人がわからないよ 1
これはすべて実際に起こった事柄である
僕は、結婚していた。十数年共に生きた妻と子供がいた。でも、長期間のモラハラで、感情は凍りつき、嫌なことも嫌だと認識すらできなくなっていた
何度、離婚を突きつけられただろうか
そんなとき、私は職場で、ある女性(みさと)に惹かれた
その子の大切にしている信条が、僕の大切にしている信条に重なった
その瞬間から、その人のことが頭から離れなくなった。
それから約半年、私は、みさとのことを想いながらも、いつも通りの生活を続けた。しかし、仕事で遅くまで働いて、帰る時、携帯に、妻からの攻撃がきていた
妻は体調が悪いようで、私に早く帰ってきて欲しかったようだ。私は繁忙で携帯も見れていなかった。だから、申し訳なく思い誠実に謝罪した。
帰ったらまた、話し合いになるだろう
5時間くらい、寝れない夜を過ごすことになる
翌日も仕事があり、それでは、仕事ができなくなってしまう。締切がある仕事だったので、理由を説明し、締切後に話し合おう。少し待って欲しいと返信した。
帰ってきた返事はこうだ
「もう、実家に子供達を連れて帰ります。いい加減解放してください」
いつものことだったが、私はこの瞬間に、初めてこの感情を抱いた。もうこの妻と一緒に生きたくない。と。
同時に、みさとと人生歩むことができたら、どれほど良いか。と考えた。
締切後、私は妻に離婚しようと伝えた。
しかし妻は、応じなかった。
みさとは、約10年交際する恋人がいた。
しかし私たちは、一緒に暮らすことになり、私は壊れていくことになる。