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まる男はまだ16だから~♬

1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である



今日の練習は最後に30本ノックを行った
監督の命名だ。ノックを交代でやり
30球を捕った部員から練習をあがる。
それまでは帰れないという過酷な練習だ。
奇特なまる男は一番に終わらせた。グラウンドに礼すると部室で着替え始める。
次は垂也が終わらせた。いつもはまる男より先に終わらす角郎はまだやってる。2人は部室で雑談をして角郎を待つ。角郎は調子が悪いのか?
最後に角郎が終わらせたのは1時間後だ。角郎の着替えを待ち、部室の前にいると監督がこちらに歩いて来た。何か落ち込んだ様子だ。
部室の前でまる男と目が合う。
ウインクするまる男。
ハッと笑う監督
「お前は、いつもお笑いだなぁ」
少し元気が戻ったか?
「どしたん?牛乳飲んだおっさんみたいな顔して」
また、まる男はタメ口だ。
慣れっこな監督は気にしないが。・・・牛乳?
「ぎゅ!・・?いやーさっき部員が俺の事、鬼ケンとか呼んでるのを聞いちゃってなぁ。そんなに鬼か?俺」
まる男は目をパチクリさせた。
「そんなに鬼かってホモ・デモン族じゃないの?監督は」
「あのな~俺は人間だ」
「えぇ~いつから?」
「生まれた時からだ!」
「神様が光あれ!って言った時?」
「俺は何才なんだよー!」
「永遠の16才?」
まる男の言葉に監督は苦笑いだ。
「おまたせー。ん?・・・何してたの?」
角郎がまる男たちの元へ歩いて来た。
「あぁ監督の事。からかってた」
まる男は当たり前のような顔で言う。
ハァーとため息をつく監督。

3人と別れて部室で着替えている監督は
もう鬼ケンと呼ばれた事は忘れて鼻歌を歌っていた。
題は「ウソツキ鴎」。
思い出の曲だ。

因みに角郎が不調な原因は日曜にまる男と明菜先輩が仲良くマックで食事してるのを目撃したから。
それが気になって集中出来なかったのだ。

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