サッカー選手に必要な『INNER WORK』と『OUTER WORK』について
そもそもサッカー選手は、何のために試合や練習、ミーティング、コンディショニング、その他の活動を行っているのか?というところに立ち返ると、「向上するため」という唯一の目的に向かっていることがわかります。これに例外はありません。「向上することによって〇〇」の「〇〇」の部分は、各選手・各団体が持っていても構わないわけですし、状況や機会によって異なることもあるでしょう。しかし「(何らかの要素を)向上させるという目的」からは逃れることが出来ません。
それなのに、「向上とは何か?」という部分が疎かになっているのではないか、と私は考えます。「向上」とは、一体何をどうすることなのか?現代人ですから、ある意味「数字」で示してしまえば、それらしい回答を得ることが出来ます。何らかの数値(例えば筋繊維)を大きくすることは、確かにある種の「向上」ですが、それは本質的な回答なのでしょうか。
向上の要素
前提として、練習や試合、その他のアプローチを「継続」することによって、選手個人またはチーム全体に何らかの「(過)負荷」を与えることが、つまり「向上」に必要な要素になります。
継続+(過)負荷=向上
こんなことは考えれば当たり前なのですが、意識して行わなければ「継続」も「(過)負荷」も口で言うほど簡単ではなく、ロジックが必要なので難しい作業になります。それ故「向上」には「戦略≒プランニング」が必要になります。
サッカー選手の向上
それを踏まえた上で、ここからは私が個人的に信じている「サッカー選手の向上はどんな構造をしているのか?」という部分に少し触れていきたいと思います。
見せられないところは伏せていますが、私の中で「サッカー選手の向上(の構造)」は前提として「インナーワーク」と「アウターワーク」に分かれています。
アウターワークとは、いわゆる一般的な試合やトレーニングをすることで、ほとんどのサッカーチーム・個人が行っていることです。「向上」と聞いてイメージすることはほとんどこれにあたります。ただ、私の場合「ミーティング(ピッチ外でピッチ内のことに影響を与えようとする行為)」も「事前にプランニングできる部分とそうではない部分」があると考えているので、事前にプランニングできる部分は構造の一部として捉え、「戦略≒プランニング」を行います。
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