋さんでは取り扱いがない。
さらに、2024年3月をもって、「森林楽」シリーズは終売になってしまい、いまはもう店頭に残っているものを買うか、豊岡クラフトさんの直営で販売されている同系統の文具しか手に入れられなくなっている。
【お知らせ】
— 豊岡クラフト (@toyookacraft) March 31, 2024
3月をもちまして丸善「森林楽」の製造を終了いたしました。約35年間ありがとうございました。こちらのお色は先代が丸善様のために開発したお色でした。
店頭での販売は続きますが、在庫が無くなり次第終了となります。
尚、アフターサービスは引き続きお受けしますのでご安心ください。
2月はちょうど僕の誕生日で、誕生日には「執筆に関わるもの」を買うことにしている。
これまでには「パーカーのボールペン」や、「ポメラ」、「ハードカバーノート」を買ったりした。
今年はとくに買いたいものを決めていなかったので、「森林楽」のシリーズで手に入れられるものを買うことにした。
僕は関西圏に住んでいるので、丸善&ジュンク堂がある場所は限られていて、
梅田(茶屋町)
梅田(堂島アバンザ、ジュンク堂本店だが念の為に確認)
なんば(高島屋地下文具売り場)
高槻(高島屋4F)
京都(京都本店、京都BAL地下1F)
の五つくらいしかない。
結局、この五つを週末ごとに分けて廻って、「森林楽」のシリーズがはっきり確認できたのは、「高槻」の高島屋と「京都」の京都BALぐらい。
※丸善高島屋大阪店(なんばの高島屋地下1階)のレジ裏にもディスプレイされていたが、僕が確認する限りでは店頭に並んでいない商品が多く、在庫がわずかになっている。
一応、揃えることができた文具は、
「ペンスタンド」
「文具ケース」
「ウォッチスタンド」
「タブレットスタンド」
「眼鏡レスト」
の5つだった。いくつも廻ったなかで、丸善の京都本店だけが、ほぼ品を揃えていて、高槻の高島屋で足りないものを補った。
今回は、丸善巡りをして手に入れた文具をちょっと紹介してみよう。
①丸善「森林楽」ペンスタンド
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収納とディスプレイを兼ねる。
はじめて見たのは、「ペンスタンド」で、1本差しの立てるタイプのもの。
「森林楽」シリーズの特徴は、すべて木製の温かみのある素材でできていて、色味は深いダークブラウンが特徴。
太めの万年筆や、やや細身のボールペンでも、ある程度の太さがあるものなら、ぴったりと収まる。
僕は最近、執筆にパーカーのボールペンを使用していて、家に帰ってきたら、このペンスタンドに戻す習慣を付けた。
タテに置けるタイプは、「ペンを飾る」というディスプレイの意味もあって、文具好きであれば、嬉しいポイントではないだろうか。
筆記具が視界に入るようにして、なるべく執筆のハードルを下げる、思いついたら書けるような体勢を作っている。
卓上に置いても邪魔にならないサイズ感で、僕は同じシリーズのケースの上に並べて使っている。
執筆はアナログ派、という方にぜひおすすめしたい文具。
②丸善「森林楽」文具ケース
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「森林楽」のシリーズは、昔ながらの書斎にある卓上用品が揃っていて、なかでも文具ケースはクラシックな造りでおすすめ。
天面は「忘れな盆」といって、腕時計やキーケース、スマートフォンなど、外出時に持ち出すものを並べて置いておくことができる。
僕は、ここに「ペンスタンド」「ウォッチスタンド」「眼鏡ケース」をまとめて置いている。
引き出しはやや浅型だけど、A6のポケットノートくらいなら収めておくことができ、僕は文具用品の小物入れとして使っています。
ボールペンの替え芯やポケットノートが入る仕様。
木材は、「アルダー(ハンノキ)」材が使われており、角に丸みがある、柔らかいデザインになっています。
同じ「森林楽」のシリーズで揃えると、統一感があり、デザインとしても落ち着いているので安心感がありますね。
③丸善「森林楽」ウォッチスタンド
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「ウォッチスタンド」は、丸善を廻って森林楽のシリーズをいろいろ見たなかで、あとから欲しくなった製品です。
僕が持っているのはCASIOのそんなに高くもない腕時計(いわゆるチプカシ)なのですが、ちょっとした思い入れがあり、大事に使っています。
はじめは「文具ケース」の「忘れな盆」の上にそのまま転がして置いていたのですが、ちゃんとディスプレイみたいに置きたいと思って買いました。
製品の前面に引っ掛けられるポイントがあり、腕時計のベルトを輪っかにしておくと、そのまま引っ掛けて使うことができます。
これまで机の上には、少し大きめの置き時計を置いて時刻を確認していました。
このウォッチスタンドを使うようになってからは、ディスプレイした腕時計で時刻を確認しています。
腕時計そのものにも愛着がさらに湧く製品で、場所も取らず、省スペースになっておすすめです。
④丸善「森林楽」タブレットスタンド
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台になる板は外せるタイプなので、持ち運ぶこともできる。
森林楽は、文具製品が主にラインナップされていますが、意外だったのは「タブレットスタンド」があったことです。
「タブレットスタンド」にはiPhoneやiPadなど、スマートフォンやタブレット端末を立てかけておくことができます。
僕は執筆の息抜きに、スマートフォンゲームをやったりすることもある(最近は「リバース:1999」というゲームをときどきやったり)ので、立てかけておいて眺めながらプレイしています。
この製品を買って「嬉しい誤算」だったのは、ハードカバーのポケットノート(A6)を見開きで置いておけることでした。
書見台を別に持つのも何だかな、という感じがしたので、「タブレット台兼原稿ノート書見台」として使うことができ、ひとつにまとめることができてよかったですね。
⑤丸善「森林楽」眼鏡レスト
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これも京都丸善に行ったときに、ひと目ぼれで買ってしまった製品。
スタンドの内側がレーヨンの素材で張られており、滑らかな触り心地になっています。
カラーリングがとくに綺麗で、僕が買ったのは「ワインレッド」でしたが、ほかにもグレーとベージュがあるみたいです。
就寝前に眼鏡をそのままぽんと置いておけるので、収納ケースのタイプより、かなり使い勝手がよく、ものぐさな僕にとってはちょうどいいものでした。
眼鏡を置く位置が、部屋のなかで決まることで、わりとありがちな「眼鏡探し」をすることがなくなり、執筆に疲れて目を休めるときは、気軽に置いておくことができます。
丸善の「森林楽」シリーズで憧れの書斎作りができました
今回は、豊岡クラフトさんの丸善限定のシリーズ「森林楽」について取り上げました。
とてもいい文具収納のシリーズで、2024年3月で終売になってしまったのが惜しまれます。
「森林楽」のシリーズの販売は、丸善店頭での在庫限りになっているので、気になる方はお早めに足を運んでみるとよいかもしれません。
「豊岡クラフト」さんの本家サイトでは、「森林楽」と同系統の文具製品の取り扱いがあります。
「森林楽」と同じような文具収納がどうしても欲しい、という方は豊岡クラフトさんの販売サイトも見てみるとよいでしょう。
※今回、ご紹介しているAmazonのリンクは、いずれも丸善の「森林楽」シリーズではなく、「豊岡クラフト」さんが販売している「シニアコレクション」の一部です。製品の色味等が異なるようですので、お間違いのないように。
(了)
kazumaのもの書き日誌:
ここ一ヶ月は自宅を書斎化すべく、家具店や文具店、書店、ホームセンターを巡る生活でした。そろそろ環境整備ができたので、もの書き活動を再開します。
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