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SDGsの達成を目指す会社のデザイナーとして考えたこと

この記事は、2018-08-30に他ブログで書かれた記事の転載です

こんにちは。チーフデザイナーの上田です。

つい先日、コーポレートサイトに「クラウドワークスの持続可能な開発目標(SDGs)の取り組み」というサイトをリリースしました。

SDGs という言葉はメディアでよく聞くようになった一方で、ぼくもそうだったのですが、SDGs って言われてもよく分からないし、あまり身近には感じないのではないでしょうか?

そんな中、サイトの制作を通して SDGs の理解を進める中で、デザイナーとして詳しく知っておいた方がいいのかなと何となく思いました。

というわけで今回は、自分なりに調べてみたり体験してみたりしたことを、ご紹介したいと思います。

SDGs とは?

SDGs とは何か、外務省のウェブサイトを調べてみました。

2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

※似ている概念に「ESG」「循環型社会(サーキュラー・エコノミー)」もありますが、それぞれの特徴や違いはまだ十分に説明できる知識がないので、今回は説明を割愛します。

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17のゴールは、廃棄物やエネルギーなどの環境問題だけではなく、教育や雇用まで幅広いテーマ設定になっているようです。ただ、ふわっとしていて雰囲気しか分からないので、具体の事例を調べてみた結果、大企業からスタートアップ企業まで幅広く、たくさんのサービスを知ることができました。

ぼくが身近に感じられた事例をいくつか

アディダスの100%リサイクル可能なランニングシューズ

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(画像参照元:https://www.fashionsnap.com/article/2019-04-21/adidas-futurecraft-loop/

今年4月に、アディダスが100%リサイクル可能なランニングシューズ「フューチャークラフト.ループ」を発表しました。2021年春夏に一般発売を予定していて、これまでのシューズは材料や接着剤などリサイクル困難な素材を使っていたのですが、フューチャークラフト.ループは、はじめから再利用できるように設計されているそうです。

環境への配慮だけでなく、デザインもかわいいので、ふつうにほしい。

購入する代わりにリースをするジーンズ「MUD JEANS」

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(画像参照元:https://mudjeans.eu/lease-a-jeans/

MUD Jeans は、アムステルダムに拠点を構えるスタートアップ企業です。顧客から使用されなくなったジーンズの返却を促す仕組みを作り、自社のジーンズ生産に使われるコットンのリサイクル率を高めていくことで、新しい資源の購入に頼らないビジネスモデルに挑戦しているそうです。

これまでに約10,000本のジーンズがリースされ、8,000本が返却されリサイクルされているらしく、コンセプトの斬新さだけではなく、きちんとビジネスを成立させている点がすごい。

廃棄されてしまう「パン耳」を活用したビール「Bread Beer」

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(画像参照元:https://www.instagram.com/p/Bzhds5eBVXe/

Bread Beer は、今年6月に六本木に開店したばかりのbricolage bread & co.(ブリコラージュ ブレッド&カンパニー)で誕生した、廃棄されてしまう「パン耳」を活用したビールです。レストランで「カンパーニュ」というメニューを提供する際に、どうしても残ってしまう耳の端っこを、人が食べられるものにも循環できないかというアイデアから考案されたそうです。

ビール好きなのでぼくも先日お店に行ってきたんですが、なんと Bread Beer は人気で売り切れ…!ビールの原料になっているパンをいただいたのですが、パン自体もめちゃくちゃ美味しくてびっくりしました。近いうちにまたリベンジしたい。

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考えたこと

デザイナーとして仕事をしていると、ビジネスの成長とユーザーのベネフィットのはざまで思い悩み、「このサービスは本質的に人の生活を豊かにすることができているのだろうか?」と自問したり、正解が分からなくて不安になってしまうときもあるかと思います。例えば、ソーシャルメディアが精神に悪影響を与えることが研究結果として発表されるなど、ビジネスの成功すべてが、必ずしも社会にとってプラスにならない側面もあります。

そんなとき、SDGs のような考え方や、国内外のビジネスの事例を知って自分なりの理解を深めることは、何らかの示唆を得ることにつながるのではないでしょうか。みなさんの会社の事業も、SDGsで掲げた17のテーマのうち1つぐらいは深いつながりがあるかもしれません。

デザイナーという何かを生み出すことが多い職業だからこそ、実は避けては通れないテーマなのかなと最近では考えています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

このように、縁遠く感じられる SDGs も、実は身近なところに広がってきていることが伝わったらうれしいです。

コーポレートサイトに「クラウドワークスの持続可能な開発目標(SDGs)の取り組み」というサイトをリリースしたように、クラウドワークスも会社として SDGs について考えを深め、さらなる実践をしていきたいと思っているところです。ぜひ一緒にビールでも飲みながら、SDGs とデザインの今後について話しましょう。

もしご興味ある方がいれば、気軽にご連絡いただけるとうれしいです。


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